こんにちは、不動です。
賃貸の審査は「安定した収入があれば誰でも通る」と思っている方もみえますが、じつはお金や仕事のことだけで入居審査が行われているわけではありません。
たしかに「安定した収入や勤め先」というのは賃貸の審査で大きなウエイトを占めますが、なかには「え?なんで私が落ちたの!」と、通らなかった理由が見当つかないという方もみえます。
しかし、そういった場合「やはり何かしらの理由」が存在しているわけで、それは案外「そんなことで!」ということもあるんです。
当たり前ですが、入居審査に落ちたら部屋が借りられないので困りますよね。
というわけで、今回は「収入や仕事以外で賃貸の審査に影響すること」をお伝えしていきましょう!
営業マンが審査の前に断ることもある!?
まず初めに盲点なのが、賃貸の審査というのは、
- 入居希望者が申込用紙に勤め先や収入面などを記載して
- その内容を貸主や「保証会社」が見て判断する
というのが一連の流れです。
しかし、そういった書面だけでは「人柄」などは分からないので、個人の大家さんだと「入居者はどういった人か?」ということをよく聞かれます。
入居前に借主さんと会っているのは、私たち賃貸営業マンだけだからです。
ですから、逆に言えば「仲の良い大家さん」や「自社管理物件」であれば、入居してからトラブルを起こしそうな方はご遠慮願いたいというのが本音です。
あとで「アンタの紹介してくれた人トラブルだらけで大変だわ!」と大家さんにお叱りを受けると、今後物件に空室が出ても紹介させてくれないことも出てきます。
仲介業(=紹介する仕事)なのに「紹介できる物件が無い」となると大問題ですよね。
ですから、賃貸営業マンというのは審査とは別に「来店されるお客様のことをよく見ている」ものなのです。
賃貸営業マンは「来店客」の何を見ているの?
というわけで、ここでは「来店客のどういった点を賃貸家業マンは見ているのか?」をお伝えしましょう。
このポイントを知っておくことで賃貸の審査が不利にはたらくことはないので良いですよ。
まずは見た目をチェックする!
「服装」や「タトゥー」などの見た目は、どこの賃貸営業マンでもチェックしています。
話してみたら凄く良い子でも、見た目から「友達を読んで大騒ぎをする(騒音トラブル)かも」と思われるだけで大きくマイナスです。
また賃貸営業をしているとよく見るのが「ためらい傷」です。
ためらい傷があると「万が一部屋で自殺されたら事故物件になる」ので、自社管理物件や個人大家さんの物件だと紹介は厳しいです。
「疑わしい場合は断る」ことが入居後のトラブルを発生させない対策です。
来店時の車にも注意して!
また、車でお店に行くときも改造車や外車などはやめておきましょう。
まず良い印象を与えません。
とくにサイズの大きい車は「物件の駐車場でのトラブル」が起こりやすいのでNGということも多いです。
横柄な態度は嫌われます!
車の営業だと台数をたくさん売りたいですが、賃貸の場合は「空いている部屋が埋まればそれでお終い」です。
ですから、希望者がAさんとBさんがいれば「よりトラブルを起こさない入居者」に住んでもらいたい。
となると来店時に態度の悪い人は嫌われます。
実際この点を勘違いしている方も多く「部屋を借りて欲しいんでしょう?」と横柄な態度の方もみえますが、結構そういう方はお断りする不動産屋(仲介店)が多いです。
引越しの理由は言いにくいこともハッキリと!
賃貸の営業マンは「引っ越しの理由」を始めに聞くと思います。
じつは、これも世間話ではなく重要な情報収集になっています。
「結婚するから今の部屋が手狭になった」とか「仕事が変わって引っ越ししないといけなくなった」などの明確な理由がある場合は問題ありません。
しかし、不動産の営業マンが事細かく理由を聞いてくる時は「前の住居を追い出されたのではないか?」「何かトラブルを起こしたのではないか?」ということを気にしている可能性が高いです。
とくに「入居者トラブル」や「家賃不払い」など無ければ問題ありませんので、例えば「離婚してすぐに部屋を借りないといけない」など多少言いにくい事も気にせず伝えましょう。
もちろん賃貸の審査となると「家賃の支払いは問題ないか?」などもあります。
ですが、賃貸の営業マンは「大家さんに良い入居者さんを紹介するのも仕事のうち」ですから、来店された方の見た目や人柄というのは厳しくチェックしています。
人から誤解されやすそうな見た目の方は注意してくださいね。
保証会社の審査は何をチェックしている?
保証会社とは、連帯保証を代行してくれる会社で、例えば入居者が家賃滞納をしてしまった場合、大家さんに代理弁済を行ってくれます。
もちろん入居者は、代理弁済してもらった分は、きちんと保証会社に支払わないといけません。
その保証会社の審査では、「きちんと家賃の支払い能力があるかどうか?」を見られます。
- 職種
- 勤続年数
- 年収
- 年齢
などは、審査する際に重要なポイントとなります。
職種に関して来店された方が心配されるのは、「水商売・アルバイト・派遣社員などでも審査は通るのか?」ということですが、審査自体は少し厳しくなるかもしれませんが、さほど問題ではありません。
それよりも大事なのは、やはり年収です。
年収が高い必要はないですが、少ないのは問題です。
保証会社の審査は1週間もかからない!?
審査をかけてから、返答が来るまでに、どれくらいの時間が掛かるのでしょうか?
ネットでは「2週間経っても返事が来ない」という方も見えるようですが、私の経験では長くても1週間程度です。
大体は即日から3日程度で審査の解答は届きます。
2週間経っても連絡が無いのは、
- 電話確認が出来ない
- 審査過程で”誰か”が忘れている
のではないでしょうか。
家賃支払い能力に不安がある場合は?
無職や借金など家賃の支払い能力に不安がある場合は「連帯保証人をつければ審査に通る」ことは多いです。
ただ、家賃債務保証会社が登場してきた背景には「賃貸契約時の連帯保証人を頼める人がいない」ということもあるため、簡単ではないかもしれません。
連帯保証人にも審査がある!?
例えば、お金の借入れの連帯保証人であれば「知人」も認められますが、賃貸の連帯保証人は誰で良いわけではありません。
連帯保証人にも審査があり、その際にチェックされるのは以下のようなポイントです。
- 十分な収入があること
- 高齢者ではないこと
- 第3親族までの血縁者が望ましい
逆に審査に通りにくい具体例をあげると「高齢者になる親族」や「血縁関係のない知人」などは厳しいでしょう。
ただ、これらも貸主の判断によります。
母子家庭で貰える養育費は収入になるのか?
ちなみに低所得者(概ね月収 158,000 円以下)になりがちなのが「離婚で母子家庭になった」ケースです。
今までパートで家計を支えていたとしても収入は多くはありません。
そこで審査を有利に進めるために「養育費が毎月貰える」と言われるのですが、賃貸の審査では養育費は収入とはみなされません。
ただ、築年数を我慢すれば「家賃の安い物件は見つけられる」ので、審査が通らない理由としてはクリアーはしやすいです。
借金(ブラック)があると審査に通らないのか?
審査という言葉から「借金があるとダメ?ブラックだと部屋が借りられない?」ということを気にされる方は多いようです。
ですが、保証会社・大家さんの審査にしろ、銀行や消費者金融の信用情報を照会することはありませんので、基本的には関係はありません。
逆に、年収が高いから審査が通りやすいということもありません。
大事なのは「きちんと家賃を支払ってくれるかどうか?」ですから、支払い能力がしっかりしていると判断されれば、借金があっても、ブラックでも審査には通ります。
職業に関しては審査は緩くなってきている!?
ちなみに賃貸の営業マンが追及するような形で質問するケースで「多すぎる収入」ということもあります。
そういった場合は「夜の仕事」が多いですが、先ほどもお伝えしましたが、夜の仕事でも審査は問題ないことが多くなりました。
夜の仕事だと生活時間が他の入居者と違うことでトラブルを気にしている大家さんが多かったのですが、最近は「将来成りたい職業」でキャバクラが出てくるくらいですから、その点は理解されてきているようです。
また珍しいケースとして、一度「デイトレーダー」という方が部屋探しに来たことがありましたが、やはり安定した職業とは言えないということで審査は難航しました。
ですが、こういった職業についても「理解のある物件というのは探せば結構あるなー」というのが最近の印象ですね。
高齢者が理由で審査に通らない場合
賃貸の審査に落ちる理由で「高齢者」というのは結構多いです。
大家さんも今後の収入が不透明な高齢者の方に部屋を借すのはためらうのでしょう。
ただ、高齢者に関しては「高齢者居住法」で、住居確保の促進が行なわれています。
代表的なものはとしては以下の2つになります。
- サービス付き高齢者向け住宅
- 終身建物賃貸借制度
サービス付き高齢者向け住宅とは?
サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者のためのバリアフリー対応の賃貸住宅です。
こちらは都道府県・政令市・中核市への登録制で、入居者の安否確認や生活相談サービスなどのケアができる専門家が日中常勤しているなどが条件になります。
サービス付き高齢者向け住宅は上記のような検索サイトも多いので、比較的に見つけやすいとは思います。
終身建物賃貸者制度とは?
高齢者は新しく物件を借りることも難しいので、立ち退きには不安があります。
そこで高齢者居住法では、高齢者が安心して賃貸住宅に住み続けられるように「借主が死亡したときに契約が終了する」ことを定める終身建物賃貸借契約が出来るようにしています。
主な条件としては建物のバリアフリー化や借主が60歳以上がありますが、契約は「公正証書等の書面」で行なうことになっています。
賃貸借契約は諾成契約(契約書がなく口頭でも契約が成立する)ですが、終身建物賃貸借では「書面」が必要な点に注意です。
また、もっと詳しく高齢者向けの制度やサービスを知りたい方は、こちらの記事がおすすめですよ。
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賃貸の審査に落ちたらどうなるの?
まず営業マンが厳しめに入居者を見るというのは、
- 仲の良い大家さんの物件
- 自社で管理する物件
に限ります。
というのは、入居後にトラブルがあった場合に自分(たち)が対応しなければいけない可能性があるからです。
逆に言えば、大東建託などのサブリース会社や他社管理物件であれば「家賃債務保証会社などの審査が通ればそれでOK」です。
ですから収入面や仕事で問題が無いのに審査が通らなかったとしても、そこは気にせず別の物件を探していきましょう。
しかし、年収など明らかに審査が厳しくなり理由がある場合は、以下のサイトを利用してみては如何でしょうか?
セーフティネット住宅とは?
参考元:セーフティネット住宅
セーフティネット住宅とは、住宅セーフティネット制度に基づく「住宅確保要配慮者を拒まない住宅」を検索できるサイトです。(※ 物件により受け入れ対象が異なります)
住宅確保要配慮者に該当する方にとっては頼りになるサイトですが、まだまだ登録件数は足りていない状態です。
また、スーモやホームズのような一般の賃貸ポータルサイトとは違って「入居中の物件も掲載できる」ので、現在空室になっている物件だと数はさらに少なくなります。
そのため、定期的に確認するなど適した物件情報を手に入れるための努力は必要かも知れません。
さらに合わせてチェックするなら「UR賃貸住宅」がお勧めです。
「UR賃貸住宅」も合わせてチェックしておきましょう!
参考元:UR賃貸住宅
UR賃貸住宅は、最近テレビCMも見かけるのでご存じの方も多いと思います。
こちらは住宅セーフティネット制度の登録住宅はありませんが、住宅確保要配慮者の方でも「UR都市機構が定める申し込み資格を満たせば」借りることができます。
UR賃貸住宅も登録件数が豊富とはいえないので、早めにチェックがお勧めです。
ちなみにもっと詳しく知りたい方は、住宅セーフティネット制度は「都道府県・政令市・中核市」で登録することになっています。
またUR賃貸住宅も店頭があるので、実際に相談してみると道が開けるかも知れませんよ。
おわりに
今回は「賃貸の審査に落ちる理由」というテーマでお伝えしてきました。
基本的に賃貸の審査は「収入や勤め先」に問題が無ければ余程通ります。
しかし、収入面も勤め先も問題ないと思うけど審査に落ちたという場合は、じつは審査以前に賃貸の営業マンが「入居後のトラブルを心配して」審査の土台に載せていない可能性もあるのです。
見た目や人柄が審査に影響を与えることもあるということを知っておけば、事前に気を付けることも出来ますよね。
「メタルが好きなバンドマンです!」という方も、これから賃貸で部屋探しを行うのであれば、誰が見ても好印象なスタイルでお店に言って頂くことをお勧めします。
以上「賃貸の審査に落ちる理由!どうしても通らない場合の対策も紹介します」でした。
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