花の都パリ!きらびやかなベルサイユ宮殿に、モンサンミッシェルの神秘的な光景!
華やかさと芸術性を併せ持ち、なおかつ高貴なイメージを抱かせるフランスは、とても大きな魅力を感じさせます。
そんなフランスの国旗は、「青・白・赤」に彩られた三色旗です。
フランス国旗には一体どんな思いが込められているのでしょうか?
というわけで、今回は「フランス国旗の由来について」解説していきたいと思います。
フランス国旗の由来
フランス国旗の由来を調べてみると、時代はバスチーユ牢獄の襲撃に始まったフランス革命(1789年)にさかのぼります。
革命軍の指揮を執るラ・ファイエットは、革命軍に対しフランス国民の色であった赤と青の間に王制を表す白を挟み込んだ帽章を与えたのです。
絶対君主制のフランスで苦しい生活を強いられていたフランス市民たちが、自ら立ち上がり、自らの手で自由と平等を勝ち得たその革命のシンボルとなったこの青・白・赤の三色の帽章こそが、フランス国旗の原型となのです。
フランス国旗の青・白・赤の三色が意味することは?
フランス国旗の青・白・赤は、通称「トリコロール」と呼ばれています。
トリコロールというのは、明度差の大きい「三つの色」を組み合わせた配色のことを指します。
「青は自由を、白は平等を、赤は博愛を意味する」もの、と一般には言われているようです。
自由・平等・博愛!
それはフランス革命の時、市民たちの間で掲げられた標語のようなものです。
今では、憲法にも明記されているこの標語こそが、かつての勇敢な市民たちの象徴となり、やがて国旗の三色と結びつけられました。
フランス国旗と似ている世界の三色旗は?
ひとことで三色旗とはいうものの大きくは、縦三分割と、横三分割があります。
また、その配色もデザインも様々です。
フランス国旗
オランダ国旗
イタリア国旗
ルーマニア国旗
引用元:ウィキペディア「三色旗」
三色旗を国旗として採用している国は、非常に多く、その最も古い三色旗はオランダの国旗です。
その後、三色旗を国旗として掲げた国は、ヨーロッパばかりでなく世界中に多く広がり、その数は実に50か国を超えているのです。
それは、多くの国々が、当時、先進国として発展したオランダにあやかりたかった事の現れなのかもしれませんね
フランスが誕生したのはいつ?
1789年7月4日。市民革命として有名なフランス革命は、ブルボン王朝に対する反乱として始まったのです。
多くの血を流し、多くの犠牲を払いはしたものの、立ち上がった市民たちは、ルイ16世を処刑し、長く続いた王制を廃止しました。
その後、立憲君主制を経て、共和制へと移行したフランス共和国。
市民が立ち上がった、その戦いは抑圧された市民の意志が大きく国を変えました。
まさに、フランスが誕生した瞬間だったのです。
身分制度が廃止されたことにより、人々は自由に自身の人生を選ぶことができるようになります。
そして、その可能性はすべての国民に平等に与えられるようになっていったのです。
このように、「イギリスの産業革命 (1760年代~1830年代)」「アメリカの独立 (1776年7月4日)」などと並び、近代社会の礎となったものとして、フランス革命は歴史的にも大きな意味を持つものなのです。
最後に
世界的な会議、競技などで国の象徴として掲げられるのが国旗です。
普段は何となく眺めるばかりのものですが、こうして国旗に込められた由来を知ることで、そこには長い歴史と、たくさんの人々の想い、国家の意志が込められていることを改めて知ることができます。
バスチーユ牢獄が陥落し、白旗を掲げた瞬間、フランスに新たな時代が幕を開けました。
その時、革命軍が身に着けていた帽章の三色が、勝利のシンボルとして語り継がれ、こうして国の象徴、フランス国旗としてかかげられていることに、フランス国民の強い意志と、気高い誇りを感じます。
というわけで、今回は「フランス国旗の由来とは?国旗の三色が意味するものとは?」でした!
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