最近は若い人から年配の方まで山歩きがブームです。
ちょっとした自然散策から本格的なトレッキングまで、雑誌やテレビなどでもよく取り上げられています。
四季折々の美しさを見せる木々や草花は、雑多な日常のストレスも優しく解消してくれるのでしょう。
そんな山歩きで昔から一部の人を虜にしているのがキノコ狩りです。
料理に出てくるキノコが好きな人は多いですが、取れたてのキノコは味や歯ごたえが格別で、一度口にすると病み付きになるそうです。
ただ自然で見つけたキノコを採る際に、絶対に避けなければならないのが毒キノコです。
ここでは被害の多い危険な毒キノコとその見分け方について紹介します。
食べられるキノコは意外と少ない
キノコは1,500以上の種類があると言われ、その中でも食べられると確認されているものは300ほどです。
そして毎年100人以上の方が毒キノコによる食中毒の被害に遭っています。
場合によっては命を落とす猛毒をもったキノコもあり、美味しそうだからといって種類も分からないまま食べると大変なことになります。
毒キノコは火を通したり塩漬けにしても毒が消えることはありません。
また言い伝えで「縦に裂けるのは食用」「虫が食べているものは毒が無い」「茄子と煮込めば解毒する」などと言われることがありますが、迷信ですのでくれぐれも気を付けてください。
毒キノコの見分ける方法
では山を歩いていて美味しそうなキノコを見つけた時、それが食べられるか食べられないのかを判別方法はあるのでしょうか?
実は明確な方法はありません。
キノコ狩りを熟知しているプロでも判別は難しく、時には失敗するそうです。
では実際にキノコ狩りに行く際には何に気を付ければよいのでしょうか?
①食べられるキノコを知っておく
過去に食べた経験や専門家の知見をもとに、確実に食べられるという確証が持てる品種を見分けられるようにしましょう。
②専門家及び図鑑を頼りにする
分からないキノコと出会ったら、自分では判断せずに専門家または図鑑で調べるようにしましょう。
見た目が食べられそうでも曖昧なものには絶対に手を出さないことです。
③山の特性を知る
何度も行く山であれば、どの辺に何が生えるかを知っておき、目新しいものには手を出さないようにしましょう。
結局は目の前に食べられそうなキノコが生えていても、無暗に手を出さないということです。
そのキノコが確実に食べられるものであると過去の経験や専門家の知見によって確証が持てないうちは絶対に食べてはいけません。
これだけは覚えておきたいキケンな毒キノコたち
まず被害件数の多い3種類です。
ツキヨタケ
引用元:ウィキペディア
最も中毒被害が多いキノコです。
夏の終わりから秋にかけてブナの枯れ木に群生します。
シイタケやムキタエ、ヒラタケと似ているので要注意です。
食べると10分~数時間で下痢や嘔吐の症状及び手足の痺れや痙攣といった神経系の症状が出ます。
クサウラベニタケ
引用元:ウィキペディア
夏から秋にかけて、広葉樹林・針葉樹林の下に生えます。
シメジと似ており同じような場所に生えるので誤食されやすく、ツキヨタケに並んで被害数が多い毒キノコです。
食後10分~数時間で下痢や嘔吐、腹痛など消化器系の症状が出ます。
カキシメジ
引用元:ウィキペディア
秋にクヌギなどの広葉樹、マツなどの針葉樹下に生えます。
見た目が地味で毒性を持たなそうという固定観念から誤食が多いです。
食後30分~3時間で頭痛を伴った嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出ます。
次に被害件数は少ないものの強い毒性から死亡事故に繋がることもある猛毒キノコです。
ドクツルタケ
引用元:ウィキペディア
広葉樹林、針葉樹林の地上に生えます。
食後6~24時間で嘔吐、下痢、腹痛などを発症しますが一旦は治まり、後に内臓細胞が破壊され各臓器に障害をもたらします。
欧米では「破壊の天使」という異名を持つ猛毒キノコです。
カエンタケ
引用元:ウィキペディア
ミズナラやコナラなど広葉樹林の立ち枯れ木に生え、赤く触手のように伸びた形状が特徴です。
食後短時間で消化器系と脳神経系に異常をきたし、後遺症が残る場合もあります。
触るだけでも手がただれることがありますので要注意です。
おわりに
こうやってあらためて見てみると結構怖いものですね、
慣れないうちはガイドの人と一緒に行くのがよさそうです。
以上、「キノコ狩りで注意したい毒キノコの見分け方!」でした。
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