家の購入を検討するのは早ければ20代という方も少なくありません。
しかし、20代の平均年収は「転職のDODA」調べでは346万円。
400万円を超えるのは男性平均でも28歳ということです。
私は家の購入は転勤などが多い職種でなければ早い方が良いと考えていますが、じつは一般的に住宅ローンの審査基準は「年収400万円以上」としているところが多いのです。
「じゃあ、年収が400万円を越えないと家は買えないの?」
というと、最近では年収300万円台でも可というところも増えているので購入することは可能です。
ただ、やはり住宅ローンで借りられる金額も限度がありますし、月々の支払いが可能など考えれば購入する家選びも大切なポイントになります。
ということで、今回は「年収300万円で家を探すポイント」について解説していきたいと思います!
年収300万円で家を買う!借り入れできる金額はいくら?
まず年収300万円で借り入れできる目安の金額をみていきましょう。
例えば「フラット35」では年収が400万円以下の方は返済負担率が30%未満という基準があります。
これは一体何なのか簡単に解説していきますね。
返済負担率とは?
返済負担率とは、年収に対しての年間返済額です。
例えば、年収が20台の平均として350万円であれば、
350万×30%=105万円
となり、元本と利息を合わせた返済額は年間105万円が借入限度額ということになります。
つまり、105万円×35年ローン=3,675万円(金利込み)
金利にもよりますが仮に金利2%として考えると、実際の借り入れ可能金額は2,600万円程度で月々の返済は87,000円程度です。
ちなみに車のローンなどで別途支払いがある場合は、それを含んで87,000円程度になります。
借り入れは年収の7倍まで!
また、ざっくりした計算としては住宅ローンの借り入れは「年収の7倍まで」というのもあります。
仮に年収350万円であれば、350万円×7倍=2,450万円
おおよそ上記の返済負担率と似たような数字ですが、あくまで借入限度額の目安であって「これだけ借り入れできるから借りても良い」というわけではありません。
住宅ローンの借り入れは無理なく支払える金額で!
上記はあくまで借入の限度額ですから「返済可能」かは別問題です。
仮に年収350万円でボーナスが夏冬1か月ずつだとして、
350万円÷14=25万円
ここから税金など差し引かれて手取りが21万円と考えましょう。
21万円から住宅ローンで約85,000円差し引かれて、残り12万円ほどで食費に光熱費、その他に固定資産税や保険、車の維持費など支払い可能かというと「ちょっと厳しそう」です。
そう考えと「借りられる限度額いっぱい」ではなく、現実的に払っていけそうな借入金額としてよく言われるのは「年収の5倍以下」と言われてます。
もう少し頑張って年収の6倍で考えたとしても、350万円×6倍=2100万円
実際に支払いが可能でなければ意味がありませんから、2000万円を基準に家を買えるか検討していきましょう。
ズバリ!2000万円で家は購入できるのか?
2000万円の借り入れなので「別途頭金が1000万円あれば3000万円の家でもOK」ですが、ここでは頭金なしで考えていきましょう。
頭金なしというのは家を購入する時の諸経費も住宅ローンに含めた場合です。
通常、家の購入では家自体の価格以外に約200万円ほどの諸経費(火災保険や税金、司法書士の手数料など)が掛かります。
それを抜いて考えるとなると家は「1800万円程度」で探す必要がありますが、以下の条件で新築でも探せば意外と見つかるものですよ。
まずは郊外で探しましょう!
同じ新築の建売物件でも立地で簡単に1000万円くらいの差が出ます。
私の場合は逆で、どうしても立地を外せなかったので1000万円高く家を買っています(トホホ)
立地はあとで変更が出来ないだけに家探しで最も重要といえます。
ですが、その立地を外せば価格的には非常に狙い目です。
建売で売れ残っている物件は狙い目!
一戸建てやマンションで「売れ残っている物件」を探すのは簡単で、スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトを見ればOKです。
スーモやホームズに物件を掲載するには広告費が掛かるので、販売会社としては新しく販売したばかりの物件は掲載せずに「売れ残ってしまってなんとか売りたい」時に利用します。
つまり、広告費を払ってでも売り切りたいので多少の値交渉も行いやすい物件になります。
気を付けたいの仲介手数料!
また、こういったポータルサイトに掲載される物件は「同じ物件を複数の会社が販売」していることがありますが、これは販売元の会社が他の不動産業者に販売をお願いしている(仲介)になります。
この際に注意なのは、出来れば「売主(販売元)」の会社で購入することです。
仲介業者で購入すると仲介手数料が発生して、仮に2000万円の物件であれば約65万円(物件価格の3%+消費税)が手数料として請求されます。
これが売主から直接契約になると仲介してい分けではないので手数料が発生しません。
手数料で数十万円は大きいですから連絡する前によく下調べしましょう。
中古物件は安くても注意が必要!
年収300万円台で住宅ローンの借入額も余裕がないから「物件価格の安い中古物件にしよう」というのは注意が必要です。
いくら初めの購入費が安くても、中古物件はあとでリフォームが必要になるかもしれません。
住宅リフォームは「なかなかの金額」になりがち。
今は新築物件でもローコスト住宅など販売価格がグッと抑えられた物件や会社が多数ありますから探してみてくださいね。
自分が希望している地域では予算が厳しいという場合
どうしても自分が探している地域でお値打ち物件が見つからない場合はどうすればよいでしょうか?
物件探し以外で何か良い方法がないか考えていきましょう。
まずは住宅ローンの比較をしましょう。
上記の私の計算は「少し厳しめ」にしています。
金利も2%としていますが、探せばもっと低い金利の銀行も見つかるでしょう。
そのためリアルな現場の話で言えば、年収350万円であれば2000万円くらいの借り入れを起こされる方が多いです。
面倒くさがらず不動産業者の勧める銀行だけではなく、自分でも住宅ローンの情報を収集して少しでも有利な金利を勝ち取りましょう。
ローンを夫婦合算で計算する
旦那さんの収入とは別に奥さんの収入もある場合は、合算で計算することが出来ます。
仮に奥さんが年間80万円の収入があるのであれば、年収400万円を越えるようになります。
そうすると返済負担率も35%まで可能(フラット35)と借入限度額が変わったりしますので、そういった点はフル活用しましょう。
ただし、借りれるから借りるのではなく「あくまで無理のない返済プラン」の範囲で考えるようにして下さいね。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「年収300万円で家は買えるのか?」をテーマに考えました。
結論から言えば年収300万円でも家を買うのは可能です。
最近は住宅ローンの借り入れ幅も昔よりは広いので「家を買いやすい時代」と言えると思います。
ですが、やはり大事なことはきちんと支払いが出来るかどうか?
借り入れできるからと気を大きく持たずに「毎月無理のない返済」をしつつ、少しずつでも貯金できるくらいで住宅ローンの計画は考えましょう。
でも「そんなことを言っていては家を買えない!」というのなら、転職や資格を取るなど少しでも年収アップするように頑張りましょう!
以上「年収300万で家を買うのは無謀か?私だったらこうやって探すよ」でした。
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