こんにちは!
自動車整備士のまいこです!
あなたは、AT車でエンストを起こしてしまったことはありますか?
今日も飛び込みで「走ってたら急にエンジンが止まったので見てください!」という方がいらっしゃいました。
普段通りに運転していたら突然エンジンの調子が悪くなって動かなくなるとビックリしますよね。




私も自動車免許を取りたての時に、AT車でエンストした時に「え?え?ええー!」って言いました(笑)
もちろん車内に一人の時です。
でも、普通に走ってるのに突然「あれ?もしかして止まるの?」という感じになると、つい独り言でも言ってしまいますよ。
というわけで、今回はそんなエンストの原因について解説していきます。
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走行中に突然エンストした場合は?
走行中に前触れもなく突然エンストする場合は、電気系統の不具合が考えられます。
その中でも可能性が高いのは「オルタネーター(発電機)」です。
オルタネーターとは?
車はバッテリーの電力がゼロになってしまうと動かなくなってしまいます。
そこでエンジンが始動している間は、オルタネーター(ダイナモ)が発電機の役割をしてバッテリーを充電させていきます。
ですから、バッテリー上がりしても一度ブースターでつなげてエンジンをかければ大丈夫なのですね。
※バッテリーの残量がゼロの場合、すぐに車を移動させると切れてしまうこともあります。
ある程度その場にとどまり(20~30分ほど)充電させる必要があります。
それで話を戻しますが、オルタネーターが故障して発電しないと、バッテリーが充電されていかないわけですから走行中でも突然エンストしてしまいます。
そして、再度エンジンをスタートさせようとしてもバッテリー上がりの症状を起こしてエンジンが掛けられないのです。
エンストした時の対応はどうする?
オルタネーターが故障した場合は、ブースターでつなげても問題の解決になりません。
とりあえず車を移動させるためには、バッテリー自体を交換するしかありません。
もちろん交換したバッテリーの残量がゼロになってしまうと、また走行中でもエンストしてしまうので、バッテリーの残量があるうちに近くの整備工場に入庫しましょう。
オルタネーター交換の費用は?
オルタネーターが修理出来るか、出来ないかでも費用は変わりますが、5万円くらいは覚悟しておいた方がよいです。
年式の新しい車だとオルタネーターの故障はあまり見かけませんが、20年くらい前の車だと正直よく壊れました。
ですから中古車を購入する時には気を付けたいですね。
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緩やかにエンストしていく場合は?
徐々にエンストしていく場合は、燃料系のトラブルが考えられます。
その中で最も多いのは、単純に「ガス欠」です。
JAFやロードサービスの呼び出し件数では「ガス欠」は常に上位に入っています。
しかし、うっかりしたガス欠意外にも部品が故障して起こるガス欠も多々あります。
フューエルポンプの故障
フューエルポンプとは、エンジンに燃料を送るポンプです。
このフューエルポンプが壊れると、エンジンに燃料が送られないのでガス欠と同じ症状を起こします。
フューエルポンプの交換となると、費用は3万円は考えておいた方が無難です。
フューエルフィルターの目詰まり
フューエルポンプのストレーナーで取り除けない異物を取り除くのがフューエルフィルターです。
フューエルフィルターが目詰まりを起こしても最終的にガス欠の症状を起こしますが、かといってすぐに目詰まりすることはありません。
初期症状としては、エンジンの掛かりが悪くなったり、ドルルンッドルルンッと息継ぎをするような状態になります。
交換費用の目安は1万円前後です。
フューエルポンプやフィルターなら時間を置いてみる
フューエルポンプやフィルターでは「汚れなどが詰まって」燃料が送られない場合があります。
それが原因の場合、時間が経って「汚れが沈殿したら」燃料がエンジン側に送られる場合があります。
ただ、それでも再び目詰まりを起こせばエンストを起こしますから、もし再始動出来たらその間に整備工場に入庫して点検を受けましょう。
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アクセルを踏んで(抜いて)エンストする場合は?
加速させようとアクセルを踏み込む時にエンストする場合は、燃料噴射装置のトラブルが考えられます。
また逆にアクセルを抜いてエンストする場合は、空気を送り込むスロットルバブルをコントロールするセンサーの異常が考えられます。
アクセルを踏むと一体どうなるのか?
燃料噴射装置とかスロットルバルブという専門用語が出てきたので、少し「アクセルを踏むと一体どうなるのか?」簡単に解説したいと思います。
車は燃料を爆発させて進んでいるわけですが、燃料のガソリンは液体のままだと火は付きません。
ですから、空気と混合させる必要があります。
その役割を行っているのがアクセルです。
アクセルを踏む(抜く)でエンストを起こすのは、この燃料の調整が上手く出来ていないことが原因です。
センサーの異常を調べるにはテスターで調べます。
走行中に突然エンストしたらハンドルが重くなるので注意!
ほとんどの場合、エンストを起こす前に何かしらの症状が出ますが、オルタネーターなど電気系の故障でバッテリーが充電されない場合は、突然エンストを起こします。
しいて言えば、
- ラジオが途切れる
- スピードメーターの液晶が暗くなる
というような症状を出す場合もありますが、そこからエンストを起こすまで時間は掛かりません。
そして注意したいのは、走行中に突然エンストを起こすとハンドルも急に重たくなります。(パワステが効かない)
パワーステアリング(パワステ)とは?
そもそも自動車のハンドルを回すのはかなり重たいです。
その重たいハンドルを軽く回せるように補助しているのがパワーステアリング(パワステ)の装置です。
パワステは車種によって「電動式/油圧式」がありますが、どちらにしても電気を使用します。
そのためオルタネーターの故障からバッテリー上がりの症状を起こすとパワステが作動しないので急にハンドルが重たくなります。
走行中にハンドルが重くなっても、タイヤが回ってる間は惰性でハンドルも切れますから、その間に路肩に寄せるなど頑張りましょう。(止まってから動かすのは相当力が要ります。)
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まとめ
走行中にエンストを起こすケースをまとめます。
- 電気系統…走行中に突然エンストする(ラジオが途切れるなどある場合も)
- 燃料系…ガス欠など緩やかにエンストする
- 燃料噴射系…アクセルを踏んでも(抜いても)エンストする
というような原因が多いです。
完全にエンストする前に慌てずに「異常を感じたら路肩に寄せる」ようにしましょう。
道の真ん中で止まってしまうと動かすのも大変ですからね。
というわけで、いかがでしたか?
「走行中に突然エンストを起こすことはある。」
こういった知識があるだけで突発的にエンストしても慌てずに済みますから、ぜひ覚えておいてくださいね。




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