突然ですが、先日ウチの会社の事務員さん(26歳)から「不動さん、ちょっといいですか。」と個人的に声を掛けられたのでドキドキして話を聞きに行ったら「家を買おうか迷っている」との相談でした。
ドキドキして損したわー。
基本的に私は賃貸の営業をしていますが、以前はバリバリの売買(家や土地の販売)を行っている営業マンでしたので相談をしてくれました。(頼られるのは嫌いじゃない)
そんなわけで「20代で家を買うと早いかな?」という相談だったのですが、確かに「家を買うタイミングは何歳がベストなのか?」気になるところですよね。
やはり家は大きな買い物ですから失敗や後悔はしたくないですし。
というわけで、今回は「家を買う年齢について」私の営業マンの経験からお伝えしていきます。
家を買うタイミングを年齢別で考えてみよう!
最近は、家を買う年齢の幅も広いように感じます。
相談してくれた事務員の子もそうですが、最近の若い子はしっかりものが多い!
私の個人的な印象ですが、今の若い世代というのは堅実にあまり冒険をせず、しっかりした考えをしている人が多く、思いのほか若い年齢から家のことについて真剣に考えていると思います。
20代で家を買うメリットとデメリット
20代で家を買うというのは、私はかなり良いタイミングだと考えます。
もちろん状況(子供や仕事など)による部分もありますが、結婚しており子供も生まれているのなら家は早いうちに購入してしまった方が金銭面ではかなり有利です。
具体的に20代で家を買うメリットは、
- 住宅ローンの終了する年齢が早く済む
- 団体信用生命保険に早くから加入できる
という点でしょう。
当たり前ですが、住宅ローンを早く開始すれば、その分早く終わります。
仮に28歳で35年ローンで組んだとしても、完済の年齢は63歳ですから、繰り上げ返済など考えないでも大丈夫でしょう。
また、住宅ローンを組むと「団体信用生命保険」の加入が必須条件というケースがほとんどなので、もしも旦那さんが死亡した場合でも残されたでも団信でローンの支払いは終わりますから奥さんや子供が「住む家は残る」ので安心ですね。
そのかわり20代で家を購入するデメリットも明確で、最も大きな問題は「離婚」でしょう。
世代別で離婚率をみていくと「20代~30代前半」の若い年齢がもっとも高いのです。
つまり20代で家を購入しても離婚してしまうと「家と住宅ローンがある」ことで多いに揉めます。
そういった可能性があることを考えると若い年齢で家を買うのはリスクがあるとも言えますが、人生何がどうなるかはわかりません。
ですから、確実に住宅ローンが支払いやすいという現実を優先すれば20代で家を買うのはアリだと思います。
30代で家を買うメリットとデメリット
30代で家を買う方は多いです。
じつは、国土交通省のデータによると約半数が30代で家を購入しています。
20代と比べると年齢的なメリットや離婚率といったデメリットも低くなってくるので、もっとも家を買うタイミングとしては安定した時期と言えそうです。
また、住宅ローンは借入する銀行にもよりますが、75歳~80歳までに完済することになります。
35年ローンを組むことを前提に考えると、39歳で購入した場合の完済年齢は74歳です。
35年ローンを組みたいと考えると、30代で家を買うのがギリギリのタイミングになってきますね。
ただ、急いで家を買うと後悔しやすいのも20代~30代の特徴です。
実際ネットの書き込みを見ていると「家を買って後悔した」という内容は、若い方に多く見受けられます。
やはり、若い時には
- 離婚の可能性
- 子供が増える可能性
- 暮らしの環境の変化
というような予想していなかったことが起こりやすいです。
よく家族で考える必要はありますが「思い切らないと家は買えない」ので、住宅ローンの支払いも考えると、やはり一番家を買う人が多い世代というのは納得できます。
40代で家を買うメリットとデメリット
40代から家を買う人は、戸建てよりも分譲マンションという方が増えてきます。
20代や30代だと子供がまだ増えることもありますが、40代になると子供も落ち着いて「今後部屋が増えるかもしれない?」という心配もひと段落ついてきます。
その場合、戸建じゃなくても「立地条件も良く使い勝手のよい分譲マンション」という選択を考えやすくなってきます。
ある意味、子供のことを心配しなくても家を選ぶことが出来るのが40代と言えるかもしれません。
ただ、その反面心配になってくるのは「住宅ローン」です。
仮に支払いの最終年齢が80歳と考えた場合、35年ローンでは45歳までに契約を済ませる必要もあります。
そう考えると、やはり繰り上げ返済を考えて行かないと老後が心配にはなりますね。
50代で家を飼うメリットとデメリット
50代で家を買う場合に、もっとも気になるのは住宅ローンですね。
住宅ローンの最終支払い年齢を考えると、35年ローンを組むことは難しくなります。
頭金が多く支払年数を20年程度で完済できるようであれば問題ありませんが、そうでない場合は、夫婦ペアローンで支払年数を短期間に収めてしまうか、お子さんがいればリレーローンで住宅ローンを考える必要が出てきます。
あとはメリットとして「終の棲家」として、後々のリフォームが要らないようバリアフリーなども初めから考えることが出来るのはメリットでしょう。
お金の問題を除けば「50代で家を購入して失敗した」という話は、あまり聞きません。
やはり慎重に物事を判断できることや、まわりの人の話をよく聞くことが出来るという点では、年齢を重ねるということは大きなメリットがありますね。
というわけで、家を買うタイミングを年齢別に見てきました。
年齢が若ければ住宅ローンには有利ですし、逆に年齢を重ねるほど家の購入での失敗は少ないと言えます。
どの年齢でもデメリットはありますが、代わりにメリットもある。
そんな印象を受けますね。
ただ、だからといって単純に年齢で家の購入のタイミングは区分けできるとも言えません。
その他にも家を買うタイミングの要因として考えたい点も合わせて取り上げていきましょう。
独身や子供でも家を買うタイミングは変わる
家を買うタイミングの大きな要因となるのに「家族構成」もあります。
具体的に、
- 子供はいるのか?
- 親と同居か?
- 独身か既婚か?
というような点ですね。
その中でも子供については、学区の問題もありますし兄弟が増えれば部屋数の問題も出てきます。
この点20代から30代の若い世代の方は、とくによく考えたいポイントになってきますね。
その他、仕事によっては「転勤の有無」の問題もあります。
ウチで働いてくれている「おやつちゃん」も旦那さんの海外転勤で4年ほどアメリカで過ごしていましたが、家を購入したのは帰国後でした。
そういった諸事情で家を買うタイミングは変わってきますが、絶対にこの年齢(タイミング)じゃないと家を買うのは失敗するということはないので前向きに検討していきましょう。
おわりに
いかがでしたか?
年齢別で「家を買うタイミング」について解説してきましたが、これは私が今まで不動産営業マンとして接客してきた実体験での感想です。
何かしらの参考になれば良いなと思いますが、大きく分ければ、20代~30代と若い世代の特徴として、住宅ローンを35年で組めるが、思わる出来事で家を購入して後悔するケースも出てくる。
また40代~50代の世代の特徴としては、家を買って失敗した話はあまり聞かないが、住宅ローンの組み方をどうするか悩むケースが多い。
そういったイメージが強いです。
”今の年齢”で家を買うことを考えれば、どうしてもデメリットの部分は出てくると思います。
しかし、逆に「それぞれの世代のメリットもある」ので、良い点にも着目して楽しく家を買いたいですね。
以上「家を買うタイミングを年齢別で考えてみた!一番ベストなのはいつ?」でした。
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