突然ですが、あなたは間取りの「S」や「WIC」などの記号の意味はわかりますか?
実際にお店に来店されるお客様でも「LDK」や「1R」などの記号はご存知ですが、「S」や「WIC」それに「N」「PS」などは店頭で接客していてもよく質問されます。
私が入社したての頃、お客様に「PSって何ですか?」と言われて「追伸」と答えたのも懐かしい思い出です。
…。
はいッ!
というわけで、みなさん結構わからない間取り図の省略記号なんですけどもね!
定番の「S」だけではなくね!
「PS」「WIC」「MB」など実際に店頭で接客していると質問されるものを、こうズラリと解説していたいと思っているんでね!
ぜひ!最後までお付き合い頂きたいと思うんでよろしくおねしゃっあああす!(勢いで誤魔化す)
間取りの「S」とは?
(普通に戻る)
早速なんですけど、間取り図で見かける「2LDK+S」などの表記の「S」ですが、こちらは「サービスルーム」の略です。
サービスルームとは、法律上「居室とは認められない部屋」のこと。
建築基準法では居室には窓が必要で、その最低面積は「床面積の7分の1以上」と決まっています。
そういった基準を満たしていない部屋は「サービスルーム(S)」と表記されます。
でも、さらーっと「サービスルーム」と言っていますが、サービスルームってどんな部屋なんでしょうか?
サービスルームってどうやって使うの?
窓の無いサービスルームは、扉を閉め切っていると「採光が取りにくい」「換気が行いにくい」ことから普段から使用する部屋としては使い勝手は不便です。
そのため用途としては、
- ゲストルーム(お客さんが泊まりに来た時の寝室)
- 荷物を置く部屋
- 子供の遊ぶスペース
- 書斎や趣味の部屋
というような使い方をされることが多いですね。
陽に当たることがないので、荷物を置いていても日焼けしたりしないので、そういう面では良いとも言えます。
マンションの「中和室」はサービスルーム?
ちなみに、マンションで「リビングの横に和室(中和室)」を見たことはありませんか?
こういった中和室もマンションの角部屋でない限り「窓が無い」ので、本来はサービスルームとして「S」と表記すべきだと思いますが、実際に広告などを見ると1部屋として扱っていることが多いです。
結構、賃貸マンションの場合でも「3LDKだと思っていたけど実際は1部屋少ない」と部屋を借りた後で後悔する方もいらっしゃいます。
分譲マンションで購入する時も同様ですが、サービスルームは普段生活する部屋として不便だということも考えておきたいですね。
他にも知っておきたい「間取りの表記」について
間取りの表記は「S」以外にも「WIC」や「PS」等もよく質問されます。
ここでは私が今までに質問されてきたものを合わせて解説していきましょう!
間取りの表記記号いろいろ
CL | クローゼット |
WIC | ウォークインクローゼット |
WTC | ウォークインスルークローゼット |
FC | ファミリークローゼット(ウォークインクローゼットよりも狭い) |
SC(SIC) | シューズインクローゼット |
UB | ユニットバス |
RF | ロフト |
DEN | 書斎 |
N | 納戸 |
BL | バルコニー |
W | 洗濯パン |
AC | エアコン |
MB | メーターボックス |
PS | パイプスペース(水道配管などが通っているスペース) |
分譲マンションだと他にもありますが、賃貸でれば上記を知っておけば十分理解できると思います。
参考にしてくださいね。
賃貸の間取り図であったトラブル話
賃貸物件で実際にあったトラブルの話をご紹介します。
まだ私が入社したばかりの頃「学区指定で早急に部屋を探して欲しい」というお客様が来店されました。
学区指定で条件に合うのはリフォームの最中で内見が出来ない部屋でしたが、その1部屋しかなかったのでそちらを紹介しました。
お客様からの要望として「3DKを壁を取り払って2LDKの間取りになっている部屋だったら契約したい」とのことでしたので「管理会社に間取りとリフォームの内容を確認して」契約を頂きました。
いざリフォームが完了間近で内見出来るというのでお客様が部屋を見に行くと、なんと間取り図に無い壁が部屋にあるのです。
お客様もリフォームが完了したらすぐに引っ越すと準備が進んでいたので激怒ですよね。
そして、ここからが不動産業界の恐ろしい所ですが、それを管理会社に伝えると「間取り図が間違っていても現状優先は業界の常識」と開き直ってくるのです。
私もお客様の目の前で確認の電話をしていたので助かりましたが、なんだったら「そんな話は聞いていない」くらいのことを初めに言われたので全面的にお客様の味方をしましたけどね。
結局は学区の関係もあったので、フリーレント(家賃を無料にしてもらう)などサービスしてもらい収まったのですが、ここで言いたいのは分譲マンションの間取りは余程大丈夫ですが、賃貸の間取りはいい加減なことがあるということです。
住んでから後悔しないためにも、賃貸物件は間取り図だけではなく「必ず住む前に部屋を見る」ようにしてくださいね。
おわりに
いかがでしたか?
間取りの表記ですが「S」以外にも、こんなの知らなかったというような表記があったのではないでしょうか?
結局一番良いのは「間取りを作る人が日本語で書けばいい」んですけどね。
また、間取り関係で合わせて注意したいのは「賃貸物件の間取りは間違っている可能性もゼロではない」ということ。
結局、賃貸物件は退去に合わせてリフォームを行うので「101号室は和室をフローリングにしたけど201号室は和室のまま」というように部屋ごとで内容が違うことが多々あります。
そういったこともあって間取りが違うケースもあるので、出来る限り内見は行って部屋を決めることをお勧めします。
以上「間取りの「S」って何?「WIC」や「PS」もあわせて解説します!」でした。
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