「これから家を建てたい!」と考えている方でしたら、意味はわからなくても『ツーバイフォー(2×4)住宅』という言葉は聞いた事があるのではないでしょうか?
家を建てるというと、子供の絵でもそうですが、”柱があって”、壁があって、屋根があって、というように、まずは柱がある造りをイメージしないでしょうか?
こういう木造の柱を組んで造る家の建て方は、日本で長く主流とされてきた工法で「軸組み工法」や「在来工法」と呼ばれます。
それに対して『ツーバイフォー(2×4)住宅』は、「枠組み壁工法」のことで、単語からなんとなくイメージ出来ると思いますが、壁を組み合わせて作る工法です。
イメージで言えば「サイコロ」です。
では家を建てる時に『ツーバイフォー(2×4)』にすると、一体何が良いのでしょうか?
また逆に在来工法と比べてデメリットはあるのでしょうか?
今回は「ツーバイフォー(2×4)」について解説していきましょう!
ツーバイフォー(2×4)のメリットは?
ちなみに私はとくに建築工法に好き嫌いがあるわけではありません。
あくまで客観的な意見としてお伝えしていきたいと思いますが、まず初めに「ツーバイフォー(2×4)」のメリットについて簡単に解説していきましょう。
「耐震性・高気密」に優れている!?
ツーバイフォー(2×4)のメリットは、いくつかありますが、一般的によく言われるのは「耐震性」です。
壁(面)の構造のため地震や強風に対する揺れに強いと言われています。
また「高気密・高断熱」というのも、ツーバイフォー(2×4)の特徴です。
しかし、これらが他の工法よりもツーバイフォー(2×4)が優れているかというと、正直クエスチョンです。
今は、在来工法でも高気密・高断熱も可能ですし、在来工法でも地震に強い家は建てられます。
火災保険はグッとお値打ちになる!
ツーバイフォー(2×4)「省令準耐火住宅」になることで、在来工法に比べて火災保険が安く済みます。
具体的に木造の在来工法と比べて2分の1くらいまで下がります。
これは在来工法と比べれば明確なメリットになります。
火災保険も何十万としますから、費用として大きいですよね。
じつは材料費は安い!?
これはメリットになるのかデメリットになるのか微妙ですが、ツーバイフォー(2×4)で使用される材木は安いです。
例えば檜であれば4500円のところ、ツーバイフォー材であれば1500円。
ホワイトウッドというヨーロッパ産の白木針葉樹は加工のしやすさから在来工法でよく使われますが、これで2700円です。
ですから、ある意味でツーバイフォー(2×4)は「安く家を建てれる工法」と言えます。
これが価格に反映されていればメリットになると思いますが、それは建築会社次第ですね。
ツーバイフォー(2×4)のデメリットは?
次にツーバイフォー(2×4)のデメリットについて考えていきましょう。
まずは一般的にこのような欠点があるといわれています。
間取り・意匠性の自由度が低い!?
ツーバイフォー(2×4)は「壁を組み立てていく」ので、デザイン面で在来工法よりも自由度が効きません。
具体的には「窓や扉を大きく造る」というようなことが出来ないのです。
ですが、これも個人的には、そこまでデメリットではないのかなと思います。
ツーバイフォー(2×4)の大手ハウスメーカーと言えば「三井ホーム」ですが、三井ホームのモデルルームを見に行って「もっと良い家にしたいな」という方は少ないと思います。
十分素敵な家ですし、出来れば住みたいです(笑)
そう考えると、そこまでツーバイフォー(2×4)だから意匠性が低くなるとも言えないのかなと思います。
建築中の雨に弱い!?
ツーバイフォー(2×4)で家を建てる場合は「1階から順番」に建てます。
在来工法だと柱を組んで屋根を作るので雨は関係ないのですが、ツーバイフォー(2×4)は一気に建てないと家を建てている最中に雨が降ると大変なんですね。
実際、ツーバイフォー(2×4)で使用される材木は「かなりやわらかい木材」で雨に濡れると強度が弱くなります。
そのため「木材が濡れたら本来しっかりと乾燥させる」ことが重要です。
しかし、儲け重視の会社だと「多少の雨なんかお構いなしで建ててしまう」ので、この点は本当に注意が必要です。
ツーバイフォー(2×4)の適正坪単価は?
通常建築の坪単価は「面積が小さいほど高く」なります。
理由は、キッチン、お風呂、トイレなど、お金の掛かる所は、面積の大小に関わらず必要で、逆に面積が広くなって、壁や屋根の材料が増えた所で、そこまで建築費がかさむ事は無いからです。
そこで建て坪が30坪として考えて、ツーバイフォー(2×4)の一坪あたりの建築費ですが、私は30万円台で十分建てられると思います。
多少キッチンやお風呂、フローリングを良い材料を使っても40万台前半です。
50万円台は、結構ボッタくられていると思います。
材料費や職人の質など考えても、ツーバイフォー(2×4)が在来工法より遥かに高いというのは計算が合いません。
しかし、ツーバイフォー(2×4)の家で見積もりを出してもらえば坪単価4~50万円以上はザラです。
これも「有名ハウスメーカーで建てた!」と言えば、それはブランド税として諦めもつきます。
ヴィトンの財布やロレックスと一緒ですね。
「じゃあ、地元の建築会社で坪単価50万円超える所はどうなの?」というと…、そこは察して頂きたい所です。
家づくりで失敗しないための最大のポイント!
ツーバイフォー(2×4)も在来工法も良い点が悪い点があり「自分が何を重視したいのか?」で決めれば良いと思います。
家づくりで「あ~やっぱり在来工法にしとけばよかった」という後悔の声はあまり聞きません。
ただ「業者選びが失敗した」というのは本当によく聞きますし、家づくりで失敗した話はコレに尽きると思います。
業者がダメだと、ツーバイフォー(2×4)でも在来工法でも、見えない所でいくらでも手を抜こうと思えば出来てしまいます。
営業マンに聞いた所で「大丈夫です!安心して下さい!」と答えるに決まっているので、以下のポイントをそれとなく聞いて下さい。
会社に勤めて何年か?
社員の入れ替わりが激しい会社はダメです。
そういう会社は成績重視で「儲け至上主義」の所が多いです。
その場合、営業マンの成績のプレッシャーから「グレーな説明」を行うことが多々あります。
グレーな説明とは、契約に不利になりそうなことは専門用語で煙に巻くような説明です。
そういう会社は儲け至上主義なので、工期も出来るだけ短縮させて人件費を浮かせようと考えますから丁寧に作ってくれているか疑問ですよね。
前職は何の職業をしていたか?
不動産の営業マンは、前職が車の営業マンやアパレル店員という他業種の人も少なくありません。
そういう人は当たり前ですけど建築に対する知識はありません。
しかし、家を建てる側も素人なので少し専門用語を使われると耳を閉じてしまいます。
言葉巧みに「誤魔化して」営業する人も多いので、まずは人を選びましょう。
建築現場を見せてもらう
建築現場が汚いのはもちろんNGです。
現場が雑なのは、作業も雑ですし、建つ家も雑です。
理由をつけて建築現場を見せてくれないような会社は気を付けましょう。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「ツーバイフォー(2×4)住宅について」話をしてきました。
個人的に私はツーバイフォー(2×4)が悪い建築工法とは思っていません。
ただ在来工法のように職人の腕に左右されないのと、材料も普通に選べばそう高くないのに「なぜか建築費が高い」という会社が多いのが腑に落ちません。
もちろんお値打ちに建ててくれる会社もありますから、その点はインターネットなどを利用して「必ず比較検討」するようにしましょう。(記事の最後にPRで便利なサイトを紹介していますので是非活用してください)
以上「ツーバイフォー(2×4)住宅の欠点は?適正な建築単価も教えて!」でした。
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