突然ですが「マイホームブルー」という言葉をご存じでしょうか?
マイホームブルーとは、建築途中や購入後に「精神的に不安定になる」ことを言います。
あまり酷いと眠れなくなったり、鬱のような症状になってしまう人もいるので「贅沢な悩み」というわけでもありません。
ただ、マイホームブルーに陥ると「契約をキャンセルする」という人も多いので、私たち不動産業界の人間としても無視できない問題です。
では、一体どんな人達がマイホームブルーに陥りやすいのでしょうか?
マイホームブルーに陥りやすい人の共通点!
仕事柄マイホームブルーに陥りやすい方は、以下の特徴があると思っています。
もし、自分にも心当たりがあるという人は、少し考えを変えた方が良いかもしれません。
ネットで調べすぎて自分が正しいと思い込んでいる!
今はネットで何でも調べられる時代ですが、それが災いすることもあります。
例えば、建築士が提案することも、自分でネットで調べたことと違えば信じられない。
むしろ建築士に自分の思い通りに指示をする「セミプロ」という方もみえます。
私も不動産関係のサイトを見ることがありますが、間違っていたり、誤解を生む内容のものを多く見かけます。
マイナス思考が過ぎる!
マイホームブルーに陥る方は「マイナス思考」に嵌まると止まらない傾向があります。
結局は「起こってもいないことを悪く考える」ので、どんどん不安になりストレスを感じるようになります。
場合によっては契約をキャンセルする方もみえますが、それの方が実際のところ不利益です。
マイナス思考は「脳がダメージを受けないため」という話を聞いたことがあります。
例えば、告白しようと考えたら「振られてしまうかも」という悪いイメージを思い浮かべるのは、実際に振られたときのショックを軽減させるため何だそうです。
マイホームの計画や購入で不安になったら「脳の働き何だな~」と考えれば冷静になれますよ。
後悔したくない病に陥っている!
例えば、予算5,000万円の方が5,300万円の物件が気に入ったとします。
予算のオーバー分は300万円ですが、月々の返済を約8,000円増やせば購入可能です。
「月々8,000円だったら…」と、今までの返済計画から簡単に脱線してしまいます。
一生に一度のマイホーム購入という気持ちが強ければ強いほど、断念するのは難しいのではないでしょうか。
マイホームブルーから抜け出すためには?
ここまでマイホームブルーに陥る方の特徴をお伝えしてきましたが、では陥ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
個人的には、次のような意識改革が必要だと思います。
家は一生の買い物ではありません!
実際にマイホーム購入で来店されるお客様の多くが、一生に一度の買い物だから
- 妥協したくない
- 失敗したくない
と考えています。
しかし、マイホームを一生に一度と考えず「気に入らなければ売れば良い」と考えればどうでしょうか?
売ったり買ったりするものと考えれば、随分マイホーム購入も気楽だと思います。
家は10年もすれば飽きます!
こだわりを持って家を建てるのは良いと思いますが、それでも10年も経てば飽きは来ます。
また家は年齢に応じて「必要な間取りも変わる」ものです。
ですから「失敗してもリフォームすればいいや」くらいの気持ちで考えては如何でしょうか。
まわりの人に相談しましょう!
兎にも角にもマイホームブルーに陥ったら「自分を追い込まない」ようにしましょう。
他の家と比べたり、想像と違ったと悔やんでみたり。
何かしら自分を追い込んでいる要因があるかと思いますが、どの家も完全に完璧ということはありません。
また、マイホームブルーで気が滅入ってきたら「まわりの人と話をする」のも解決方法のひとつです。
ひとりで考え込むと悪い方向に行きがちですが、人と話せば気も晴れますし「何を悪く考えていたんだろう」気分転換になることも。
自分が満足と思えば良いのですから、マイホームブルーに陥るかどうかは「考え方ひとつ」ですよね。
ワクワクすることを探しましょう!
マイホームブルーを克服するためにも「ワクワクする」ことに意識を向けましょう。
例えば、私であれば次のようなことが楽しみでした。
新しい街でお店発掘が楽しみ!
私は近くのお店を色々見ていくのが楽しみでした。
買い物も好きですが、食べるのも大好きなので(照)
とはいっても家が建っているのは田舎の方なので、たくさんお店があるわけではないですが「こ、これは!」と唸ってしまう超美味しいパスタ屋さんを発見しました。
そんな感じで自分が住んでいる街のお店を発掘していくことは楽しみでした。
部屋づくりが楽しみ!
もちろん新築の家にどういった家具や家電を揃えて行こうかというのも楽しみです。
ただ、これも「ゆっくり楽しむ」ということが大切で、慌てて全て揃えようとすると大変なだけ。
気に入った家具を1つ1つ揃えていくことが大切ですし、ここでは「決して思いつきで始めない」ことが重要だと思います。
計画をきっちり建てることが成功の秘訣ですし、そこでワイワイ家族で決めていくのが楽しいポイントだと思います。
気兼ねなくペットを飼える!
またウチは引っ越す前は賃貸物件に住んでいたので「ペットを飼う」ことに憧れがありました。
賃貸でもペット可の物件はありますが、やはり鳴き声などのトラブルがあるので我慢していたのです。
そして、とうとう我が家も念願の猫ちゃんを飼うことになり(というか現在一緒に住んでいます)子供ともにペットとの共生生活を楽しんでいます。
ただ、新築なのに「すでに壁紙の一部は爪とぎで剥がされています」けど、それを差し引いても可愛いので許してしまいます。
住宅ローンが心配で仕方が無いなら
住宅ローンがツラいのなら逆に「繰り上げ返済を頑張るぞ!」と考えてみてはどうでしょうか?
ちなみに、繰り上げ返済とは決められた毎月の返済額とは別に返済を行うことですが
- 返済期間短縮型
- 返済額軽減型
の2種類があります。
返済期間短縮型とは?
返済期間短縮型は、早くローンを完済したい人にオススメです。
翌月の返済額が減少するわけではないので、繰り上げ返済を行ったメリットは感じにくいですが、次の返済額軽減型よりも返済総額は少なくなります
返済額軽減型とは?
返済額軽減型は、月々の返済額を減らしたい人におすすめです。
また、返済期間を短縮すると「住宅ローン減税の適用条件から外れてしまう」という方も返済額軽減型を選ぶと良いでしょう。
「住宅ローン減税の期間中」は繰り上げ返済は待つべし!
住宅ローン減税は、40万円を限度に年度末の借入残高から1%を所得税から控除される制度です。
そのため、住宅ローン減税の期間中に繰り上げ返済を行なうと「年度末の借入残高が減る」のでタイミングとしては良くありません。
繰り上げ返済は、住宅ローン減税が終わってからが狙い目です。
マイホームブルーに陥らないための家の買い方は?
また、これから家を買う予定だけど「マイホームブルーに陥らないかな?」と心配な人は次をご覧下さい。
マイホームブルーは考え方一つではないでしょうか?
初めは安い物件を購入するくらいで良いのです!
マイホーム購入は一生に一度と思わずに「2度3度と購入するもの」と考えてみましょう。
そのため、一番初めの家は「10年程度で完済できる物件」を購入します。
住宅ローンを完済し終わった物件は賃貸にも出せますし、不動産担保にして融資を受けることも出来ます。
ほとんどの方が35年フルローンで1軒購入するのが精一杯なのに、この方法であれば2軒3軒と不動産購入の経験も積めます。
焦りは禁物!急いで契約しない事
マイホームブルーに陥っている方の話を聞くと「間取りに失敗した」「土地が嫌だ」「日当たりが悪い」といったことも多いようです。
しかし、これは事前にしっかりと下調べしたら防げることですね。
不動産営業マンの中には「早く契約しないと売れちゃいますよ」と焦らせてくる人もいますが、だからと言って急ぐ必要はありません。(だからと言ってのんびりもダメですが)
とくに土地や日当たりなんて「後で何ともできない」ことですから、よく考えないといけません。
焦らずじっくりと考えて、また家族と相談して決めることが後悔しないポイントです。
お互いの両親のことは話合いをしておくこと
そして、もっともマイホームブルーで「重たい」のが両親の問題。
良くも悪くも子供が家を建てれば両親はいろいろと干渉してくることが多いです。
たまに遊びに来る程度であれば良いですが、頻繁に顔を出されたり、家事のことに口出しされるようであれば気が重たくなります。
ですから、私はお互いの両親のことだけは「しっかりと話合い」をしました。
住宅ローンの返済を短くしましょう!
私が接客をしていると「資産価値の高い物件を購入したい」という話をされる方がみえます。
資産価値の高いエリアの不動産を購入した方が売却する時も有利だと言うのですが、そもそも「住宅ローンを利用してマイホームを購入する」のであれば借金を背負うことになります。
いくら都市部の一等地で物件を購入しても、融資を受けて購入するなら負債です。
不動産は値下がりすることもあります。
全額返済するまでは値下がりするリスクも考えなければいけません。
不動産を資産にしたいなら、出来るだけ住宅ローンを短期間で完済できる物件を選ぶ方が良いでしょう。
まとめ
さいごに記事のおさらいをします。
- マイホームブルーに陥る人は完璧を求めがち
- マイナス思考は脳の働きのひとつ
- 家は一生に一度の買い物ではない!
- 自分が満足と思えばマイホームブルーにはならない
マイホームブルーは「購入前・建築中・購入後」と陥るタイミングがありますが、どちらにしても考え方次第です。
とにかくマイホームブルーだと思ったら「まわりの人と話す」ようにして、一人で考え込まないようにしましょう!
以上「マイホームブルーとは?抜け出すために意識改革をしてみませんか」でした。
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