子供頃は毎日のように食べていた魚肉ソーセージ。
魚のすり身で体に良いとおやつ代わりに食べていたのに、じつは「魚肉ソーセージは健康に悪い」という話を聞きました。
そもそも魚肉ソーセージとは、スケトウダラやホッケにアジなど様々な魚を主原料にした加工食品です。
イメージ的に「魚を主原料にした食べ物が健康に悪いのかな?」と思うのですが、魚肉ソーセージが健康に悪いと言われる理由は一体何なのでしょうか?
魚肉ソーセージが健康に悪いと言われる理由とは?
魚肉ソーセージが体に悪いと言われる理由は、次の2つです。
- 添加物が体に悪い
- 塩分が多めで体に悪い
それぞれ具体的にみていきましょう。
魚肉ソーセージに含まれる気になる添加物は?
魚肉ソーセージに使われている添加物で気になるのが、
- 亜硝酸ナトリウム
- リン酸ナトリウム
- タール系色素
の3つです。
亜硝酸ナトリウム
亜硝酸ナトリウムは、いわゆる発色剤です。
黒ずみなどを防いで見た目を良くするために使用されますが、摂り過ぎると「発がんの危険性」が指摘されている添加物になります。
しかも、亜硝酸ナトリウムは魚肉に含まれるアミンと搬送することで、ニトロソミアンという発がん性の元凶に変化するので「魚肉ソーセージには入れて欲しくない添加物」でしょう。
こちらは数ある添加物の中でも「摂取したくない添加物第1位」ですね。
リン酸ナトリウム
リン酸ナトリウムは魚肉ソーセージを結着させるために含まれる添加物です。
そのため製造上どうしても使用しないといけないことがあるのと、過剰摂取しなければ健康に害はありません。
ただ、過剰に摂取すれば腎機能の低下を誘発して「腎石灰症」の発症率を高めます。
タール系色素
タール系色素は「着色料」として用いられます。
元はコールタールから作られていたのでタール系色素と呼ばれていますが、今は石油を原料にしているものが主流です。
まったくもって体に良い気がしませんよね。
個人的に「摂取したくない添加物第2位」ですが、ついつい吉野屋の牛丼の紅ショウガは食べてしまいます。
魚肉ソーセージは塩分が多い?
魚肉ソーセージを食べて「塩っ辛い」と感じる方はほとんどいないと思います。
一部に塩が振りかけられると塩気を感じるのですが、魚肉ソーセージは全体に塩分が回っているので塩気を感じにくいのです。
そんな魚肉ソーセージは塩分が多く含まれており、ものによっては1本食べると1.4gの塩分を摂取します。
添加物と塩分の摂取量が多いことが「魚肉ソーセージは健康に悪い」と言われる所以です。
でも、魚肉ソーセージ以外の食品にも健康に悪い添加物というのはあるのではないでしょうか?
こういった食品添加物は要注意!?
魚肉ソーセージに使われているもの以外にも、食品添加物には様々な種類があります。
その中から食品会社が使用をさけているような添加物を紹介していきましょう。
甘味料アスパルテーム
ガムや低カロリー飲料などに含まれる「ダイエット甘味料」です。
こちらは動物実験では、白血病やリンパ腫がみられるそうなので安全性にやや疑問が残ります。
安息香酸ナトリウム
栄養ドリンクや炭酸飲料に含まれますが、ビタミンCと反応してベンゼン(発がん性物質)を生成します。
ビタミンCが含まれる炭酸飲料は結構ありそうなので怖いですよね。
グリシン
日持ちさせるための添加物で、コンビニなどのお弁当やサンドイッチなどに含まれます。
グリシン自体に問題は無いのですが、問題視されているのは「食塩の過剰摂取」です。
例えば、コンビニのおにぎりなどは食塩が大量に使われているのに、グリシンは塩味を薄める効果があるため気にせず食べてしまいます。
そのため日本人は塩分摂取量が多いと問題視されています。
加工デンプン
加工デンプンは麺やお持ちにお菓子などで、粘り気を出したりするのに使用されます。
カラメル色素
カラメル色素はⅡ~Ⅳが発がん性を疑われています。
Ⅰに関しては危険性がないと考えられていますが、製造方法にはカラメル色素としか記載されないので判断が出来ないのが私たちからすると悩みどころです。
ナイシン
保存料として使われますが安全性のデータが少なく、海外に比べて日本での摂取量は多くなっています。
コチニール色素
漬物やかまぼこ、また赤く着色されたお菓子で用いられます。
原料がアレルギー症状の原因になると考えられています。
OPP(オルトフェニルフェノール)・TBZ(チアベンダゾール)
こちらは「防かび剤」で、主に輸入される柑橘類に用いられる「農薬」です。
添加物の名称を上げていくとキリがありませんが、使用目的として
- 合成着色料
- 保存料
- 酸化防止剤
- 甘味料
などに使用される添加物は、日本では使用されていても海外で禁止されているものも多いです。
魚肉ソーセージに含まれている栄養は?
では、逆に魚肉ソーセージの「健康に良い面」をみていきましょう。
魚肉ソーセージの栄養成分は販売されている商品で異なりますので、文部科学省の「日本食品標準成分表2020版」を参考にしていきます。
魚肉ソーセージは「低カロリー・低脂質・・高たんぱく質・高カルシウム」
早速、魚肉ソーセージの100gあたりの数値をみていきます。
- エネルギー…158kcal
- たんぱく質…11.5g
- カルシウム…100mg
- 脂質…7.2g
次に肉のウィンナーソーセージをみると、
- エネルギー…319kcal
- たんぱく質…11.5g
- カルシウム…6mg
- 脂質…30.6g
ですから、魚肉ソーセージが「低カロリー・低脂質・高カルシウム」ということが分かります。
また、たんぱく質もウィンナーソーセージの半分のカロリーで同じ量を摂取できるので効率は良いですね。
さらに、魚肉を主原料にしているので、
- 脳を活性化させる「DHA」
- 中性脂肪や悪玉を減らす「EPA」
も摂取できるので、魚肉ソーセージは優れた食品と言えそうです。
無添加・減塩の魚肉ソーセージを選ぼう!?
ここまでの話をまとめると、魚肉ソーセージは栄養価が高く優れた食品ですが「使用されている食品添加物や塩分過多が健康に悪い」と言われています。
であれば「無添加・塩分控えめ」の魚肉ソーセージを選べば万事解決ですよね。
別所蒲鉾店の「おさかなソーセージ」
別所蒲鉾店のおさかなソーセージは保存料などを使用せずに「自然の風味」を活かした魚肉ソーセージです。
ちなみに別所蒲鉾店には
という商品もあります。
健康フーズの「新鮮おさかなソーセージ」
商品名のとおり北海道で捕れたスケソウダラをたっぷり混ぜ込み、魚本来の旨みが味わえます。
保存料・化学調味料は使われていません。
マルちゃんの「減塩ソーセージ」
保存料・発色材を使用せず塩分は30%カット。
カルシウムも1本当たり牛乳190g分が含まれているのでお子様にもおすすめです。
普通の魚肉ソーセージでも1日1本にすれば塩分摂り過ぎではないと思いますが、はじめから減塩されている商品を選べば安心感も増しますね。
なぜ魚肉ソーセージのフィルムは「オレンジ色」なのか?
最近は透明のフィルムもありますが、魚肉ソーセージのフィルムと言えばオレンジのイメージがないでしょうか?
ちなみにオレンジ色の理由は「紫外線によるソーセージの変色を防ぐ」ためです。(今は機能向上により透明タイプでも紫外線カットが出来ます)
また、フィルムの特徴としてもう一つ「パツパツで空けにくい」ところがあります。
魚肉ソーセージは、フィルムに包装されてから加熱・高圧高温殺菌を行うので「魚肉がフィルム内で膨らむ」のでパツパツになるんですね。
しかし、そのパツパツのおかげで常温で長期保存が可能になるので安心安全の印なんですね。
おわりに
今回は、魚肉ソーセージが健康に悪いと言われる理由についてお伝えしてきました。
「低カロリー・低脂質・高たんぱく質・高カルシウム」の魚肉ソーセージですが、含まれる添加物によっては健康に悪いと言われるのも納得は出来ます。
また、塩気はないのに意外と塩分が多く含まれていることも注意ポイントでした。
ただ、赤ちゃんや子供に食べさせる場合は少し注意した方が良いかもしれませんね。
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以上「魚肉ソーセージが健康に悪い?そう言われる理由について考えてみた!」でした。
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