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IT重説対応物件とは?忙しい人や遠方の人は積極的に利用しよう!

先日、お客様に「IT重説対応物件って何ですか」と聞かれることがありました。

まずIT重説とは、宅建業法第35条に基づき宅地建物取引士が行なう重要事項説明を「テレビ会議などのITを活用して実施する」ものをいいます。

従来の重要事項説明は対面で行なう必要がありましたが、IT重説ではパソコンやテレビ等の端末を利用して「対面で無くても行える」ようになりました。

つまり、スーモやホームズなどで「IT重説対応物件」とされているものは、店頭で重要事項説明を受けなくてもIT重説でOKという物件のことです。

人によっては「IT重説対応物件狙い」でも良いくらいにメリットがあるIT重説。

そんなIT重説対応物件について、今回は詳しくお伝えしていきましょう!

 

 

IT重説対応物件を選ぶメリットについて!

とくに次に該当する方はIT重説のメリットは大きいので必見です。

  • 転勤や進学で遠方から部屋探しをしている方
  • 日中に時間が取れない方

 

何度も店舗に足を運ばないで済む!

通常の重要事項説明は「対面で行なう」ことが条件だったので、わざわざ重要事項説明のために店頭に足を運ぶことがありました。

そのため、賃貸では平均で

  • 部屋探しで店に行く
  • 重要事項説明(および契約)で店に行く
  • 鍵の受け取りで店に行く

というように3回くらいは店に足を運びます。

 

しかし、IT重説であれば重要事項説明と契約書や鍵の受け取りも店によっては郵送対応可能で「店に行くのが部屋探しの1度だけ」で済むので、時間も手間も交通費も削減できます。

不動
転勤で県外から引っ越しされる方だとIT重説はかなりのメリットになりますよね。

 

内見不要であれば「来店0回」も可能!?

また、もし内見が必要なければ「一度も店に行かないで部屋を借りられる」サービスもあります。

それが「AWANAI賃貸」です。

AWANAI賃貸は「LINE」を利用して全国の賃貸物件を仲介するサービスになります。

そのため、部屋の紹介からIT重説まで全てWEBで完結することが出来ます。

部屋は見なくても構わない人向けのサービスですね。

 

先に重要事項説明書を見ることが出来る!?

IT重説では、事前に重要事項説明書および添付書類を事前に送付しておくというルールがあります。

今までに店頭で重要事項説明を受けたことがある方は分かると思いますが、基本的に重要事項説明書は重説の当日に渡されます。

そこから1時間くらい宅地建物取引士の説明を受けるわけですが、当日に小難しい書面を渡され説明されてもパッと理解はできないと思います。

しかし、IT重説であれば事前に重要事項説明書が送付されているので、一読して分からない点はネットで調べておくことが出来ます。

おやつ
一度読むだけでも質問箇所が分かりますから、重要事項説明の理解度に差が出ます。

 

 

どうやってIT重説対応物件を探す?

さきほど「AWANAI賃貸」は先出ししてしまいましたが、スーモやホームズなどで「IT重説対応物件」を探すにはどうしたら良いのでしょうか?

画像付きで解説していきましょう。

 

IT重説は全ての物件で利用できるの?

ちなみにIT重説は賃貸であれば全ての物件で可能です。

ですが、個人の不動産屋さんだとネットに弱くて「IT重説ができない」ということもあるようです。

「転勤で他県からの部屋探しだからIT重説は必須」という方は、エイブルやミニミニなどの大手の仲介業者に絞って部屋探しした方が安心かもしれません。

また、スーモなどのポータルサイトでは

  • IT重説に対応している物件(物件の備考欄)
  • IT重説に対応している仲介会社(会社情報)

などに記載されていることが多いので、そちらで確認するのもアリですね。

 

スーモで「IT重説対応物件」を探すには?

スーモの条件検索(エリアや間取りなどで絞り込み出来る)ページの下の方に行くと、画像のようIT重説対応物件のチェックボックスがあります。

そちらを選択するとIT重説対応物件のみが表示されます。

また、物件ページからは、

こちらの画像のように「さらに条件を追加する」というリンクがあるので、そちらから先の条件検索のようなページに移動できます。

 

ホームズで「「IT重説対応物件」を探すには?

ホームズも同様に条件検索ページに「IT重説可」というチェックボックスがありますが、さらにオンライン内見や相談が出来る物件も絞り込み出来るようになっています。

 

オンライン内見とは?

オンライン内見とは、ビデオ通話を利用して不動産会社のスタッフが代わりに内見をしてくれるサービスです。

そのため、入居希望者は現地に赴くこと無く部屋の状況を確認することが出来ます。

スタッフと会話も出来るので、家にいながらでも「見たいところをしっかり確認出来る」嬉しいサービスです。

 

 

IT重説を行なうためのルールについて

重要事項の説明にITを活用する場合は、次に掲げる1~4すべての事項を満たしている必要があります。

  1. 宅地建物取引士及び重要事項の説明を受けようとする者が、図面等の書類及び説明の内容について十分に理解出来る程度に映像を視認でき、かつ双方が発する音声を十分に聞き取ることができるとともに、双方向でやりとりが出来る環境において実施していること。
  2. 宅地建物取引士により記名押印された重要事項説明書及び添付書類を、重要事項の説明を受けようとする者にあらかじめ送付していること。
  3. 重要事項の説明を受けようとする者が、重要事項説明書及び添付書類を確認しながら説明を受けることが出来る状態にあること並びに映像及び音声の状況について、宅地建物取引士が重要事項の説明を開始する前に確認していること。
  4. 宅地建物取引士が、宅地建物取引士証を提示し、重要事項の説明を受けようとする者が、当該宅地建物取引士証を画面上で視認出来たことを確認していること。

 

おやつ
ようするに、事前に必要な書面は送って「通話も映像も対面と同様に双方が説明・質疑応答が出来る状態」で行なうという当たり前のことです。

また、途中で通話や映像が途切れた場合は「不具合が解消された後に再開する」ものとされています。

 

IT重説のやり方で気を付けるポイントは?

まず、IT重説を借主が受ける上で抑えておきたい大まかな流れは

  1. IT重説の環境の準備と接続テスト
  2. 重要事項説明書の受け取り
  3. IT重説の実施

という3つです。

 

まずはIT重説で使用する環境の準備から!?

IT重説はPCやスマホの通信環境を利用して「対面しなくても重要事項説明を受けることが出来る」ものです。

そのため、重要事項説明を行う「宅地建物取引士」と「借主」の「双方が音声や映像でやりとり出来る環境」が必要です。

こういうと難しく聞こえますが「Skype(スカイプ)」や「Line(ライン)」をイメージして貰えば大丈夫です。

不動
実際にスカイプやラインでIT重説を行うこともあります。

ただ、使用するアプリは自由に選べるわけではなく「仲介業者から事前に指定」されます。

会社によっては専用のアプリを指定されることもあるので、どのアプリを利用するかは要確認ですね。

 

IT重説”前”の「接続テスト」を忘れるべからず!

IT重説を行う前にPCやスマホで「音声の聞き取りや映像が視認できるか」をチェックする必要があります。

重要事項説明は「宅地建物取引士の有資格者」が説明することが義務付けられており、その証明のために「宅地建物取引士証」の提示が説明の前に必要です。

おやつ
ですから、いざIT重説を始める段階になって「音声は聞こえるけど画面が見えない」では、せっかく時間の都合を付けたのにIT重説は中止しなければいけません。

また、途中で音声や映像が途切れた場合も「接続状況が解消された後に説明を再開しなければならない」ことになっています。

重要事項説明は1~2時間くらい掛かるので「充電切れ」は要注意です。

 

IT重説は「重要事項説明書が手元にある」のが条件!?

重要事項説明は「物件の注意事項を説明する」のですが、手元に何の資料も無くツラツラと説明されても意味が分かりませんよね。

ですから、IT重説を受ける際は「借主の手元に重要事項説明書がある」必要があります。

もちろん重要事項説明書が手元にあるのは、資料がないと困るというだけではなく「IT重説を行う要件」です。

重要事項説明を正しく行わないのと罰則があるので、普通であればきちんと行います。

しかし、国土交通省の調査では「重要事項説明書があらかじめ送付されていない」という事例が多いそうなので、ここは借主として知っておきたい知識の1つですね。

 

IT重説が終わったらどうする?

通信環境に問題が無く、手元に重要事項説明書も届いていれば、準備は万端です。

いざIT重説のスタートとなります。

流れとしては、

  1. 画面で「宅地建物取引士証」を確認する
  2. 重要事項説明を受ける(1~2時間くらい)

となり、手元にある重要事項説明書と照らし合わせながら不明点があれば質問などして進めていけばOKです。

IT重説が終わったら重要事項説明書と一緒に送られてきているであろう「賃貸借契約書や住民票等の必要書類を仲介業者に返送」して完了です。

 

IT重説で借主が注意すべきポイントは?

ここまでIT重説の流れをざっくり解説してきました。

IT重説といっても事前に仲介業から説明もありますし、そこまで身構える必要はありません。

ありませんが「IT重説をスムーズに完了させるために」是非とも借主の方に気を付けて貰いたいのは以下の3点です。

  • 通信環境の良い静かな場所で受ける
  • 充電に気を付ける
  • IT重説完了後の「書類の返送」は早めに済ませる

IT重説を行うのに周りがうるさくて聞き取れなかったり、途中で回線や充電が切れて中断したのでは「お互い時間の無駄」になってしまいます。

また、本当に多いのが「必要書類をなかなか送ってこない」ケースです。

必要書類が貸主(大家さん)に届かないと入居予定日までに契約が完了しない恐れも出てくるので、この点は本当に注意して欲しいポイントです。

 

 

まとめ

今回は「IT重説対応物件について」お伝えしてきました。

IT重説事態は2017年10月1日から全国で開始され、ホームメイトやハウスコムなど賃貸仲介大手は積極的にIT重説を行なっています。

ただ、全ての不動産会社が対応しているわけではないので、部屋探しの時点で注意は必要です。

借主にとっても「時間・手間・交通費」が節約できますし、かなり便利なので早く全ての不動産会社で対応できるようになれば良いんですけどね。

IT重説が当たり前になってくれば賃貸はもっと色々なサービスが生まれてきそうです。

 



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