通信制高校は一言でいうと「学習の場と時間を選べる高校」です。
ここでの「通信」は生徒が教室に毎日通うのではなく、郵便やインターネットを使って教材を送受信し、学習を進めるという意味です。
しかし、実際に通信制高校に進学したものの「将来に不安を感じる」という感覚に陥ることもあるようです。
そこで今回の記事では、通信制高校での適切な学習方法について学び、通信制のメリットやデメリットを理解して後悔のない選択が出来るようにしましょう。
通信制高校を選ぶと人生終わりという声もあるけど
WEBで通信制高校について調べると「通信制高校に進学したら人生終わり」というような声もあります。
そういった声は大きく聞こえますが、世の中通信制高校だからといって悪く考えていないものです。
通信制高校に関するネットの声
高校中退したら、通信制高校に行ったら、大学中退したら、人生終わりというツイートがあるようだ。
では何をもって人生終わりなのか?収入が少なく雇用が不安定なこと、結婚できないこと、不動産を持てないこと?よくわからない。
— しのぎゆ🦕 (@unterdenlinden1) October 21, 2022
通信制時代の友達の進路・就職先例です
✅国立大学→税理士
✅卒業→自営業
✅4年生私立大学→社会福祉士
✅短大→マイクロ○フト
✅専門学校→美容師
✅卒業→薬局事務
✅卒業→引越し屋
✅地元テレビ局AD→プロデューサー通信制高校行ったら人生終わり言う人
極たまにいるけどそんなこと全然ない— 小谷良太@通信制高校研究家|(株)GoodWeather代表 (@ippecoppe_blog) March 2, 2022
高校を全て落ちてしまい通信制高校に通うことになった子がいた。
家族からも友達からも、通信なんか行って、お前は人生終わりと3年間言われ続けた。
彼は勉強し続けた。
迎えた大学入試、倍率7倍をくぐり抜け志望校一発合格。
彼の合格発表の瞬間の歓喜爆発は一生忘れない。#通信制高校#高校不合格— のり🥚通信制高校スタッフ (@kitajimahs) January 29, 2021
通信制高校のメリットについて考える
通信制高校はメリットとデメリットは表裏一体だと思います。
人生終わりみたいなマイナス思考で考えれば、何だってデメリットにしか見えません。
プラス思考で考えれば通信制高校のメリットは強力です。
時間と場所の自由度が高い!
通信制高校の最大のメリットは時間と場所の自由度です。
そもそも通信制高校の歴史は古く、1948年に日本で初めて設立されました。
時代背景として遠隔地に住む人々や社会人に高等教育の機会を提供することが求められていたことがあります。
この自由度が高い教育システムは、自分のライフスタイルに合わせて学びを進められるため、働きながら学びたい方や、自分のペースで学びたい方に最適です。
個別指導による自分に合った学び方
通信制高校では個別指導を重視します。
これは一人ひとりの学習スタイルや理解度に合わせた教育が可能となり、効率的な学習を進めることができます。
例えば、数学が得意で英語が苦手な生徒は、英語に重点を置いた学習プランを組むことが可能です。
これからの社会では平均的な能力よりも、何かに特化した能力を求められると思います。
そういう意味では自分の得意分野に特化して学び、またそのための学習時間も自分で決めることが出来る通信制は適しているのではないでしょうか。
多様な生徒たちとの交流の機会
通信制高校のイメージとし不登校の生徒が通うと思っている方もみえるかもしれませんが、通信制高校はいろんな事情を抱えた生徒が通信制高校で学んでいます。
例えば、スポーツや芸術活動に専念したい生徒や、家庭の事情で全日制高校に通えない生徒もいます。
逆に言えば通信制高校には働きながら学んでいる社会人や、競技に専念するための時間を確保しつつ学びたいアスリートなど、さまざまな背景を持つ生徒が集まります。
このような多様な生徒たちとの交流を通じて、新たな視点や価値観を学ぶことができます。
通信制高校の現実!さまざまな問題は確かにある
通信制高校は自分の得意分野を伸ばすという点では良い教育スタイルでしょう。
しかし、逆に言うと自己管理の難しさや一部の大学への進学制限、そして一部企業からの理解度の低さなど現実的な課題はあります。
学習の自己管理が必要!
通信制高校の最大の挑戦の一つは、学習の自己管理です。
自宅で学習を進めることが多いため自分自身で学習計画を立て、その計画を遂行する自己管理能力が求められます。
例えば、学習時間を設定し、その時間を厳守することが必要です。
進学・就職が希望通りにいかないことも!?
進学や就職の観点から見ると、通信制高校は全日制高校と比較して一定のデメリットが存在します。
一部の大学では通信制高校からの入学を制限していることがあります。
また、就職活動においても全日制高校と比べて理解されにくい面があるかもしれません。
しかし、近年は企業側の理解も進んできており、その評価は徐々に変わってきています。
費用面が負担になる場合は?
通信制高校の学費は全日制高校に比べて安いことが多いですが、それでも負担に感じる場合があります。
私立の通信制高校は学費が高い傾向にありますが、一部の公立通信制高校は無償化が進んでいます。
しかし、教材費など別途必要な費用は発生します。
通信制高校には学費を自分で稼いでいる人もいますが、もし費用面が負担になる倍は日本学生支援機構が提供する奨学金制度を利用することで、学費を軽減することもできます。
通信制高校に転入して後悔しないために
通信制高校に転入して後悔する生徒もいます。
その理由として同年代の友達が少ないと感じることが上げられます。
しかし、それも工夫次第と言えるかも知れません。
そういった場合は勇気を持って学校のイベントやサークル活動に積極的に参加するようにしましょう。
人と比べず自分のペースをしっかりと持つ!
通信制高校の生徒の日常生活は、全日制高校とは異なります。
通信制高校と全日制高校の主な違いは通学日数やカリキュラムの自由度です。
例えば、全日制高校では週5日の通学が一般的ですが、通信制高校では週1日~3日程度の通学となります。
そこで「自分は普通と違う」と考えてしまう生徒もみえます。
しかし、それも考え方一つです。
通信制高校は学校に通う日数が少ないため、自分の趣味やアルバイト、家庭の事情にも時間を割くことができます。
これは全日制では得ることができないメリットです。
おわりに
通信制高校だと人生終わりという心ない声もWEB上にはありますが、まったくそんなことはありません。
全日制高校とは違った学習環境が魅力で、多様な生徒が自分のペースで学び、成長することができます。
しかし、一般的な全日制の高校とは異なる教育形態で自己管理能力や自分で学習計画を立てる能力が求められるのは事実です。
通信制高校は時間や場所に縛られずに学ぶことができる自由度、個別指導による効率的な学習がメリットです。
そこを理解し自身のライフスタイルや将来の目標に合わせて選択することが重要です。
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