あなたは、戸籍謄本と戸籍抄本の違いをご存知でしょうか?
先日、姉からパスポートの申請に戸籍抄本を取りに行って欲しいと頼まれました。
「戸籍謄本はよく聞くけど、戸籍抄本は聞きなれないけど違いは何だろう?」と、思ったので姉に違いを聞いた所、姉も「知らない」との事でした。
いったい戸籍謄本と戸籍抄本は何が違うのでしょうか?
戸籍とは?
戸籍には「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の2つがあります。
そもそも戸籍とは、その人の親や兄弟との関係を表し、その人が送って来た人生を証明するものです。
戸籍は本籍地を置いている役所で管理されます。
結婚すれば、その本人は今までの戸籍から除籍となり、新しく自分の家族の戸籍を作ることになります。
戸籍には、
- 両親の名前
- 生年月日
- 続柄
- 出生地と出生の届出人
- 婚姻歴、離婚歴 etc…
などが記載されています。
戸籍謄本(とうほん)とは?
戸籍謄本は、戸籍に入っている親兄弟など全員の事項を写したものです。
また、電子化に伴い「戸籍全部事項証明」と呼ばれるようになっています。
戸籍抄本(しょうほん)とは?
戸籍抄本は、「個人事項証明」と呼ばれ、戸籍に入っている一個人の事項を写したものです。
また、電子化に伴い「戸籍個人事項証明」と呼ばれるようになっています。
戸籍の附票(ふひょう)とは?
戸籍の附票は、住所の「移転履歴」を記録した書類です。
謄本と抄本と附票の違いとは?
上記を見れば一目瞭然ですが、
- 「謄本」は、家族全員の事が記載されている写し
- 「抄本」は、個人の事だけ抜粋して記載されている写し
であり、身分事項を証明するものですが
- 「附票」は、住所の移転履歴を証明するもの
なので、同じ「戸籍」と付くものの、その役割は違ってきます。
謄本や抄本、附票はいつ必要なの?
戸籍謄本や戸籍妙本は色々な場面で必要になってきます。
- パスポート申請更新
- 生命保険の請求
- 相続手続き
- 遺言書を作成
- 本籍地以外の市町村に婚姻届を出す際 etc…
その他にも色々な場面がありますが、手続きによっては「謄本」ではなく、「抄本」で構わないこともありますので、手続きの際は事前にどちらが必要なのか確認しておく事が大切です。
戸籍の附票に関しては、「車の名義変更」でしか、私は使用した事がありません。
現在の住所と車検証の住所が違う場合は、移転の履歴を証明しなければ名義変更が出来ません。(軽自動車の場合は必要ないです。登録車の場合のみ。)
引っ越しが1回であれば住民票に前住所が記載されているので、移転の履歴が証明出来るのですが、複数回に渡り、さらに年数が経過している場合は、住民票(除票含め)では記載されないので「戸籍の附票」が必要となります。
謄本や抄本、附票はどこで貰えるの?
本籍地のある役所で貰う事が出来ます。
本籍地が住んでいる都道府県外である場合は、委任状があれば代理人の方でも請求が可能です。
また郵送でも請求する事が出来ます。本籍地から離れた所に住んでいる場合は、非常に便利ですね。
郵送の際は、請求用紙や返信用封筒、手数料など必要なものがありますので、一度本籍地の役所に問い合わせて確認した方が良いです。
また郵送の場合は、1週間以上の日数が掛かると思っておいた方がいいでしょう。
パスポートの申請などで必要な場合は、早めに準備しておかないと大変です。
最後に
戸籍謄本や戸籍抄本は、案外簡単なことでした。
住民票でも「世帯全員」が記載されているものと「個人」だけが記載されているものと、分けて請求できるので、それと一緒ですよね。
ちなみに「住民票」とは、その住所に住む、住民の氏名、関係を記載したものです。
戸籍とは、また役割が変わってきますね。
戸籍の附票に関しては、私はたまたま自動車の営業を行っていたので知っていましたが、あまり請求する機会は無いので、ちょっとした豆知識が得られたのではないでしょうか。
この記事がお役に立てば幸いです!
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