人が生きていく上で絶対に必要となるのが住まいですが、ズバリあなたは「賃貸派」でしょうか?
それとも「持ち家派」でしょうか?
成人してそれまで育った家庭から独立したら必ず考えなければならないことで、それはまた一生続くことでもあります。
その際に「一生賃貸住まいか?持ち家を購入するか?」という選択はずっと昔から議論されていますが、価値観や社会情勢が刻々と変化する現代において、いま考えるならどっちがお得なのでしょうか?
ちなみに、総務省が2015年に発表した「住宅・家屋統計調査」によると、35~39才の持ち家比率が46.5%、40~44才で56.4%という水準だそうです。
もちろん地域によって大きく変わるとは思いますが、マイホーム購入世代とされる約半数が持ち家ではないということになります。
残りのすべての人が賃貸というわけではないでしょうが、かつての日本にあった「夢のマイホーム」はもはや憧れではなくなっているのか?
もしくは「マイホームが高くて買えない」という仕事・給与面が低下しているという問題なのかもしれませんね。
そういった中で「一生賃貸」という選択にメリットはないのでしょうか?
会社のことは無視して、本音でお伝えしていきます!
一生賃貸に住んで家賃を支払い続けるのはデメリットなのか?
よく賃貸の家賃を支払い続けるのは損という話を聞きます。
一生賃貸は「これが大きなデメリット」と考えている人は多いと思います。
戸建やマンション販売のチラシを見ると「家賃で住宅ローンが支払える」というようなコピーも見かけますし、確かにそういった一面はあるのですが「損なのか?」というと話は別です。
具体的に考えてみましょう。
一生賃貸で支払う家賃の総額をシミュレーション
年齢に応じて生活環境も変わるので、以下のような家賃を支払っていくとします。
- 20代を家賃5万円
- 30代を10万円
- 40代を13万円
- 50~60代を10万円
- 70代を7万円
上記の場合、家賃総額は6,600万円となります。
仮に、この人が30歳で持ち家を買った場合、単純に残り50年を一生賃貸で払うであろう6,000万円を購入金額に企てることができます。
よほどの高級物件でもない限り6,000万円もしないと思いますので、これだけ比較すると資産にもなる持ち家の方が随分と得なように思えるかもしれません。
しかし、持ち家はローンを組めば金利がかかります。
35年ローンで購入金額の約1.5倍を支払うことになります。
住宅ローンを含めて考えると、4,000万円の住宅ローンを組むと最終6,000万円の支払いということになります。
また、持ち家の場合は「固定資産税」や「維持費・修繕費」がかかります。
この点は賃貸だと発生しない支払いです。
持ち家の場合、最終的に売却できますが、仮に固定資産税や維持費・修繕費の総額を600万円としたとしたら、それ以上の売却益が出ないと「持ち家は売却できる」ということはプラスマイナスゼロでメリットとは言えません。
これらを考えると、よほど資産価値のある物件でない限り一生賃貸と持ち家の支払い金額は「極端な差はない」と考えられます。
本当に考えておきたい一生賃貸のデメリット!
支払う金額面で持ち家と大きな差がないことがわかりましたが、やはり一生賃貸に住む上でデメリットが全くないとは言えません。
賃貸の営業マンとして店頭で直接お客様の対応をする私からすると「高齢になってからの部屋探し」は思いのほか大変だと言わざるを得ません。
この点は一生賃貸と考えている方は、ぜひ考えて頂きたいポイントです。
高齢者は賃貸をなかなか借りられない現実
店頭で賃貸営業をしていると高齢になって部屋探しをされる方も見えます。
理由としては「アパートを取り壊すから立ち退きさせられた」というのが多いです。
これは賃貸に住む場合に、自分は引っ越すつもりがなくても「引っ越しさせられることがある」ので、考えておきたいポイントになります。
そして高齢者の場合、大家さんからすると以下のことが心配になり部屋を貸してくれるところが極端に減るので部屋探しが大変になります。
- 収入が年金のみで家賃の支払いは滞らないか?
- 体調を崩して動けなくなったり、万が一部屋で亡くなったりしないか?
また、部屋を貸してくれる物件が見つかっても、基本的に築年数が経過して空き部屋の多い物件ということが多いです。
「それは寂しい」と思うかもしれませんが、一生賃貸と考える方は高齢になった時のことも想定しておかなければいけません。
ただ、これは貯蓄をすることで回避できるデメリットでもあります。
高齢になってから中古マンションが購入できるくらいの貯蓄をしておくと問題解決ですよね。
一生賃貸に住むメリットの数々
こう考えると一生賃貸というのは、思ったよりも悪くない。
そう思えるのは私だけでしょうか?
賃貸物件に住むということは、デメリットばかりではなくメリットもあるわけですから。
借金する必要がない
賃貸の場合、住宅ローンのように借入を起こさないで済むのはメリットです。
仕事の収入面が変わって住宅ローンが支払えなくなると最悪のケースとして「家を売却する」ことになりますが、そういう心配が無いのは心理的には気が楽です。
立地やプランによって家賃も様々ですが、月々の収入があればそれに見合った物件で気軽に探すことができます。
一度は住んでみたい憧れの家・場所に住むことが出来る
「ずっとじゃなくていいから一度は高級タワーマンションに住みたい」なんていうのも賃貸であればアリですよね。
賃貸の営業をしていると、意外とそういう方は多いんですよ。
20階以上のマンション暮らしなんて、購入となるとなかなか出来ることではありませんけど、賃貸の場合なら可能です。
また、簡単に引っ越せるのも賃貸ならではメリットです。
転職や転勤、結婚や子育て、さらには気分でなど、その時々で理想の住まいを変えて行けます。
利便性に優れた立地が選びやすい
賃貸物件は居住者の移り変わりも多いことから、利便性に優れた立地に多くあります。
駅までバスで数十分というような郊外のマイホームに比べ、都市部での暮らしやすさは圧倒的に優位です。
そう考えると交通費の面で郊外に家を購入するよりも有利ですよね。
近所づきあいの気軽さ
家を買うと「自治会や地域コミュニティが煩わしい」という方もみえます。
その点でも賃貸であればご近所付き合いも程ほどで問題ありません。
人づきあいが苦手な方には大きなメリットではないでしょうか。
最近では自宅で仕事をするクリエイターの方も増えて、いろいろな都道府県を渡り生活しているという人もみえるようです。
正直言いまして、
そんな自由な生活は憧れます。
そういった生活は、やはり持ち家だと難しいでしょう。
まあ、お金があれば何でも出来ると言えばそれまでですけども(笑)
おわりに
いかがでしたか?
正直言いまして、私もきちんと計算することなく「なんとなく一生賃貸は損だ」と思っていました。
ただ、細かいケースによって変わってくる点はありますが、一生賃貸の方が圧倒的に損というわけでもないのです。
進学、就職、結婚、子育て、老後と人生のステージによって住まいの理想も変わります。
ひと昔前は二世代・三世代同居が当たり前でしたが、核家族化が当たり前となっている現代では、その一家族の理想が住まいに繁栄されることになります。
その点ではその時々にフレキシブルに対応しやすいのが賃貸のメリットとなります。
また子供世代が旧い家を引き継ぐこともないので、処分など余計な面倒を残すこともありません。
単純に一生賃貸か持ち家購入かではなく、子供が巣立った老後に改めて賃貸や、逆に郊外に持ち家購入という選択肢も徐々に広がりつつあるようですよ。
以上「一生賃貸はデメリットだらけ?本当にそうなのか計算してみた!」でした。
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