「りんごを切ったら中身が茶色くなっている!」
りんごは切った後そのままにしておくと茶色に変色しますが、そうではなく「買って来たりんごを切ったら中身が茶色になっている」ことがあります。
そう思って捨ててしまう方もみえるかもしれませんが、これって本当に腐っているのでしょうか?
今回は「りんごの中身が茶色になっている」場合について詳しくお伝えしていきます。
りんごの中身が茶色になる理由とは?
買ってきたりんごの中身が茶色になっている場合、考えられる原因は次の2つがあります。
- 内部褐変(ないぶかっぺん)
- 蜜腐れ
専門用語で難しく感じますが、私たち的には「食べても良いのか」が気になるところ。
そちらもしっかり抑えて解説していきますよ。
内部褐変でりんごが茶色になるのは長期貯蔵が原因!?
参考元:竹嶋農園
内部褐変は「りんごを長期貯蔵している間に果肉が酸化して変色してしまう症状」のことを言います。
食べて体に悪いわけではありませんが「苦みがある」場合があるので、無理して食べない方が良いでしょう。
また内部褐変は切ってみないと分からないので、交換に応じてくれるお店が多いようです。
蜜が多いりんごは「蜜腐れ」を起こしやすい!?
参考元:竹嶋農園
りんごには蜜がありますが、こちらが多すぎて果肉に吸収されないと「蜜腐れ(蜜褐変)」を起こしてしまいます。
蜜腐れは文字通り「蜜が腐った状態」になりますが、あまり症状が酷いものでなければ食べることは出来ます。(上記の写真だと流石に厳しいと思います)
また、蜜以外の部分も影響はないので食べることが出来ます。
ただ、後述しますがりんごは腐ると「酸っぱい臭い」がしてくるので、そういった臭いがする場合は止めておきましょう。
切ったりんごが茶色に変わるのはどうして?
ちなみに、皮をむいて置いておくとりんごは茶色に変色しますよね。
これはりんごに含まれる成分が空気に反応して酸化してしまうことが理由になります。
先述しましたが「内部褐変も酸化が原因」です。
りんごを切って長時間放置しておくと身がスカスカになり美味しくなくなりますが、こういった酸化が進むと内部褐変のりんごのように苦みを感じるようになるんですね。
りんごが完全に腐ってしまうとどうなる?
ちなみに、内部褐変などの症状は購入時に判断が付きませんが、完全に腐っているりんごであれば「外側」に変化が現れます。
具体的には
- 触ると柔らかい(強く押すとへこむ)
- 皮が変色している(茶色や黒っぽくなる)
- 水分が抜けてシワシワになる
- カビが生えている
というような状態になります。
こういった症状が出ているのであれば、もちろん食べるのは止めておきましょう。
内部褐変は酸化しているだけですが、りんごは腐ると外側に症状が現れますので、食べられるかどうかの判断基準は分かりやすいです。
また、見た目と合わせて注意したいのは「臭い」です。
りんごの中身が茶色い場合はどうすれば良い?
買って来たりんごが茶色になっている場合は、レシートを持って買ったところに持っていくと交換してくれることが多いです。
内部褐変や蜜腐れは農家さんでも見極めが出来ないので、中身が茶色のりんごが一部混ざっているのは販売店も織り込み済みというところが多いです。
そのため、まずは交換してもらえないか購入したお店に聞いてみましょう。
ただ、購入から何日も経過したものは対応も難しいかもしれません。
傷んだりんごもジャムにすれば美味しく食べられる!
腐ってしまったりんごは厳しいですが、症状の軽めの内部褐変や蜜腐れであればジャムにすると美味しく頂けます。
また作り方も非常に簡単で、
- いちょう切りや細かく角切りにしたりんご
- 砂糖(りんごの30~50%の量)
- レモン汁
を煮れば作れます。
りんごジャムにしても茶色に変色することはあります!?
ちなみに、りんごジャムは作ったばかりの熱い状態でガラス瓶に蓋をして密閉状態にします。
その密閉状態であれば半年くらいは持ちますが、開封すると2週間程度で食べきるのが良いです。
また、その間に空気に触れることでジャムでも色が茶色に変色することがあります。
これは切ったりんごが茶色になるのと同じで酸化が原因です。
腐っているわけではありませんので食べるのに問題はありません。
おわりに
今回は「りんごの中身が茶色になる原因について」お伝えしてきました。
りんごの果肉は空気に触れると酸化して茶色に変色しますが、長期間貯蔵することでカットしなくても同じように酸化して茶色になってしまうのが「内部褐変」です。
そして、りんごの蜜が果肉に吸収されずに腐って茶色になるのが「蜜腐れ」になります。
また、購入時のレシートがあればお店で交換してくれる店舗も多いので相談してみましょう。
以上「りんごの中身が茶色だった!腐っているか食べられるかの判断方法は?」でした。
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