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貯金なしでマイホームを購入!果たして無謀な行為でしょうか?

最近「家賃の支払いで家が買える!」というようなチラシをよく見かけます。

見てみると「月々7万円程度の住宅ローンの支払いで家が買える!?」しかも「頭金ゼロ円でも大丈夫!」ということで、マイホーム生活も夢じゃないように思えますよね。

しかし、一般的に「貯金なしでマイホームを購入するのは無謀」というのもよく聞く話。

はたして貯金なしでマイホームを購入することは無謀のでしょうか?

ちなみに、私は不動産営業マンのくせに「貯金なしでマイホームを購入」しました(笑)

とある事情で貯金を失ってしまった上での行動です。

ヤフー知恵袋で相談したら「なんて無謀な!」という意見で溢れかえりそうですが、結構私の同僚なんかもイケイケでマイホーム購入に踏み切っているんですよ。

ただ不動産屋がマイホーム購入を煽っているわけではないので、今回は「私が貯金なしでマイホーム購入に踏み切った理由」について説明させてください!

 

 

私が貯金なしでマイホームを購入した3つの理由!

マイホーム購入は「頭金2割を貯金してから買う」というのが昔から言われているセオリーですが、今はオーバーローンで諸経費も借りることが出来るので「貯金ゼロでも家を買うことは可能」です。

ただ今回お伝えしたいのは、ローンが組めたから家を買うという話ではなく「貯金が無いけどマイホーム購入に至った考え」という部分で、同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

毎月貯金出来るのが3万円程度のペースだった

「家を買うなら貯金は1000万円くらいは必要」なんてことも聞きますが、ウチの家計から話をすると以下の状況でした。

  • 賃貸住まい(家賃など月9万円の支払い)
  • 毎月に貯金できる金額は3万円程度

ここでまず言いたいことは、毎月の貯金が3万円程度だったら

1,000万円貯めようと思うと30年かかるわ!

ということです。

 

「貯金なしで家を買うなんて無謀だよ」という意見はよくわかるのですが、貯金なしで家を買おうか考えている人は「毎月の貯金がそこまで出来ない」わけです。

その中で「家賃の支払い」や「生命保険」などの月々の支出を考えて、家を買うかどうか迷うのです。

そもそも毎月10万円くらい貯金が出来れば苦労はないというか、だったら迷わず貯金します。

住宅ローンの利息なども相当下がりますからね。

しかし、月に3万円程度の貯金では「貯めている間の賃貸の家賃を含める」と金銭的なメリットはさほど大きくありません。

不動
まず、これが私が貯金なしでマイホーム購入に至った1つ目の理由です。

 

「団体信用生命保険」が付くので家族は安心だと考えた!

次に考えたのは「家族の事」です。

私が病気や事故で亡くなった場合に、賃貸だと嫁に家賃の負担が圧し掛かります。

賃貸営業をしていると「リアル」な状況がわかるのですが、母子家庭で賃貸暮らしをしていると本当に大変なんだと思います。

出来ればそういった負担を嫁に背負わせたくないので、私が死んでも「団体信用生命保険で家族に住む場所が残る」状況にしたかったの2つ目の理由です。

 

団体信用生命保険とは?

団体信用生命保険とは、わかりやすくいうと「住宅ローンを組んだ人がローンの返済途中で死亡や高度障害になった場合、生命保険で住宅ローンの残債を補填する保険」です。

契約内容によっては、三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)などに対応したものもあります。

また、団体信用生命保険に加入することで「今までの生命保険の見直し」も出来ます。

賃貸生活の時とは「亡くなった後の住宅資金の保障額」も変わってきますから、その点を改善出来れば毎月の保険料の支払いが抑えられるようになるかもしれません。

 

「ローコスト住宅」なら無理なく支払えると判断した!

最近は「ローコスト住宅」と言って、販売価格が安い物件が多くあります。

建売の新築一戸建てで有名なのは「飯田ホールディングスグループ」ですが、私も仕事柄「飯田ホールディングスグループ」の家はよく見ました。

建築屋や大工さんに話を聞くと、同じ家を建てるとしても「値段では絶対に敵わない」とスケールメリットによる安さに定評があります。

そのようなローコスト住宅であれば、本当に家賃と同額程度で「住宅ローンの支払いが出来る」というのが3つ目の理由です。

 

不動
ちなみに、私はグループの1つである「東栄住宅」で建売の一戸建てを購入しました。

実際に住んでいる感想としては「凄く良い家ではないけれど、そこまで悪い家でもない」です。

一言でいえば「普通」です。

「普通」なんですけど、貯金なしでも住宅ローンの支払いが出来て団信など家族も安心できるので私は満足しています。

ちなみに、東栄住宅は「長期優良住宅」の認定も取っていますので、耐震性なども安心感がありました。

 

 

「貯金なしでマイホームを購入する」からこそ、注意したいポイント!

というわけで、私が貯金なしでマイホーム購入に踏み切った理由について説明してきましたが、だからと言って貯金なしで家を買うのを推奨しているわけではありません。

貯金なしで家を買うからこそ気を付けたいこともあるので解説していきましょう!

 

低金利時代だからと金利を甘く考えない!

住宅ローンは、他のローンに比べれば「金利が安い」です。

そのため「金利が安いから借りなきゃ損!」という方もみえますが、いくら金利が安くても35年ローンと長い期間借りれば支払総額は結構掛かります。

<金利1.0% 35年ローンの場合>

借入金額 35,000,000円 38,000,000円
利息 6,495,997円 7,052,797円
合計 41,495,997円 45,0052,797円

金利1.0%で300万円余分に35年借りると、50万円以上利息を多く払うことになります!

 

ですから「借りられるだけ借りてしまえ」と甘く考えずに出来る限りシビアに考えていきましょう。

また、車の購入費を住宅ローンに組み込んでしまえというようなことも「損ですから」考えてはダメですよ。

住宅ローンに車の購入費を上乗せ?絶対にやめておきましょう!

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「貯金がない」のと「貯金ができない」は違う!

家を買うのに「貯金がない」のは銀行の融資担当者も、そこまでシビアに考えないと思います。(ある方が審査は有利ですけど)

ただ「貯金ができない」となると、それは問題ありです。

というのは、貯金ができないくらい支出に余裕が無いわけですから、それこそ住宅ローンを組んで「何かしら収入と支出に変化があった場合に対応できない」からです。

せっかく買った家なのに手放すことになったらイヤどころか、逆に大きなリスクを抱えることになります。

もし「貯金がまったく出来ない」のであれば、賃貸生活も前向きに考えるべきだと思います。

 

住む家にもよりますが「家を買う」のと「一生賃貸」は、支払うお金に大きな差はありません。

なんだったら「一戸建ての賃貸」の方が圧倒的に安いケースもありますし、どうしても家が欲しい場合でも以下の記事は参考になると思います。

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貯金なしでも家を買うときに必要になった費用は?

貯金なしでもマイホームを購入するのに「最低限必要になる費用」はあります。

順番にみていきましょう。

 

最大の問題は「手付金」

通常、不動産売買契約を締結すると「手付金」を準備します。

手付金の額に決まりはないですが、仮に3,000万円の物件であれば100万円くらいが一般的でしょうか?

契約時に支払う手付金も「住宅ローンで借りることが出来る」のですが、契約から融資までの期間があるので手付金は出来れば準備したいところ。

でも「貯金なしだから手付金も払えない」という場合は、売主に手付なしでもよいか相談してみましょう。

おやつ
売主が承諾してくれれば手付金0円でも契約は可能です。

 

契約書に貼付する「印紙代」

マイホームを購入する場合、不動産売買契約と、金銭消費貸借契約(住宅ローンの契約)を締結することになります。

その際、契約書に貼付する印紙を購入することになります。

売買代金・借入額によって印紙代は異なりますが、不動産売買契約には1万円の印紙、金銭消費貸借契約は、2万円ほどになることが多いです。

この印紙代も住宅ローンに組み入れることはできますが、契約時に必要なのでこちらも先に現金で準備しなければなりません。

 

念のため仲介手数料も!?

仲介手数料は、不動産業者によって請求時期が異なります。

仲介手数料は、成功報酬型になりますので売買契約が成立した段階でお客様に請求する事が可能になります。

但し、売買契約の締結で全ての仕事が完結したわけでは無く、所有権移転(決済)まで行って完結となります。

その為、売買契約締結時には「仲介手数料の半金を請求する」事があります。

この場合、手持ちに資金が必要になりますのでご注意ください。

とはいえ、所有権移転(決済)の際に全額を支払いでも構わないと思いますので相談してみましょう。

 


 

通常、住宅ローンの融資が実行される前でも「手付金」「印紙代」は先に現金で準備する必要があります。

その中でとくに問題なのが、金額が少し大きくなる「手付金」です。

「金額が大きいけど住宅ローンの融資が実行されたら借りられるんでしょ?」と、たまに消費者金融などで借りてこようとする方がみえます。

不動
せっかく住宅ローンの事前審査が通っても、新規に借り入れしてしまうと本審査で落ちますので絶対にやめてくださいね。

 

家を購入した後もお金がいらないわけではない!?

新築住宅を購入する際、「家具は今使っているものを持っていけば大丈夫!」と思われがちですが、追加で購入しなければならないものが実はあるのです。

ほとんどの新築住宅の場合、テレビのアンテナが付いておりません。

その為、テレビアンテナの設置が必要になります。(大体5万円前後でしょうか。)

購入された家のエリアが、ケーブルテレビ、光ケーブルなど対応エリアでしたら費用負担が軽減するかもしれませんが、未対応エリアであれば、アンテナ設置費用が必要になります。

また、カーテンレールも取りついていないことが多いので注意が必要です。

おやつ
他にもベランダに屋根がなかったり、隣とのフェンスがないこともあるので「住宅ローンに組み込めるか?」事前に確認しておくようにしましょう。

 

 

おわりに

貯金なしで家を買おうと迷っている人は、いろいろ金銭面でも不安があると思います。

しかし、実際に私は「貯金なしでマイホームを購入した」わけですが、そこまで生活が圧迫しているわけでもありません。

貯金なしで家を買うのは無謀という意見はわかりますが、結局は「支払いが出来る物件を買えば良い」のです。

年収700万円の方でも5000万円の住宅ローンを組めば、それは厳しいですから。

不動
そして、注意したいのは「貯金なし」と「貯金できない」は違うということです。

やはり家を買った先にも何があるかわかりません。

住宅ローンを支払いつつも「ある程度の貯金が出来る」くらいの余裕は必要です。

ただ、これも中古マンションなど視野を広げて「そういった物件を買えば良い」という話になってしまうんですけどね。

以上「貯金なしでマイホームを購入!不動産営業マンだけど無謀でしょうか?」でした。

 


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