賃貸の入居契約や更新で必ず加入を求められる火災保険。
不動産会社から勧められる内容だと「年間1万円程度」の保険料になっていることが多いですが、賃貸の火災保険は自分でネットから申し込みすると「一人暮らしの場合で3千円台から加入」することが出来るんです。
ただ、保険料の安さに惹かれて補償を下げ過ぎてしまえば万が一の時に困ってしまいます。
そのため、自分で申し込みする際は「補償の内容を理解する」ことが大切です。
というわけで、今回は「自分で申し込み出来る賃貸の火災保険と補償内容について」お伝えしていきます。
ネットから申し込みできる賃貸の火災保険を比較してみた!
はじめにネット加入できる賃貸の火災保険4社の保険料や補償内容を調べてみました。
見積りの条件は以下の3点です。
- 20代一人暮らし
- 「借家人賠償責任」は最高補償
- 「家財保険」は最低補償
日新火災海上保険 | ジェイアイ傷害火災保険 | チューリッヒ保険会社 | 楽天損保 | |
商品名 | お部屋を借りるときの保険 | ジェイアイのくらし総合保険 | チューリッヒの少額短期保険 | リビングアシスト |
保険料 | 4,000円/年 | 6,000円/年 | 3,610円/年 | 5,170円/年 |
借家人賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 1,000万円 | 5,000万円 |
個人賠償責任 | 1億円 | 2,000万円 | 1,000万円 | - |
家財保険 | 100万円 | 185.9万円 | 100万円 | 50万円 |
修理費用 | 300万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
保険料だけで見れば「チューリッヒの少額短期保険」が最安値ですが、補償については他社に比べて低そうです。
これで果たして十分と言えるのか?
それぞれの補償内容について解説していきましょう。
賃貸の火災保険で注意すべき補償内容について
賃貸の火災保険では、以下の4つが基本補償になっていることが一般的です。
- 借家人賠償責任保険
- 個人賠償責任保険
- 家財保険
- 修理費用
1つずつ確認しながら先出の保険会社の補償内容についても触れていきましょう。
借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険とは、借主が火災、破裂・爆発、水ぬれ(漏水・放水等)の事故で物件を損壊させた場合に発生する損害賠償金を補償するための保険です。
そのため賃貸の火災保険では「最重要の補償」と言えるでしょう。
また、自分で火災保険に加入する場合でも「借家人賠償責任の補償内容はあまり下げない」ことをおすすめします。
日新火災・ジェイアイ・チューリッヒの借家人賠償責任保険は「契約金額固定」です。
楽天損保だけ保険金額を選べて「最大で5,000万円」まで契約することが出来ます。
新築物件だと借家人賠償責任保険が1,000万円だと心許ないので、個人的には最低でも2,000万円は掛けておきたいところです。
また、賃貸契約の際に「借家人賠償責任保険の契約金額には条件を設けられる」こともあるので、加入する前にきちんと不動産会社に確認しておきましょう。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険とは、自分や家族が他人をケガさせたり、他人の物を壊した場合の損害を補償するものです。(※ 他人から借りていた物を壊した場合は補償対象外)
賃貸だと、自室から水漏れを起こして階下の住人の荷物などに損害を与えた場合などがケースとして考えられます。
個人賠償責任保険は火災保険に限らず、自動車保険や傷害保険、また自転車保険などでも特約としてセットされていることがあるので、加入時に重複していないか確認することが注意点です。
近年は自転車による事故なども多いことから必要不可欠な保険です。
自転車事故でも損害賠償額が何千万円というケースは多数あることから、日新火災の1億円も決してかけ過ぎではありません。
ただ、すでに別の保険で加入しているのであれば、個人賠償責任保険を外せるのは「楽天損保だけ」なので選択肢は1つになります。
家財保険
家財保険とは、借主の所有する衣類や家具家電などが損害した際に補償される保険です。
事故の内容としては「火災・落雷・破裂・爆発・風災・ひょう災・雪災・物体の落下・飛来・衝突等・水ぬれ・盗難・デモなど」が対象となります。
但し、台風や暴風雨なども対象となりますが「損壊を伴わない雨漏れ(劣化によるもの)」は補償対象外となります。
また、地震や津波による被害も同様に対象外です。
先の保険会社の見積もり比較では最低保障で計算していますが、賃貸の火災保険で保険料を抑えたいなら家財保険になるでしょう。
修理費用
修理費用とは、借りている部屋の窓ガラスやドアが火災や風災、物体の飛来などで破損した際に補償される保険になります。(補償される事故の内容は家財保険とほぼ一緒です)
盗難などで建物が損傷したり汚損した場合にも保険金が支払われます。
というか、補償されないと盗難被害に遭った上に部屋の修理費まで負担しないといけないので加入しておきたい保険です。
楽天損保の修理費用は300万円も選択できます。
その他の特約や付帯サービスについて
先の4つの補償は楽天損保を除いて基本セットになっており、不動産屋で勧められる火災保険でも同様に補償内容に組み込まれていると思います。
ただ、その他地震保険など特約で加入するものや、各社で内容が異なる補償もあるので続いてみていきましょう。
地震保険
地震保険とは、火災保険で補償されない地震や津波による被害を補償してくれるもので「火災保険の特約として加入する」ことが出来ます。
賃貸の場合、一戸建てを所有する場合と違って建物の損壊に対する補償は必要ありませんから、室内の家具や家電が補償の対象となります。
但し「1点もしくは1組で30万円を超える貴金属や骨董品は補償対象外」になるので注意が必要です。
類焼損害補償特約
楽天損保においては「類焼損害補償特約」も選択することが出来ます。
類焼損害補償特約とは、自身が原因となる火災などで近隣住人の家財などに損害を与えた場合に保険金が支払われる特約です。
内容としては個人賠償責任保険と似ていますが「個人賠償責任保険で支払いできない部分を補償するもの」と考えれば分かりやすいと思います。
法律相談費用等
法律相談費用は各社で名称が異なりますが、事故で弁護士に相談した費用を補償するものです。
ただし、補償内容については年間30万円が限度(日新火災)や1相談1間年・1事故5万円(ジェイアイ)と各社で異なるので確認しておきましょう。
24時間サービス
火災保険には、水漏れや鍵の紛失など緊急時のトラブルに無料対応してくれるサポートが付いていることがあります。
例えば、楽天損保では年3回は応急処置に関わる費用や出張費が無料になります。
賃貸の火災保険会社のおすすめは?
自分で加入できる賃貸の火災保険として、
- 日新火災海上保険
- ジェイアイ傷害火災保険
- チューリッヒ保険会社
- 楽天損保
を紹介しましたが、個人的には「日新火災」か「楽天損保」の2社がおすすめです。
保険料の安さではチューリッヒが3,610円(20代一人暮らしの場合)からと際立ちますが、補償内容を見ると日新火災が良いと思います。
また楽天損保は「選べる自由度が高い」ので、他で個人賠償責任保険を加入している方は重複を避けるためにも一度見積りする価値がありそうです。
火災保険は解約すると保険料が戻ってきます!
賃貸物件から退去することになったら、忘れずに火災保険の解約手続きを行ないましょう。
年払いでまとめて保険料を支払っている場合は、満期日まで1ヶ月以上あれば保険料の還付が発生します。
まとめ
不動産業者で勧められる火災保険は年間1万円程度になっており、家財保険が高めに設定されていることが多いです。
これは入居人数が多ければ「家財も増える」ことが理由にあります。
ただ、一人暮らしの場合だと確かに割高なので、自分で以下のポイントに注意しながら補償内容を調節するのが良いと思います。
- 賃貸の火災保険で最も重要なのは「借家人賠償責任保険」
- 「個人賠償責任保険」は自動車保険などと重複する可能性あり!
- 「家財保険」なら補償額を抑えても他人に迷惑を掛けないで済む!
また、自分で火災保険に加入する際は「仲介業者に事前確認してから」にしましょう。
自分で火災保険に加入する条件として「借家人賠償責任保険の最低補償額」や「補償内容の分かる書類の提出」を求められる場合があります。
更新忘れを防ぐために「月額支払い」になっているケースもあるので、必ず事前確認ありきですよ。
【 最後にPRです 】
部屋探しは「キャッシュバック」が新常識!?
賃貸で部屋探しをするなら「suumo」や「ホームズ」のポータルサイトをが物件数も豊富で便利です。
しかし、今もっとも熱いのは部屋を借りると祝い金が貰える「キャッシュバック賃貸」です!
サービスが開始された当初は少なかった物件数も「現在は十分過ぎるほど豊富」となりました。
もちろん「礼金敷金0円・ペット相談可・新築築浅・デザイナーズ物件など」の絞り込み検索も充実しており、これで祝い金が貰えるのですから利用しないなんて逆に損ですよね!
おすすめの記事 と スポンサーリンク