突然ですが、これから家を建てる予定の方だと「ハウスメーカーをどこにするか?」悩んでいる人もみえると思います。
そんな時は、すでに家を建てた人たちの「ハウスメーカーの選び方」って気になりますよね。
そんな時は「ヤフー知恵袋」などのネット情報を参考にするのも手ですが、じつは国土交通省で毎年「住宅市場動向調査」が行われています。
そして、その報告書の中には「どうやってハウスメーカーを選んだのか?その決め手となる内容」も記載されているんです。
ただ、ページ数で言うと400ページ以上あって知りたい情報を探すのも正直一苦労なので、今回私が分かりやすくまとめてみました。
ハウスメーカー選びで少し迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
みんなのハウスメーカー選びのポイントは!?
『H29年度 住宅市場動向調査報告書』は、すでに家を建てた人たちのアンケートをもとに作成されています。
そちらを拝見すると、すでに家を建てた人たちは選んだハウスメーカーを、
- 信頼しているから
- 家へのこだわり
という2つのポイントがありました。
ハウスメーカーへの信頼は圧倒的に高い!?
『H29年度 住宅市場動向調査報告書』を見ると、注文住宅を選ぶ理由として最も多かったのは「信頼できる住宅メーカーだったから」でした。
割合としては、46.2%で半数近くの方が「ハウスメーカーは信頼できる」と感じて、注文住宅を選択しているようです。
ウチは予算と立地の関係から建売の家を購入しましたが、言わんとすることには納得できます。
しかし、ネームバリューのある大手だから信頼できるということもあると思いますが、大手ハウスメーカーでも会社の数は相当なもの。
その中から「家を任せる会社を選ぶ」必要があるわけですが、最終的にどうやって「そのハウスメーカーが信頼するに至った」のでしょうか?
やはり信頼できる会社を選ぶには「情報収集」は欠かせません。
ハウスメーカーの情報収集は「住宅展示場」が1位!?
では、皆さんどうやってハウスメーカーの情報収集を行っているのかというと…、
- 1位:住宅展示場
- 2位:知人などの紹介
- 3位:勤務先で
ということで、インターネットによる情報収集は4位です。
意外とアナログな方法で情報収集を行っているんだなと思いましたが、やはり「実際に自分の目で見て触って確かめる」ことが安心に繋がるということでしょうか。
また知人などの紹介が2位なのは、身近な人の「体験談」は信用に値するということなんでしょうね。
「快適な暮らし」が住宅選択の1位の理由!?
ハウスメーカー選びでは「家へのこだわり」を実現してくれる会社というのも重要です。
こちらについても『住宅市場動向調査報告書』を見ていきましたが、少し面白い結果だなと思いました。
というのも、まずは年度や地域によって理由は違うんですね。
H29年度では、全国的に見て「高気密・高断熱住宅だから」が1位の理由です。
しかし、H28年度では「住宅のデザインが気に入ったから」が1位になっています。
この点は、その年の流行があるのかもしれませんね。
また三大都市圏でみると、H29年度は「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」が1位です。
またH28年度の1位は「住宅のデザインが気に入ったから」ですが、やはり2位は「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」なので、防災に対しての意識は都心の方が高いようです。
住宅市場動向調査は「すでに家を購入した方」へのアンケートによるものです。
「皆さん、こうやってハウスメーカーを選んできたんだな」と分かる参考になりますね。
ハウスメーカー選びは「アフターサポート」も考えるべき!
私がなぜハウスメーカー選びでアフターサポートを推すのかというと「新築に関するトラブルも年々増加傾向にある」からです。
「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が発表しているデータ(住宅相談と紛争処理の状況2017)では、新築等住宅に関する相談は19,759件に上ります。
これはあくまで「住まいるダイヤル」という電話相談に限った件数ですから、日本全国で考えると途方もない数字になると思います。
また件数の推移も前年度に比べて5%増加しており、これは10年は右肩上がりに相談件数が増えています。
どれだけ腕の良い大工さんが家を建ててくれたとしても人間ですからミスすることもあるでしょう。
そういった時に素早くアフターサポートしてくれるかどうかは「入居してから安心して暮らす」ためにもとても重要です。
しかし、残念な事に新築トラブルが増加しているということは「アフターサポートが行き届いていないという現状の表れ」といえるのではないでしょうか。
アフターサポートで確認しておきたい内容!
アフターサポートでは「保証内容や期間」について当然説明を受けると思います。
もちろんそれらについて不明点があれば、しっかりと確認しておくことは重要です。
しかし、ここでは少し違った視点で確認しておきたいことをご紹介します。
保証内容や期間について
ハウスメーカーは「保証が長いですよ!」と言うものの、じつは保証を継続するために有償点検を受けなければいけないとかメーカーごとで保証の内容も異なります。
その際に気になるのは、
- 有償点検の費用は?
- 無料保証の期間と内容は?
という2点です。
有償点検に掛かる費用は?
有償点検を受ければ保証が延長されるといっても「有償点検の費用がバカ高い」こともあります。
実際に自分と同じくらい家の有償点検を行った時に「どれくらいの費用が掛かったのかは事前に確認したいポイント」です。
無料保証は「どこまで」が対応なのか?
また無料保証で注意したいのは「保証される内容」です。
ハウスメーカーで内容は異なると思いますが、多くは無料保証される場所は「柱や基礎などの構造部分」です。
しかし、それよりも早く問題が起こるのは、
- キッチンやバスなどの水回り
- 外壁や屋根など雨風や日光の影響を受ける場所
です。
保証内容の説明も「20年保証ですよ!」で納得するのではなく、上記の傷みやすい場所はどうなのか?
しっかりと確認したいところです。
サポート体制はどうなか?
ハウスメーカーには基本的に「サポート部署」があるはずが、そこの体制がどうなのかも確認しておきましょう。
住友林業など、トラブルに対しては「365日24時間コールセンターで対応する」という会社もありますが、逆に「対応がずさんだな」と感じる会社もあるでしょう。
そういったサポート体制の判断材料として1つの目安となるのが「移動や転勤の有無」です。
移動や転勤が多い会社は「引継ぎがダメ」ということも!?
大手ハウスメーカーというのは「移動や転勤がある」ので、結構トラブルやサポートの引継ぎがいい加減というこも多いです。
ひどいとクレーム案件は転勤してしまえば「関係ないね!」ということで放置する人もいます。
そのためサポート部署も移動や転勤が多いのかは気になるところ。
できれば地域に密着して担当者(チーム)が変わらない方が「家のことも知っていてもらえる」ことでトラブルも防げそうですが、いくら施主だとしても会社の体制のことを何かできるということもありません。
ですから「ちょっと不安だな」と感じたら、最悪トラブルが発生したことを想定して以下のポイントについて確認しておきましょう!
万が一のトラブルに対しての備え!
アフターサポートについて契約前に確認を行っても「実際にトラブルがあった時に話が違う!」という可能性もゼロではありません。
そこで確認しておきたいのは、
- 住宅瑕疵担保責任保険
- 建設住宅性能評価
についてです。
「住宅瑕疵担保責任保険」の加入状況
ハウスメーカーであれば加入していないことは無いと思いますが、仮に地元の工務店で家を建てる場合は加入していないケースもあるかもしれません。
住宅瑕疵担保責任保険とは、住宅に瑕疵があった場合に「補修等を行った事業者に保険金が支払われる制度」です。
ですから、構造上主要な部分に問題があれば保険で対応できます。
そのため「住宅瑕疵担保責任保険」については確認したいところです。
可能であれば「建設住宅性能評価」を取得しておく!
「住宅性能評価」とは、検査住宅品確法に基づき客観的に評価機関が住宅の性能を評価するもので、設計段階と建設段階の2つがあります。
そのうち「建設住宅性能評価」を取得しておくと、万が一のトラブルの時に無料で専門家に相談できたり1万円で紛争処理が行なうことが出来ます。
-
新築なのに欠陥あり!賠償金や慰謝料は支払ってもらえるの?
「新築に欠陥があったらどうしよう…!」 これからマイホームの購入を考えている方なら一度は心配したことがあるのではないでしょうか? 本来はあっては欲しくない話ですが、新築で雨漏れなどの不具合は「公益財団 ...
「家を正しく建てられているかの確認」と「万が一トラブルに発展した時の安心」のために可能であれば取得しておきたいですね。
ハウスメーカーによっては「住宅性能評価は取得にお金が掛かる」のと「行政の建築確認があるので必要ない」と言うこともあります。
しかし、建築住宅性能評価の確認と行政の建築確認は別物です。
第3者の立場にある評価機関が確認した上で「評価書を発行する」ので、評価機関としても責任のある住宅チェックを行ってくれるでしょう。
ハウスメーカーによって費用はまちまち(15~30万円)ですが、私のウチは取っています。
たくさんのハウスメーカーを比較検討するには!?
私は仕事柄いろいろなハウスメーカーを知っていますが、圧倒的に住宅展示場に出展していない会社の方が数が多いです。
住宅展示場に出展している会社となると、テレビCMでもよくみる大手ばかりになります。
逆に「ローコスト住宅」などを売りにしているハウスメーカーだと、一般の方だと「名前も聞いたことがない」こともあるのが現状ではないでしょうか?
そのため、出来るだけハウスメーカーの選択肢の幅を広げるために利用したいのは、やはりインターネットのサービスです。
ハウスメーカーのカタログを一括請求する!
この記事の最後にも紹介PRがありますが、テレビCMでもおなじみの「LIFULL HOME'S」では、複数のハウスメーカーのカタログを一括請求できるサービスを展開しています。
今回の『住宅市場動向調査報告書』でも、ハウスメーカーの選び方として「家へのこだわりの実現」は重要なポイントだと分かります。
そういった「こだわりのテーマ」から一致するハウスメーカーを探すのにも、とても便利なサイトになっています。
もちろん「予算」や「お住まいのエリア」にどんなハウスメーカーがあるのか調べることも出来るので、正直ハウスメーカー選びで利用しない手はありません。
不動産業界はこういった便利なサービスが世間に認知されていないところがあるのですが、私もおすすめしますよ。
おわりに
今回は「ハウスメーカーの選び方」についてご紹介してきました。
住宅市場動向調査報告書を見ると、ハウスメーカー選びで欠かせないポイントは2つ。
- 信頼できるハウスメーカーかどうか?
- 家のこだわりを実現してくれる会社かどうか?
ということが読み取れます。
その点を考えると、情報取集が「住宅展示場」や「知人などの紹介」というのも分かります。
やはり最後の決め手は「自分で確かめる」ことや「信用のある知人の体験談」などが大きいですからね。
最後にこの記事で紹介した内容は、国土交通省の『H29年度 住宅市場動向調査報告書』を参考にしています。
より詳しく見たい方は、平成29年度 住宅市場動向調査報告書(国土交通省)からご覧いただけます。
以上「ハウスメーカー選びに疲れた!皆はどうやって会社を決めてるの?」でした。
【 最後にPRです 】
個人でも掲載可能!空き家マッチングサイト
ここ数年「空き家問題」が取り沙汰され、管理の行き届いていない空き家については固定資産税が6倍になるという話も聞きます。
しかし、築年数の経過した空き家や地方にある空き地などは不動産屋も積極的に取り扱ってくれないので「仕方なく放置している」という方もみえると思います。
そんな空き家で頭を悩ましている方にお勧めなのが「空き家コネクト」です。
空き家コネクトは個人・法人問わず「空き家・空き店舗・空き地・山林など」の不動産情報を無料で掲載できるマッチングサービスになります。
「こんなボロボロの空き家は誰もいらない」と諦める前に無料掲載してみましょう!(イエエエイ!を見たと伝えて貰うとトップページにピックアップ物件として紹介して貰えますよ)
おすすめの記事 と スポンサーリンク