日本でも馴染みの深いピラフとチャーハン。
冷凍食品から喫茶店まで、気軽に食べられるライトフードとして人気です。
名前がカタカナでなければ日本生まれかと思ってしまうくらいに。
ところが実は決定的な違いがあるらしいのです。
ということで今回は「ピラフとチャーハンの違い」について、そしてこれまた似て非なるナシゴレンについても調べてみました。
実はココが違ったピラフとチャーハン
「ピラフは洋食で喫茶店とかで食べるやつ」
「チャーハンは中華料理でよくセットにもなる」
くらいのイメージはみなさん持たれていると思います。
米と具材を混ぜて炒めるのは同じとしても、「仕上がりの見た目も味付けも違うし、まず間違うことは無いけれど、具体的には何が違うの?」となったら・・・即答できる人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
そこで調べてみたところ、決定的な違いを発見!
- ピラフ・・・生米を炒めスープで炊き上げるトルコ料理
- チャーハン・・・炊いたご飯を炒める中華料理
らしいんです。
生米を炒めると言えばスペインのパエリアやイタリアのリゾットが思い浮かびますが、ピラフがトルコからフランスへ渡り、ヨーロッパ各地に広まった経緯を考えると納得です。
ルーツをたどれば同じもの!?
ピラフとチャーハンの違いが分かったところで、早速友達にでも自慢してやろうと思ったところ、新たなる事実が。
実は両方とも元となった料理は同じらしいんです。
それは「インドのプラーカ」というものです。
プラーカが中近東に渡りヨーロッパに行きついたものがピラフ、東の中国へ渡ったものがチャーハンです。なんだか紅茶とウーロン茶みたいですね。
シルクロードさえ彷彿とさせる壮大な話になってしまいました。
お手頃価格で気やすく食べられるのに、意外と奥が深かったピラフとチャーハン。
ナシゴレンはどこから来た?
もうひとつ気になるのがナシゴレンです。
定義としては「インドネシアおよびマレーシアの焼き飯料理」とのことで、【nasi=飯、goreng=揚げる、炒める】を意味するそうです。
味付けはサンバルやケチャップマニスといった現地の調味料を使ったエスニック風で、目玉焼きや生野菜などが添えられるのが一般的です。
日本では1990年代にコンビニ弁当で発売されたのをきっかけにブームとなりました。
旅行で本場のものを食べたことがある方もおありだと思います。
しかしこのナシゴレンも純粋なインドネシア料理ではなく、中国のチャーハンをインドネシア風にアレンジし独自に発展したものらしいです。
そう言えばアメリカではラーメンを日本食だと思っている人も多いらしいですが、それに似ていますね。
つまりはナシゴレンもインドのプラーカを起源とするファミリーの一員だったんですね。
焼き飯はチャーハンなのか?
日本では「焼き飯」という言葉もよく耳にします。
焼き飯というと冷ごはんと有りあわせの具材で作るB級よりなイメージもあります。
これも調べてみると、チャーハンが卵を先に炒めるのに対して、焼き飯は米のあとに入れる、もしくは入れないということでした。
またチャーハンと同じように炒めているのに「焼く」ということについても、お好み焼きや焼きそばと同様に鉄板で調理することが多かったからだそうです。
味付けもソースが一般的ですしね。
ちなみに私の実家ではピラフのこともチャーハンのことも焼き飯と言ってました。
なんだか話がややこしくなってきましたが、結局は「各国の具材と味付けでお米を炒めた庶民派料理」ということのようです。
最後に
まあ実際のところはピラフでも炊いた米で作ってる場合もあるので、味付けや店構えで言い分けている部分もあるのですが、ルーツがすべて同じということでそれも納得です。
話のネタ程度に知っておくと、ちょっと自慢できるかも知れません。
以上、「ピラフとチャーハンの違いは?ナシゴレンについても解説!」でした。
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