住宅ローンの金利には大きく分けて「固定金利」と「変動金利」があります。
固定金利は返済期間中の金利が固定されていますが、変動金利と比べて利率が0.7~1.0%ほど高く設定されていることが多いです。
では、固定金利と変動金利のどちらを選ぶのが正解なのでしょうか?
ちなみに、今どちらのタイプが選ばれているかというと「変動金利」の方が多い傾向にあります。
しかし、ズバリ今のような低金利時代は「固定金利を選ぶ方が安心」です。
その理由として「金利上昇の仕組み」が挙げられます。
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固定金利が上昇する仕組みについて
じつは住宅ローンの金利が上昇するタイミングは、変動と固定で一緒ではありません。
先に金利上昇の流れをお伝えすると、次のようになります。
- 10年国債の利回りが上昇(予想)
- 連動して固定金利と政策金利が上昇
- 政策金利の動向を見て短期プライムレートが上昇
- 変動金利が上昇

変動金利の金利が上がった時には、固定金利はもっと上がっている!
住宅ローンの金利については「固定金利は変動金利よりも常に高い」ので、金利が上昇しようが下降しようが「変動から固定に切り替える」のは勇気が要ります。
また、都合良く金利の上昇局面に入ったら変動から固定に変えるというような神業は出来ないとうことです。
金利は固定金利から上昇するので、金利上昇リスクを避けるには「固定金利が上昇する前」に切り替えるしかありません。

10年国債は「予想」であがる
ちなみに短期プライムレートは経済状況が反映されるのに対して、10年国債は金融商品なので、経済が良くなる(悪くなる)という「予想」で動きます。
そして、予想通り金利が上がれば固定金利と政策金利も上がります。
ただ予想が外れると、市場の雰囲気で固定金利が上がって、変動金利は変化無しということもあります。
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住宅ローンで変動金利にした人は必見!金利上昇リスクの備え方とは?
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つまり低金利時代なら「全期間固定型」がオススメ!
住宅ローンで変動と固定のどちらを選ぶか悩む気持ちは分かります。
しかし、ポイントは変動VS固定ではなく「金利上昇リスク」をどうするかです。
過去バブル期では住宅ローンの金利が8%台で、物件価格の倍以上の利息を支払うような時代もありました。
今の金利からは考えられないかも知れませんが、それも今から30年前のことです。
そんな高金利になるかもしれないという可能性を考えれば、今のように金利1%台のうちに全期間固定型で住宅ローンを借り入れするメリットは大きいと思います。
全期間固定金利のメリット
固定金利の全期間固定型は、借り入れ当初から返済終了まで金利が変わらないタイプになります。
これから金利情勢がどう変化しても「毎月の返済額が最後まで変わらない」ので、安心かつ資金計画が立てやすいのが特徴です。

全期間固金利のデメリット
固定金利には期間を選択できるタイプもありますが、基本的に固定期間が長いものほど金利は高く設定されます。
また高金利の時に借り入れすると、金利が低くなっても高い金利のまま返済することになります。
こういう時は借り換えすれば良いですけどね
全期間固定型の住宅ローンを選ぶ際の注意点
全期間固定型の住宅ローンといえば「フラット35」を思い浮かべる方も多いかも知れません。
しかし、フラット35も「取り扱う金融機関によって金利が変わる」ので注意が必要です。
金利最安値は「ARUHI」ですが…
令和2年8月現在のフラット35金利最安値はARUHIですが、金利が安ければ良いわけでもありません。
例えば、ARUHIの銀行事務手数料は2.2%ですが、住信SBIネット銀行では1.1%になっています。

住宅ローンを選ぶ際は、金利だけではなく
- 銀行事務手数料(保証料)
- 保障の内容
なども含めて、トータルで考えるようにしましょう。
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まとめ
さいごに記事のおさらいをします。
- 低金利時代なら「全期間固定型」は良い!
- 金利は変動金利よりも固定金利の方が先に上昇する
- 全期間固定型(フラット35)も金融機関によって金利などが違う
利率が0.7~1.0%ほど違うと、3,000万円の借り入れで月々の返済額は1万円近く変わってきます。
そのため変動と固定を比べると変動金利に気持ちが傾きがちですが、今の低金利時代であれば全期間固定型を選択するの将来の金利上昇リスクに備えるという点で大きなメリットがあります。
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