先日、地元の友人と話をしていたら「貯金が無いんだけど家って買えるかな?」と相談を受けました。
ネットを見ても「家が欲しいけど買えない」ということで悩んでいる方はいます。
家を買えない理由については様々ですが「ローンが通らない」とか「お金がない(貯金はゼロ)」という「お金の問題」で家が欲しいけど買えないという方が多いように思えます。
となると、考えるのは以下の2つの選択肢です。
- 貯金や頭金なしでなんとか家を買うのか?
- 家を買わないという考えにチェンジするのか?
友人の場合も「家を買うべきか?」それとも「お金がないのだから無理しないべきか?」という相談でした。
そもそも貯金ゼロで頭金もない状態で家が買えるのかという疑問もあると思いますし、仮に家が買えたとして「無理して買って最悪どういったケースが想定できるのか?」気になるところですよね。
まずはその点を把握しなければ先に進みませんので、そちらから解説していきましょう!
そもそも貯金がなくても家は買えるのか?
まず、お金がなければ家は買えないのであれば何も話す必要はありませんが「貯金ゼロで諸費用さえも払えない」という方でも結論を言えば、家は買えます。
ようするに「家を買うためのローンを組むことは可能」ということです。
それが良い判断かどうかは後で考えるとして、まずは内容について解説しますね。
引っ越し代すらなくてもOK!「諸費用ローン」でお金は借りられる
一昔前は「家を買うなら頭金2割は必要」と言われていましたが、今では家の価格だけではなく融資手数料や登記費用などの諸費用もローンで借り入れ出来ます。
さらに驚くことに「引っ越し代」「家具代」なども合わせて借りられる銀行もあるので、本当に貯金が0円でも家を買うことは出来そうです。
ただ、借りられるからといって何でもローンにすると「金利が勿体無い」ということは忘れないでください。
「まあ、お金が無くて家を買うのだから金利は仕方がない」と思われるかもしれませんが、住宅ローンは借入の年数が長いので支払総額はバカになりません。
住宅ローンの金利は1~2%台と他のローンなどに比べて安く設定されているので「借りた方が得なんじゃないの?」と思ってしまいそうですが、仮に金利2.0%で100万円を35年借りたとすると、391,304円が利息となります。
ちなみに金利5.0%で100万円を5年借りたとすると、132,274円が利息なので、金利が安くても長く借りる住宅ローンの方が259,030円も支払う利息が多い計算になります。
貯金ゼロでもローンでお金は借りることが出来ますが、支払総額(利息)がその分増えることは考えたいので「貯金ゼロで家を買うなら繰り上げ返済は頑張る!」という意気込みは必要かもしれませんね。
住宅ローンが通らなくても複数審査で通る場合もある!
ちなみに「家が欲しいけど住宅ローンが通らなかった」ということで諦めている方もいるかもしれません。
しかし、銀行の住宅ローンの審査とは「各銀行によって異なる」ので、A銀行でダメでもB銀行でローンOKだったという話もよく聞きます。
ですから不動産屋や建築会社が勧める住宅ローンが通らなかったとしても、フラット35やろうきん等の審査にトライすることをお勧めします。
というわけで「家が欲しい」と思えば、今は頭金が無くても家を買うことは出来ます。
ただ、やはり借入する金額が増えることで支払う利息も多くなりますし、また注意したいのは月々の支払いを無理しない範囲に収めるという点ですね。
せっかく家を手に入れたのに住宅ローンの支払いが滞ってしまえば、最悪のケースとして家を手放すことになってしまいます。
それを避けるために計画的な支払いを考えましょう。
住宅ローンの支払いが出来なくなると…
住宅ローンの支払い滞納が3か月〜1年くらい続くと、最後には債権者である金融機関によって競売にかけられます。
流れとしては、
- 住宅ローンの一括返済を求められる
- 家の売却を勧められる
- どちらも対応しない場合は競売に掛けられる
という3段階です。
住宅ローンの一括返済を求められる前に対応すべし!
金融機関によって一括返済を求められるまでの期間は様々ですが、おおよそ住宅ローンを3か月滞納すると一括返済を求められることが多いです。
- 3か月以内…遅れた住宅ローンをまとめて支払うことでセーフ
- 3か月以上…一括返済を求められる
ので「うっかり口座にお金を入れ忘れてた」なんていうのが続くと最悪です。
お金がなくて家を買うのはダメという方が多いですが、具体的にどれくらいの状況だとダメなのか言ってくれる人は少ないです。
ですが、こうやって見ると明確ですね。
3か月滞納する可能性があるくらいのギリギリの支払い計画だと、家は買わない方が良いことがわかります。
家の売却を勧められる時点でアウト!
そして、一括返済を求められて「そんなお金が無い」となると、金融機関から家の売却を勧められます。
ようするに「お金をまとめて返してください!それが無理なら家を売ってお金を払ってください」と迫られるわけです。
すぐに競売にかけられるわけではありませんが、はっきり言えば「この時点でアウト」です。
仮に競売だと安く売られるから普通に買い手を探そうとしても時間がありません。
強制的に「競売」にかけられるまで、おおよそ6か月~12か月です。
それまで「急いで売りに出して買い手が付けばラッキー」と言わざるを得ません。
どちらにしても「一括返済を求められる3か月以上の滞納」を行った時点で状況はかなり厳しいです。
その前に借入をしている金融機関に相談を!
3か月滞納する前に、支払いが厳しいのであれば「相談」することで支払期間に猶予を貰えることもあります。
銀行の人も鬼ではありません。
支払方法を見直してくれたり、できるだけ家を手放さないで済むように考えてくれます。
銀行の担当者としても、突然支払いが滞る人よりも事前に相談してくれる人の方が印象も良いですし「払う意思がある」ことがわかります。
私たちも管理物件で家賃滞納など支払いが滞る入居者さんに出会いますが「いつまでに支払います」と事前に言っていただける方と「黙ってそのまま」にしている方では対応は変わってきます。
こういった印象は大きく影響するので気を付けてくださいね。
無理してでも家は買うべきなのか?
「家が欲しい」という気持ちなるには、色々なきっかけがあります。
それも「人と比べる」ことがきっかけで「家が欲しい心理状態になる」ことは多いのではないでしょうか?
例えば、
- 最近家を購入するひとが周りに増えて”焦る”
- 友人が持家ばかりで賃貸だと”恥ずかしい”
というような心理状態に陥って先を急いで購入するご家庭も少なからずみえます。
そして先ほど説明したとおり、今は住宅ローンも諸費用まで借入出来るものも増えているので「家は買えてしまう」のです。
周りと比べて”焦る””恥ずかしい”という心理状態から逃げ出すためには、家を買うしかない。
そうして家を買った後に増える「子供の養育費」支払いに目をつぶり「なんとかなるさ」と買ってしまうと、あとで支払いが苦しくなる原因になります。
ご存知の通り家は大きな買い物ですから、これからの支払いの計画をしっかりと建てて購入に踏み切りましょう。
おわりに
いかがでしたか?
今はお金が無くても家は買えますが、ほとんどの金融機関では「住宅ローンの滞納を3か月以上」続けると、家の売却を勧められるようになります。
そうなると基本的には損ですし、結果「お金が無いのに家なんて買わなければ良かった」と後悔に繋がります。
ですから、大事なことは「月々の支払いがきっちりと払えるか?」ということを、しっかりと計画することです。
- 固定資産税
- 子供の教育費
など住宅ローン以外にも必要になってくるお金を含めて考えましょう。
そして「家が欲しい」と思うのは、他の人と比べてしまう心理が大きいです。
本当に我が家は持ち家が良いのか?
そういった点も合わせてしっかりと考えたいですね。
以上「家が欲しいけどお金がない!無理して買ったら一体どうなる?」でした。
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