最初はピカピカだったのに、いつのまにか曇ってしまうお風呂の鏡。
普段お掃除はしているつもりでも一度曇りだすとなかなか取れないものですよね。
さらにはうろこ状の水垢汚れが付きだすと完全に取りきるのは難しくなってきます。
私は賃貸の不動産営業マンをやっているわけですが、弊社で管理している物件の中には「鏡に自分が写らないほど汚れている」場合もあって、当然このまま次の入居者さんに引き渡しは出来ません。
あまりにも酷い場合は業者に依頼するか、鏡を交換してしまいますが、ある程度の一般家庭でよくあるレベルの鏡の汚れであれば、どの家に置いてある「あるもの」を使って鏡の汚れを落としてしまいます。
それは一体何なのでしょうか?
お風呂の鏡の水垢は「歯磨き粉」で落とせる!
では、この記事にもあるように「家にあるもので出来る」お風呂の鏡のうろこ・水垢汚れを落とす方法というのは何でしょうか?
結論を言えば、ある程度固まってしまった鏡の汚れは「研磨」しないと取れません。
しかし、先ほどご紹介したダイヤモンドパットでは鏡に傷をつけてしまいます。
では、どうするのか?
鏡に傷をつけない研磨剤を使用しましょう。
それが家にある「歯磨き粉」です。
ただ、お風呂の鏡を傷だらけにしないための注意点もあります!
歯磨き粉の研磨剤の力
硬度を測る尺度に「モース硬度」というものがあります。
- モース硬度1:チョーク
- モース硬度2:岩塩、純金
- モース硬度3:珊瑚
- モース硬度4:鉄、真珠
- モース硬度5:ガラス
- モース硬度6:オパール
- モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶
- モース硬度8:エメラルド
- モース硬度9:ルビー、サファイヤ
- モース硬度10:ダイヤモンド
鏡の表面はガラスですから、モース硬度で見ると「5」です。
ダイヤモンドパットは硬度「10」ですから、それでゴシゴシ力強く磨けば鏡の表面に傷がつくのも納得です。
では、歯磨き粉はどうかというと歯磨き粉に含まれる研磨剤の成分にもよりますが、モース硬度は3~7です。
- 炭酸カルシウム(硬度3)
- 無水ケイ酸(硬度7)
- シリカ(硬度7)
などがありますが、無水ケイ酸、シリカは硬度7となるので、研磨剤としての力が強そうです。
鏡のうろこ汚れの原因が水道水に含まれるカルシウムであれば、硬度1~2なので炭酸カルシウムでも汚れは落とせます。
ただし、モース硬度はあくまで表面をこすり合わせた際に「どちらが傷がつくか」の目安です。
思いっきり力を入れて擦れば傷もつくかもしれませんので注意してください。
歯磨き粉の成分の見方
では歯磨き粉に含まれる成分の見方ですが、歯磨き粉には「研磨剤」とは記載されていないです。
この「清掃剤」が何の成分になっているのかがポイントです。
この商品の場合は、モース硬度7の無水ケイ酸が含まれているということが分かりますから、家にある歯磨き粉で鏡の汚れを落とす場合は、成分を見て力加減をコントロールしてください。
また、こういった成分表は「成分の多い順に上から記載」されます。
風邪薬で「のど・はな・熱」に効くという場合は、一番効果があるのは「のど」です。
関係ないですけど、役に立つ知識だと思って披露しました(笑)
市販されている専用アイテムは効果があるのか?
お風呂の鏡の水垢汚れに関してはお困りの方も多いと思います。
そのため「鏡の曇り・うろこ汚れ対策グッズ」はいろいろ販売されています。
また、鏡のうろこ汚れはアルカリ性の性質のため「お酢」や「クエン酸」などの酸性の液体で拭き掃除すれば取れると言われています。
しかし、これで取れるのは「うろこ汚れの付きはじめで軽度」な状態の時です。
逆に言えば、テレビやネットで騒がれているほど「お酢」や「クエン酸」にうろこ汚れを落とす力はなく、それらで取れる汚れなら市販のケミカル剤でも取れます。
ダイヤモンドパットは汚れが取れる!しかし…
じつは私もダイヤモンドパッドやメラミンスポンジを使ったことがあります。
でも、今はもうしていません。
これは専門の業者の方に教えて頂いたのですが、ダイヤモンドパットは鏡の表面に目に見えないような小さな傷をつけてしまいます。
そういった小さな傷をそのままにしておくと汚れが再付着しやすくなるため、業者の方は鏡面コーティングを施すそうです。
鏡に付着する汚れはダイヤモンドパットよりも柔らかいですから、硬いダイヤモンドパットで磨けば確かに汚れは落ちます。
しかし、その変わりに鏡にも小さな傷をつけてしまいますし、曇り止め防止加工をしている鏡の場合は、その加工もはがしてしまうのです。
私たちでは鏡面コーティングは出来ませんし、あまり長期的に考えて良い方法とはいえなさそうです。
お風呂の鏡に水垢汚れが出来る原因とは?
毎日使っている場所、そして毎日水で流している場所なので汚れるはずがない!
なんて思いがちですが、風呂の鏡特有の汚れ方があるのです。
まず鏡にうろこ汚れが出来る原因は、
- シャンプーや石鹸
- 皮脂
- 水道水に含まれるカルシウム・ケイ素
これらが水分が蒸発する際に鏡に残ってしまうことで「うろこ汚れ」となるのです。
お風呂でもキッチンでも、水栓の金属部分が曇ってくるのも同じです。
これらは酷くなると洗剤では落ちないので定期的に削りおとさなければなりません。
お風呂の鏡の水垢汚れは「防止」が大切!
記事も後半に差し掛かってきましたが、ここまでお伝えしたことは「鏡が汚れた時の対処法」です。
しかし、鏡の汚れは軽度(汚れが付きはじめ)であれば洗剤で落とすことも出来ますが、ほとんどの場合は研磨剤で削り落とすしかありません。
しかし、研磨剤で磨くのは、
- 鏡自体に傷をつける恐れがある
- 鏡に施した表面加工を落とす恐れがある
ので、出来れば最終手段にしておきたいところです。(とはいっても鏡の汚れを落とそうと思う時は、頑固な汚れになっているものですが)
ですから、出来れば普段から鏡は汚れが付かないように「きちんと拭く」のが良いでしょう。
頑固な鏡のうろこ汚れになるのは、
「水が付く→蒸発してカルシウムやケイ素が固まる」
これを繰り返すからです。
ですから、お風呂を上がったら鏡を拭くことを行えば、研磨剤で削り落とすほどの頑固な汚れにはなりません。
ちょっとした一手間ですが、鏡を綺麗に使うために出来れば行いたいですね。
おわりに
いかがでしたか?
浴室の鏡の汚れですが、実際1年も使えばきっちり曇りますし、うろこ汚れも出てきます。
そんな時に活躍するのは「歯磨き粉」です。
ただ最近は、無水ケイ酸が含まれていても「研磨剤」としてではない歯磨き粉も販売されています。
※無水ケイ酸の量が少ないため記載されている順番が成分表の下の方になる。
そういった歯磨き粉では鏡を磨いても「研磨」としての効果は望めませんか、効果が無いので注意してください。
以上「お風呂の鏡の水垢落とし!どの家にもあるモノで簡単すっきり」でした。
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