家の引き渡しの前に行う施主検査!
不具合があれば補修工事をお願いする最期のタイミングになるので、見落としがないようにチェックリストは準備したいところですよね。
でも、その前に1つだけ注意点があります。
それは「木を見て森を見ず」というように、チェックリストを確認していくことが施主検査の目的になっている人が案外多いという点です。
まず施主検査で確認するポイントは以下の3つ!
施主検査で行う3つのこと
- 図面どおりに家は建てられているか?
- 傷や不具合のチェック
- 建具・設備の動作確認
建売であれば傷チェックでも良いのですが、こだわって設計から参加してきた注文住宅では「図面どおりの家か?」を確認することが最も重要です。
この点を念頭に置いて頂いて、施主検査のチェックポイントをご紹介していきましょう!
施主検査のチェックリスト!場所を分けて順番に確認していこう
施主検査で何をチェックすれば分からない方も、場所を分けて1カ所ずつ確認していけば大丈夫です。
まずは外から順番に1つずつチェックしながら見ていきましょう!
家の外観はグルッとまわって!
チェックポイント
- 「外壁」…傷・塗りムラ、継ぎ目
- 「屋根」…見える範囲、2階から1階屋根を見る
- 「雨樋」…しっかり固定されいるか
- 「門塀」…開閉のスムーズさ・施錠・モニターフォンの動作確認
- 「立水栓」…蛇口・水漏れ
- 「その他」…郵便受け・表札など
施工検査は外から見ていくのが一般的です。
まずは外壁からですが、上記のポイントでも「外壁材の繋ぎ目はきちんと処理されているか要チェック」です。
隙間があれば雨水が侵入して耐久性に大きく影響を及ぼします。
気になるポイントがあれば「写真を撮っておく」と良いですね。
また、雨樋や電気メーターなどはしっかり固定されているかも、実際に触って確認するようにしましょう。
玄関は内外の両側からチェックします!
チェックポイント
- 「玄関ドア」…傷・開閉のスムーズさ・施錠
- 「床・タイル」…ひび割れ
- 「シューズボックス」…扉の開閉
玄関は、ドアやシューズボックスなど「開閉できるもの」は全て実際に開け閉めして確認していきましょう。
また、鍵も施錠してみてスムーズに動くかチェックです。(内側と外側)
玄関ドアは傷やへこみがあることが多いので注意しましょう。
ベランダ・テラスは「雨水の流れ」に注意!
チェックポイント
- 「床」…傷・防水処理・水が流れる勾配はあるか
- 「手すり」…固定されているか
2階のベランダで雨水の処理が上手くできないと、1階で雨漏れする恐れがあります。
見た目で怪しいと感じたら、実際に水を流してみましょう。
また、手すりも固定しているか触って確認するようにしましょう。
窓・シャッターも外からの確認を忘れずに!
チェックポイント
- 「窓」…開閉のスムーズさ・施錠
- 「シャッター」…傷・開閉のスムーズさ
家にあるすべての窓で「開閉・施錠をチェック」していきましょう。
また、はじめてのシャッターは意外と操作方法が分からないので「動かし方の確認」も含めて、実際に開閉・施錠は行って下さい。
シャッターは外側の確認をうっかり忘れやすいので注意です。
廊下・階段は「実際に生活している」つもりで歩く!
チェックポイント
- 「床・壁・天井」…傷・よごれ
- 「手すり」…固定されているか
廊下は歩いたときに「きしみや傾き」がないかもチェックして、手すりなど取り付けされているものは「すべて触る」こと!
小さいお子さんがいる家庭は「子供の目線」で、危険な部分がないかも見て下さい。
また、つまずくような出っ張りや段差がないかも実際に歩いて確認しましょう。
リビングや寝室など各部屋のチェックポイントは同じ!
チェックポイント
- 「床」…傷・よごれ・仕上がり(きしみ・傾き)
- 「壁・天井」…傷・よごれ・つなぎ目の隙間
- 「ドア・ふすま」…開閉のスムーズさ・施錠
- 「照明・コンセント」…取り付けは位置・作動確認
- 「エアコン」…取り付け位置・スリーブ(エアコンの穴)
室内のドア・窓・ふすまは、開閉して不具合があれば調整できますので、気になるところは言っていきましょう。
また、照明・スイッチ・コンセントなどは「設計図どおりの位置(場所や高さ)」になっているかも確認です。
実際に動かせるものは、きちんと機能するか確かめていきます。
キッチンは蛇口から棚まで動かせるところ全て動かす!
チェックポイント
- 「床・壁・天井」…傷・よごれ
- 「蛇口」…開閉はスムーズさ・水漏れ
- 「コンセント」…取り付け位置
- 「設備」…キッチン・食器洗い機・浄水器・換気扇など、動作確認
キッチンは蛇口をひねってシンクの排水に問題がないかも試してみましょう。
その上で、排水管から水漏れがないかもチェック!
また新しい設備の操作方法は忘れずに説明を受けるようにしてください。
トイレは水を流して水量もチェック!
チェックポイント
- 「床・壁・天井」…傷・よごれ
- 「トイレ」…便座暖房など動作確認
- 「コンセント」…取り付け位置
トイレは一度流して水量を確認して、合わせて水漏れもチェック。
またタオル掛けや戸棚の取り付けも確認しておきましょう。
バス・脱衣所・洗面台は「外から見えないか」も確認!
チェックポイント
- 「蛇口」…開閉はスムーズさ・水漏れ
- 「照明・コンセント」…取り付けは位置・作動確認
- 「設備」…給湯システム・24時間換気暖房機などの動作確認
洗面台も実際に水を流して排水管の水漏れがないかチェックします。
また給湯システムは引っ越ししてから早い段階で利用するでしょうから、しっかりと操作方法を教わっておきましょう。
施主検査と引き渡しは同時に行わない!
会社によっては「施主検査と引き渡しを同時に行う」こともあるようですが、これはあまりお勧めしません。
とくに施主検査で時間の掛かりそうな補修箇所がある場合はなおさらです。
引き渡しは「自分が納得した状態」で受けるようにしましょう。
施主検査が心配な方は「ホームインスペクター」に依頼しましょう!
今までの家づくりを見てきて「この会社大丈夫かな?」と心配な方は、施工検査をホームインスペクターに依頼しましょう。
ホームインスペクターとは、住宅診断士の資格をとった「住宅診断のプロ」です。
素人では見落としがちな箇所もきちんと確認してくれるので安心感はあると思います。
床のきしみや傾きなど素人だと判断しずらいポイントもありますからね。
費用は家の広さや内容にもよりますが「6~10万円くらい」が一般的です。
これから住む家の安心を買うという意味でお願いする価値は十分にあると思います。
おわりに
今回は「施主検査のチェックリストについて」お伝えしてきました。
基本的に施主検査が行われる前に、
- 完了検査…設計図どおりに家は建てられているか?建築違反はないかのチェック
- 竣工検査…建築会社・工事責任者が行う最終確認(施主検査も一緒に行うこともある)
という2つの検査が行われているのですが、それでも「引き渡しまでに何も不具合が見つからない」ということは私の経験上ゼロに近いです。
ですから、施主検査はチェックリスト片手に確認はやるべきだと思います。
ただ、それ以上に「図面と照らし合わせる」ことも忘れないようにしてください。
正直ハウスメーカーの注文住宅でも「人のやること」ですから、図面と内容が違うこともあります。
施主検査でチェックリストは準備したけど図面は忘れたということはないように(業者が持っていると思いますが)注意して下さいね。
以上「施主検査にチェックリストは必要!でも確認はソコだけじゃありません」でした。
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