秋から冬にかけて和食や日本料理で大活躍する大根ですが、おいしいだけでなく「医者いらず」といわれるほど昔から体にいい野菜のひとつとされています。
桜島大根や練馬大根などいくつかの種類をよく聞きますが、一般家庭で使われるのはスズシロ(清白)とよばれる青首大根がほとんどだと思います。
今回は「新鮮でおいしい青首大根の見分け方」について紹介します。
まずは白い部分をチェック
大根の白い部分は読んで字のごとく地中に埋まっている根の部分です。
まずはこの白い部分で新鮮さと育ち具合を確認しましょう。
- まっずぐ伸びて丸みを帯びている
- ひげ根が少ない
- 表面にハリやツヤがある
適切な肥料と水分ですくすくと育った大根は、まっすぐに伸びてずっしりと重みがあります。
よく見てみると小さい根(ひげ根)が所々に生えている場合がありますが、この数が多いものは栽培中に水分が足らなかった証拠です。あまり多いものは避けましょう。
そしてひげ根の場所がまっすぐ並んでいるものは辛みが少ないとされます。
また収穫後に時間が経ってしまうと表面もしぼんできますので、しっかりとハリ・ツヤのあるみずみずしいものを選びましょう。
カット面をチェック
最近では大根に限らずカットした状態で売られているものも多いですが、その場合は断面をよく見てください。
- みずみずしくキメが細かい
- 皮と実の隙間が少ない
野菜はほとんどが水分ですので、カットした面がスカスカであったり乾燥気味のものは新鮮ではない証拠です。
そして大根の場合は皮と実の間に隙間があります。
この隙間も時間が経つにつれて広がってきますので、隙間の小さいものを選びましょう。
葉が付いているものは要チェック
スーパーなどでも輸送や陳列の関係からか、邪魔になる葉をカットして販売されていることがよくありますが、葉が付いている状態で並んでいれば葉の状態もしっかりチェックしましょう。
- 全体が鮮やかな緑
- みずみずしく、しおれていないこと
収穫後に時間がたったものはまず葉からしおれてきます。
そして黄色く変色したものは衝撃で傷んでいるので避けましょう。
葉は見分け方のポイントとなるだけでなく、栄養も豊富で捨ててしまうにはもったいない食材です。
次に葉の栄養と有効活用について紹介します。
捨てるのはもったいない!葉は栄養の宝庫です
大根の白い部分はカルシウム、鉄分、ビタミンCなど栄養素が豊富で、消化酵素であるジアスターゼには解毒効果もあると言われる万能薬です。
そして葉の部分にはそれらに加えてβカロテン、ビタミンEなどが含まれます。
他の栄養素も相対的に葉の方がたくさん含まれているのですが、特にビタミンCに関しては大量に含まれ、栄養満点な緑黄色野菜の代表とされるホウレンソウと比較しても5倍はあるのだそうです。
葉付きの大根を買っても、どうせ捨ててしまうなんてもったいない!
むしろ葉付きの物を選んで買うようにしましょう。
調理方法も様々です。
有名なところでは、じゃこと一緒に油で炒めるのが人気ですが、漬物にしたり味噌汁に入れたり、万能な食材のようです。
一度で食べきれない場合の保存方法
まずは葉の部分は最初にカットします。
葉は軽くゆでて冷凍保存しておけば使いたいときに使えて便利です。
本体部分は新聞紙などでくるんで植わっている状態と同じようにたてて冷蔵庫で保存しましょう。
おわりに
今回は大根についていろいろ見てきましたがいかがだったでしょうか?
大根は根が淡色野菜で、葉が緑黄色野菜という栄養の宝庫であることが分かりました。
そしてその栄養分を料理にしっかり生かし、おいしく食べるために新鮮さにはこだわりたいところです。
以上、「新鮮でおいしい大根の見分け方! 葉にも栄養が満点!」でした。
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