先日、アトピーの友人が体を洗うのを石鹸にしたら調子が良いと言っていました。
やはり石鹸の方が、一般的なボディソープよりも肌への刺激は軽いのでしょうか?
一概になんとも言えないですけど、アトピーの友人を見ていると本当に大変そうなので良かったなと思います。
そんな話を聞いて、ふと「石鹸と洗剤は何が違うんだろう?」と思ったので今回調べてみようと思います。
というわけで、今回は「石鹸と洗剤の違いと、それぞれどうやって汚れが落ちるのか?」について解説していきます。
石鹸とは?
石鹸は、天然の動植物の油脂を原料として作られています。
その歴史は長く、石鹸誕生はローマ時代に遡りますが、それ以前は植物の灰を水にとかした灰汁(あく)で洗濯していました。
しかし、ローマ時代に灰汁がたまたま羊の油とまじりあって石鹸が出来たと言われています。
それを偶然とはいえ発見して、出来たばかりの石鹸で洗濯物を洗ってみたところがすごいと思います。
洗剤とは?
ここで言う洗剤は「合成洗剤」と言われる、石油など科学的に作られた油分を原料に作られます。
洗剤の歴史は、1834年のドイツで作られたといわれています。
その後、洗剤は第1次世界大戦、第2次世界大戦と動植物の天然油が貴重となる時期を経て、改良されて現在に至ります。
通常、石鹸よりも汚れを落とす力は強力ですが、その分自然に分解されないという点で環境問題については大きなテーマとなっています。
石鹸と洗剤の違いとは?
まず「原料」が違います。
- 石鹸…天然の動植物油(牛脂、大豆油、オリーブ油など)
- 洗剤…主に石油
但し、最近では天然油を使用した洗剤も増えてきています。
また「効果」については、
- 石鹸…強くはない。水で薄まると界面活性剤の効果が弱まる。環境にやさしい。
- 洗剤…強い。水で薄まっても界面活性剤の効果が薄まらない。環境が心配。
なぜ石鹸や洗剤で汚れは落ちるのか?
石鹸・洗剤は「界面活性剤」と呼ばれますが、そもそも界面活性剤とは何でしょうか?
まず「界面」というのは、物と物の境目のことを指します。
汚れの多くは油分であるため、普通に水洗いをしても油分である汚れは水を弾いて、いくら洗ってもなかなか落ちません。
そこで水と油という通常弾きあってしまう性質を、界面活性剤は油を捕まえて包み込むことで、水に溶けたような状態にしてしまいます。
そうすることで油汚れを水で流すことが出来ます。
わかりやすい実験としては、ペットボトルに水と油を入れて振っても時間が経過すれば、水と油は分離します。
しかし、そこに洗剤を少し入れて振ってみると”混ざり合って”白濁します。
つまり、界面活性剤に包まれた油が水に混ざり合っているわけです。
そうやって、界面活性剤で油を捕まえることで、水で流すことが出来て、汚れが落ちるわけですね。
石鹸と洗剤がどちらが良いのか?
体に優しいということで、今でも石鹸を使用されている方もいらっしゃると思います。
環境に対しても石鹸の方が優しいと言われていますが、お値段で言えば洗剤の方がお財布には優しかったりします。
何を優先すべきか難しいところで、この議論は公害が問題視され始めた昭和40年代くらいから今も続いています。
ただ、そんな中で洗剤側も環境に優しい商品も開発されています。
やさしい 洗濯用 酸素系漂白剤 371円
その名も「やさしい」です。
またお値段も優しくないですか?
真面目な話、今は天然素材にこだわった洗剤も多いので、いろいろ調べてみると自分にあった石鹸や洗剤に巡り合えそうです。
最後に
石鹸と洗剤も調べてみると、かなり奥が深いですが、単純に汚れを落とすという目的だけではなく、環境や人体への影響、お値段など色々考えるべきポイントがありますね。
ウチはもっぱらお値段にやさしいのを選んでいますが、環境のこともこれからは考えていこうと思います。
というわけで、今回は「石鹸と洗剤の違いとは?どうやって汚れが落ちるの?」でした!
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