春や秋の行楽シーズンといえば何処かにおでかけしたいところです。
都会や屋内アトラクションもいいですが、豊かな自然と四季の美しさを堪能できる自然公園は家族や友人とのレジャーにもおすすめです。
自然豊かな公園と言えば、国立公園や国定公園がまず思い浮かびますが、それらの違いについて解説します。
国立公園、国定公園とは?
字をそのまま読むと「国が設立した公園」「国が定めた公園」となりますが、いまいちよく分かりません。
また認定を受けるのにどんな基準があるのでしょうか?
調べてみると、
- 国立公園・・・傑出した景勝地として国が定めた自然公園。国の予算で管理・保護。
- 国定公園・・・国立公園以外の優れた景勝地。都道府県が管理・運営。
つまりは、優れた自然風景の場所として特出して選ばれるのが国立公園で、それに準ずる景勝地が国定公園になるのです。
明確な選定基準はないですが、国立公園の方が各上で国が直接管理するということですね。
景勝地としての優劣のみならず、国立公園は複数県にまたがるような大規模なものが多く、国定公園に比べ相対的に広いです。
参考までに2016年10月現在で日本には国立公園は32、国定公園が57あります。
国立公園で気をつけるべきこととは?
国立公園、国定公園は自然公園法という法律の対象となります。
この法律は優れた自然風景や生物の保護が目的で、ルールを守って自然と親しみましょうという内容です。
特別地域・特別保護地区・海域公園地区・普通地域と分類され、それぞれに禁止事項が定められています。
動植物を持って帰ったり、木々を損傷させたりするのは基本的に禁止事項です。
ただし、昆虫については基本的にOKなのですが、種類によっては保護の対象になっている場合があります。
またキャンプやバーベキューも場所が決められていたり、許可が必要な場合がありますので気を付けましょう。
詳しくはコチラ 環境省ホームページ
行きたい国立公園が決まったら、まずはネットなどで禁止事項を確認するのが無難ですね。
現地でも注意看板などがあるはずですが、ルートによって見落とすこともあり得ますので。
国定公園トリビア
国定公園にも色々あるので、ここではちょっとした豆知識としてご紹介します。
一番大きい国定公園は?
32ある国立公園の中で一番広いものは、敷地面積226,764haで北海道の大雪山国立公園です。
そして一番小さいものは3,520haの慶良間諸島国立公園です。
ただしこの面積は陸域のみとなります。
瀬戸内海国立公園は陸域面積こそ66,934haと大雪山の1/3以下ですが、大阪・兵庫・和歌山・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・福岡・大分と11都道府県にまたがる大国立公園です。
11都道府県って、日本全国の約1/4都道府県が属しているんですね!
国定公園は出世する!?
国立公園に準ずる景勝地として国立公園がありますが、そのままであったり吸収・合併により国立公園に昇格することもあります。
そのまま国立公園に昇格したもの
- 白山国定公園 → 白山国立公園 1962年
- 山陰海岸国定公園 → 山陰海岸国立公園 1963年
- 足摺国定公園 → 宇和海地域を加えて足摺宇和海国立公園 1974年
一部区域が国立公園となったもの
- 沖縄海岸国定公園の一部 → 慶良間諸島国立公園 2014年
国立公園に編入されたもの
- 伊豆七島国定公園 → 富士箱根伊豆国立公園 1694年
- 錦江湾国定公園 → 霧島屋久国立公園 1964年 ※現在は霧島錦江湾国立公園
- 南三陸金華山国定公園 → 三陸復興国立公園 2015年
公園内に人が住んでいることがある!?
日本の場合は国土が狭く人口が多いため、諸外国のように全体を公園専用とするのは難しく、公園内に住んでいる人や農林業が行われている場合もあります。
もちろん様々な規制に対象にもなるので、家屋の改修や増築なんかは勝手には出来ないんでしょうね。
国定公園の無い都道府県がある!
先述したとおり、日本には32個の国定公園があります。
そして国定公園は複数県にまたがっている場合が多いのですが、
茨城・千葉・愛知・滋賀・佐賀の5県はその国立公園も所属しません。
最後に
今回は国立公園と国定公園の違いについて解説しました。
日本は海に囲まれ、国土の約7割が山林という豊かな自然を誇る国です。
海外旅行もいいですが日本を再認識する目的で、今度のお休みは近くの国立公園・国定公園に行ってみるのもいいですね。
以上、「国立公園と国定公園の違いは?ためになる公園トリビアも紹介!」でした。
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