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牡蠣があたる原因は?じつは美味しさと密接な関係があった!

こんにちは、不動です。

冬になると恋しくなるのが牡蠣料理ですね。

鍋やフライにしても濃厚な旨味が口いっぱいに広がって「海のミルク」と言われるほど栄養満点でジューシーな美味しさです。

そして牡蠣の真髄を味わうなら何と言っても生牡蠣ですが、それに付きまとうのが「食中毒や食あたり」の不安です。

というわけで、私は先日「見事に牡蠣で食あたり」になりました。

おかげで予定していた仕事を急遽他の社員(おやつさん)に変わってもらって、本当に迷惑をかけたと思うので今度牡蠣料理をごちそうしたいと思います。

そんなわけで、今回は賃貸と関係ありませんが「実際に苦しみながら牡蠣があたる原因や症状など」を調べましたので、是非ともシェアさせてください(笑)

 

 

牡蠣の食あたりと美味しさには関係がある!?

何かと食中毒と関連付けられる牡蠣ですが、決して牡蠣自体が毒素を作り出しているわけではありません。

牡蠣が栄養満点なことはみなさんご存知かと思いますが、牡蠣は海中のプランクトンを食べることによって海の豊富な栄養分やミネラル分を体内に長期間蓄積し続けます。

それらのおかげで豊富な栄養素や旨味が凝縮した肉質となるのです。

しかし、元となるプランクトン自体が毒性や有害な菌類を持っていた場合、それらも同時に体内に溜め込んでしまいます。

つまり、牡蠣が育んだ美味しさの副産物として「食中毒のリスク」も発生してしまうのです。

牡蠣の食あたりの原因となる菌は?

一概に食中毒といっても原因となるものが複数あり、牡蠣の場合はこの3つが挙げられます。

貝毒

名前のごとく貝類がもつ特有の毒です。

といっても貝自身が生み出しているわけではなく、有毒なプランクトンを食べた貝がその毒度を体内に蓄積しているのです。

貝毒は過熱しても無毒化されないので、これにあたってしまった場合は中毒は避けられないのですが、牡蠣の場合はピークが4~5月の比較的短期間であることと、国が定期的な水質検査を行っているので流通に回ることはあまりありません。

 

腸炎ビブリオ菌などの細菌

牡蠣に限らず多くの海産物に含まれ、日本ではサルモネラ菌と並んで食中毒発症が多い原因菌です。

低温に弱い性質を持っているので、多く発症するのは夏場です。

そして真水では生息できないので水洗いすれば大幅に減少しますし、貝毒と違って加熱処理によって死滅させることも可能です。

ノロウイルス

そして一番厄介なのがノロウイルスです。

ノロウイルスの発症は冬にピークを迎え、まさに真牡蠣のシーズンと合致します。

牡蠣だけではなくシジミやアサリなどの二枚貝は多く含んでいると言いますが、他の貝と違い牡蠣の場合は生で食べることが多いので、自ずと発症事例も多いということです

もともとノロウイルスは人間の腸内でしか増殖できない性質なのですが、ノロウイルスに感染した人の排泄物が下水にまわりやがて海に流れることにより、牡蠣を含めた海産物に伝染します。

ノロウイルスも熱に弱く85℃で1分以上加熱すれば死滅します。

これは1分火を通せばよいということでは無く、貝の内部まで完全に1分以上加熱されていることが重要ですのでご注意を。

 

食中毒に時期は関係あるの?

私が子供の頃には「Rが付く着く月が牡蠣のシーズン」とか「花見を過ぎたら食べてはいけない」とかよく聞いたものです。

・英語表記でRが付く月は9月~4月

(September, October, November, December, January, February, March, April)

・つまり、食べてはいけないのが5月~8月

(May, June, July, August)

実はこれはもともとフランスのことわざだったらしく、勘違いされがちですが食中毒とは全然関係なくて、5~8月は単に産卵を終えた牡蠣だから身が細って美味しくないということらしいのです。

参考までにフランス語でもRがつくのは同じで、1~12月は、janvier, février, mars, avril, mai, juin, juillet, août, septembre, octobre, novembre, décembre となります。

 

日本で言う「花見を過ぎたら食べてはいけない」も同様で、つまり牡蠣の旬とは水温が上がって産卵期を迎える前にしっかり栄養分を溜め込み身の肥えたものが美味しいということなのですね。

日本の場合、一般的には牡蠣の旬は11~4月とされています。

これは真牡蠣の場合であって、日本海側で獲れる岩牡蠣は7~9月です。

そして残念ながらこの旬とされる時期に食べても食中毒は起こります。

では、牡蠣にあたると「症状」はどうなるのでしょうか?

 

 

牡蠣にあたった時の症状について

食中毒の場合、共通して言えるのが下痢・嘔吐・発熱といった症状です。

それに加え貝毒が原因の場合は比較的短時間で舌や唇、場合によっては手足にしびれを感じることがあります。

一方で腸炎ビブリオ菌の場合は激しい腹痛が特徴です。

針で突き刺したような痛みを伴いますが、安静にしていれば数日で自然回復します。

ノロウイルスの場合は吐き気くらいの軽度で終わる場合もありますが、多くは嘔吐と下痢を繰り返します。

症状は数日で治まりますが、特にノロウイルスの場合は二次感染による被害が多いので、嘔吐物の処理はもちろんですが、マスクやビニール手袋などの感染防止対策が大事です。

どの場合も病院に行って適切な指導を受けることが先決ですが、即時的な特効薬はなく、安静にして体内から原因菌を排出することでしか治癒しません。

そのためにも下痢止めや抗生物質など自然排出の妨げになるようなものは、かえって回復を遅らせてしまいます。

また脱水症状が一番恐いので、水分補給は充分に行うようにしましょう。

 

食中毒になるまでの潜伏期間は?

原因菌の種類によって症状が出るまでの潜伏期間も変わります。

  • 貝毒の場合は0.5~4時間
  • 細菌の場合は2~36時間
  • ノロウイルスの場合は12~48時間

それぞれに大きく違うので、食後の比較的短時間であれば貝毒の可能性が高いですし、翌日に症状が現れた場合はノロウイルスと見てよいと思われます。

そして症状が治まっても、体内から原因菌が完全に除去される回復期間は1~3週間かかるとされます。

 

 

新鮮な生食用の牡蠣なら食あたりにならない!?

「どうしても生牡蠣を食べたい」という場合、スーパーなどで生食用として売っている物なら大丈夫なのでしょうか?

こればっかりは絶対OKとも言えません。

まず人によって免疫力や胃酸の強さ、常在菌の数に差があり、同じ牡蠣を食べてもあたる人とあたらない人がいます。

そして参考までに生食用・調理用は新鮮かどうかで分けているのではなく、厳しい基準をもとに水質が安全と指定された産地で水揚げされたもの、浄化槽で一定時間処理を行ったものが生食用という認定を受けるのです。

つまり比較的安心ではありますが、絶対ではないのでよほど心配な人は加熱調理が安心です。

ちなみに充分に加熱した牡蠣なのにあたってしまったとか発疹や腹痛がするという場合は食中毒ではなくアレルギーの可能性がありますので、別途お医者さんに相談すべきです。

おわりに

いかがでしたか?

今回は「牡蠣があたる原因や症状」についてご紹介してきました。

「牡蠣はあたる」とは言われていますが、実際に厚生労働省が発表する「食中毒の発生状況」を見ると、H28年度では20,252人の食中毒患者に対して貝類が原因の患者は358人で全体の1.8%というデータがあります。

貝類で1.8%なので牡蠣に絞った場合は、さらに確率は下がりそうです。

またH10~11年が食中毒の件数がピークで、そこから減少傾向になっています。

流通においても衛生管理が行き届いている証拠ですから、生食用であれば食中毒の確率はかなり低いと考えられそうです。

それでも私のようにあたることもある(体質の問題もある)ので油断は禁物ですけどね。

以上「牡蠣があたる原因は?じつは美味しさと密接な関係があった!」でした。

 


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