知らなかったのですが、ペットで亀を飼っている人って結構多いみたいです。
マンションで犬や猫が飼いにくいとか、お子さんがいらっしゃる場合はお祭りの亀すくいで持って帰ってきたなんて場合もおありでしょう。
大きさも手頃ですし、金魚やメダカよりもコミュニケーションが取れそうという理由からか、亀は昔からペットとして人気が高いそうです。
しかし、そこで気になるのが「亀の性別」についてです。
可愛がっている亀がオスなのかメスなのか分からないと名前も付けられません。
でも亀って外から性器が見えないため、性別の判断が難しいんですよね。
そこで今回は「亀のオスとメスの見分け方」について調べてみました。
じつは、卵の段階ではまだ性別が決まっていない!?
見分け方の前に亀の性別の話ですが、実は卵の段階ではまだ決まっていないんです。
ではいつ決まるのか?
それは卵が孵化するまでの環境(温度)によって決まります。
種類によっても若干の違いはあるようですが、だいたいこんな感じです。
- 28℃以下・・・オス
- 28~29℃・・・オス・メス両方
- 29℃以上・・・メス
つまりペット屋さんなどでオス・メスを区別して売られている場合は、孵化させる温度をコントロールして育てているのですね。
ではすでに孵化してしまって、オス・メス不明の亀の場合はどこで見分ければいいのでしょうか?
実は難しい亀の性別判断
みなさんがペット屋さんで購入される、または亀すくいでもらってくる亀たちは子亀です。
幼児といってもいいくらいです。
実は体が成長しきっていない子亀ではまだオス・メスの特徴が顕著には現れず、見分けが難しいのです。
亀はある程度成長するのに4~5年は掛かりますので、それくらい経つとオス・メスそれぞれに体の特徴がいくつか出てきます。
例えば、
- オスよりもメスの方が体が大きい
- オスの方が相対的に爪が長い
でもこれって、同年齢のオス・メスを並べれば比較もしやすいですが、一匹だけで見るとなかなか判断が難しいです。
次にオスならではの特徴として、
- オスは腹甲(下側・腹側の甲羅)が窪んでいる
- オスは腹甲の尾側にV字の切れ込みがある
これらは交尾の際に腹甲が窪んでいるとメスの上に乗りやすく、また尻尾側の切れ込みは生殖器を出しやすくするためです。
余談ですが、メスはオスがいなくても卵を産むことが出来ます。
もちろん無精卵ですが。
だから2匹飼っていて片方が卵を産んだからといって、もう一方がオスとは限りません。
一番簡単な亀のオス・メスの見分け方
これまで見てきたポイントで判断がつけばいいのですが、個体によっても程度の差もありますし、なかなか単体での判断は難しいです。
そして何よりもその亀が成長しきっていない場合、特徴が現れていない可能性もあります。
そこで決定的かつ一番用いられているのがこの方法です。
裏返してみたときに、
- オスは尻尾の長さが長く、お尻の穴(総排出腔)が縦長
- メスは尻尾の長さが太短く、お尻の穴(総排出腔)が付け根寄りで小さい
総排出腔とは糞や尿、そして卵や精子も同じ穴から排出されるため、そのように名付けられています。
この特徴の違いには理由があってオスは生殖器を内部に収納しているため尻尾は長く、総排出腔も切れ長になっているのです。
おわりに
おそらくみなさんが初めて入手される子亀だとなかなか難しいところではありますが、いかがだったでしょうか?
家族の一員である大切なペットなのですから、性別を知っておきたいのは当然ですし、場合によってはツガイで育てたいという方もいらっしゃるでしょう。
一番確実なのはペット屋さんに聞くことですが、その前にこの記事が参考になれば幸いです。
以上、「ここがポイント!亀のオスとメスの見分け方!」でした。