住まい

建売住宅を申し込みました!それでも横取りされる可能性はあるの?

建売を案内して気に入った物件に出会うと「早く決めないと横取りされるんですよね?」と心配されるお客様がみえます。

買うどうか悩んでいる状態で横取りというのは語弊がありますが、今はポータルサイトで色々な方が物件を同時にみることができるので「取り合い」にはなります。

不動
基本的に不動産は「早い者勝ち」で購入の権利を得ます。

また、自分が「購入の意思表示」をしたにも関わらず横取りされる可能性があるかというと、これは売主によるところがあります。

せっかく気に入った建売を見つけたのに「購入出来ない可能性がある」のは、なかなか落ち着きませんよね。

というわけで、今回は建売の横取りについてお伝えしていきましょう。

 

 

まず気に入った建売住宅を見つけたら何をするのか?

まず、冒頭でもお伝えしましたが「基本的に不動産の購入は早い者勝ち」です。

そのため、気に入った建売住宅を見つけたら、いち早く購入の意思表示を行うべきです。

ひな
具体的には「買付申込み」を行うことになります。

買付申込みとは、不動産売買契約を締結する前に「物件を●●万円で購入します」という意思表示を売主に対して行います。

考え方としては、申込みを入れた順番で売主との商談の順番を得るので、もし先に一人申込みしている人がいれば「2番手」になります。

ただ、あくまで申込みなので法的にも契約を確定するものではありません。

 

「買付申込み」の後で横取りされる可能性はあるのか?

では、誰よりも早く申込みを入れた1番手でも、後から申込みした2番手に物件を横取りされることはあるのでしょうか?

結論から言うと、横取りされる可能性は残念ながらアリです。

ただ、同じ新築の建売でも、全国展開しているような大手建築会社と、地元の工務店が建売を販売しているケースでは感覚的に違いはあります。

私の経験談になりますが、横取りされないための注意点なども合わせてお伝えしていきます。

大手の建売業者の場合

ここでは複数の都道府県で建売住宅を「大手」としますが、大手だと買付の申込みを入れた順番で優先されることが多い印象です。

そのため1番に申込みを入れたのに、突然現れた2番手に物件を横取りされる可能性は下がります。

次の地元の工務店の場合でもお伝えしますが、1番手が指値(値引交渉)をして、2番手が満額(値引交渉無し)でも、いったんは1番手に話を戻してくれる(満額で買う人がいますが満額で買いますかという話をしてくれる)ケースが多いです。

 

地元の工務店の場合

地元の工務店でも買付の申込みを入れた順番で1番手・2番手は決まりますが、契約までの間により売主にとって良い条件の人が現れたら、そちらを優先されることがあります。

例えば、3,100万円の物件で1番手が3,000万円で買いたい(100万円の値引き)と申し込み、3,100万円で買うという2番手が現れたら、2番手が優先されることがあります。

これは1番手からすれば横取りにあった感じになりますが、売主からすれば「高く買ってくれる人に売りたいのは当たり前」ですし、特別おかしな話でもありません。

あすか
仲介業も兼務している会社だと、こちらの考え方が多いように感じます。

上記はあくまで私の体験談によるものです。

そのため、大手だから絶対に話を戻してくれるとは言い切れないので、間に入る仲介業者に「2番手がより良い条件をしてきたらどうなるのか?」は確認して頂いた方が間違いありません。

 

 

横取りされないためには「契約」を急ぐしかない!?

ここまでを読むと「建売を決めて申込みをしても安心はできない」ということになりますが、ではどのタイミングなら物件を横取りされないのでしょうか?

法律的に物件を抑えることになるのは「売買契約を締結してから」になります。

もし売買契約を締結した後に、売主から良い条件の人が現れたからキャンセルしたいと申し出があった場合は「手付金を返還して同額を買主に支払う(手付金の倍返し)」が必要になります。

仮に3.000万円の建売で、手付金が物件価格の5%であれば150万円を支払うことになるので、よほどの事情がなければキャンセルは行われないでしょう。

そのため、物件を横取りされたなくのであれば「いち早く売買契約を締結する」のがベスト。

そして、申込みの段階で横取りされない確率を上げるには次の方法があります。

 

買付けは「満額」で申し込む!

買付の申込み時に仲介業者から「2番手がより良い条件をしてきたらどうなるのか?」を確認して貰い、その回答が「条件の良い方を優先させる」のであれば、売主にとって良い条件で申し込むしか横取りを防ぐ方法はありません。

売主にとって良い条件には、

  1. 売却価格
  2. 解除リスク
  3. 決済までのスケジュール

があります。

2,3については、住宅ローンよりも現金で購入される方が売主にとって良い条件になりますが、住宅ローンで買わなければ買えないものは仕方が無いので、あまり深く考えても仕方がありません。

ただ、売却価格は「満額」であれば横取りされる理由はないでしょう。

もちろん買主としては「少しでも安く買いたい」ので値引交渉は行いたいと思いますが、どうしても横取りされたくない場合は値引なしの満額で申込みをするべきです。

不動
それでも値引き交渉をしたいのであれば「契約までの期間を短くする工夫」をしておくことで、横取りリスクを多少さげることはできます。

 

住宅ローンの事前審査は済ませておく!

通常、買付申込みを行ってから「住宅ローンの事前審査」を行います。

おおよそ、その期間は1週間以内で遅くても2週間も経てば結果は出ますが、どちらにしても事前審査の結果が出ないと売買契約は出来ません。

つまり、その審査結果の間に好条件の2番手が現れたら横取りされる可能性があるので「審査結果の期間を短くする」ように、

  • 希望する物件と類似する建売物件で事前審査を済ませておく
  • オプション工事も先に内容を決めておく

ということをしておくと審査がスムーズに進みます。

住宅ローンで諸費用やオプション工事の融資を受ける予定であれば「それぞれの見積もりが必要になる」ので、そういった段取りを先回りして勧めておくと良いですね。

不動産業者が焦らせてくるのは真実なのか?

不動産業者の営業には「他にも検討している方がいる」と申込みを急がせる人もいます。

では、実際にそんなに検討している人が重なるかというと「重なるケースもあるので否定できない」というのが正直な意見です。

とくに最近はスーモやホームズのポータルサイトで新築の建売物件なら「全て情報が掲載されている」ので、言い換えれば同じ物件を見ている人は全国に大勢いることになります。

そして、新規情報や完成物件で値段が下がるタイミングを狙っている人もいるので、新着や価格改定直後などは申込みが重なりやすいです。


買主としては「色々な物件を探して、内見して、ようやく決めた」ので申込みをしたら一段落という気持ちになります。

とくに何件も内見をしていると時間も体力も消費するので「これで解放される」と感じますが、まだ申込みを入れただけでは「商談の入り口に立っただけ」なので、気は緩められません。

横取りされないためには「満額で申し込む」「住宅ローンの事前審査は先に済ませておく」という点は頭の片隅に置いておいて下さい。

 

 

おわりに

せっかく購入したい建売を決めたのに「後から横取りされることがあるのか?」お伝えしてきました。

結論をまとめると可能性はあります。

しかし、複数の都道府県で販売を展開している大手の場合は「申込みの順番を無視して条件だけで決定することは少ない」です。

仮に値引きして申込みをしていれば「値引なしで買う方がみえますが、あなたは値引なしで買いますか?」というワンチャンスは頂けることが多いです。

逆に土地や中古住宅で、売主が個人の仲介だと「条件が優先される」ことが多く、また建売でも地元の工務店だと同じケースが多いように感じます。

ただ、どちらも可能性がある話なので「仲介業者に確認して貰う」ようにすることが一番です。

以上「建売住宅を申し込みました!それでも横取りされる可能性はあるの?」でした。

 


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