最近テレビを見ているとアメリカ大統領選挙や日本の議員の問題のニュースなどよく見かけます。
そんな時に子供から「首相と大統領の違いって何?」という素朴な疑問を受けました。
さすが我が子。「お父さんも子供の頃、親に同じ質問したよ。」と微笑ましく思ったりしました。
そんなわけで、今回は首相と大統領の違いについてと、合わせて総理大臣についても解説したいと思います。
首相とは?
首相とは、行政機関の責任者の事です。
引用元:人物イラスト館
では「行政機関とは何か?」となると、国の行政事務を担当する機関です。
もうこの時点で「そもそも行政とは?」という疑問が湧き上がってきますので、行政についても解説します。
行政とは、控除説という考え方から「国家が行う仕事のうち、立法・司法を除いたもの」とされています。
非常に曖昧な感じがしますが、国家権力を「立法」「行政」「司法」の3つに分ける「三権分立」というのは、権力の集中を防ぐことが目的で、「行政」の越権行為から「立法」「司法」を守るという意味があります。
また、首相は「立憲君主制」のトップ(日本で言えば天皇。王様や皇帝)から、行政を任されてるというのも大きな特徴です。
大統領とは?
大統領は、国民もしくは議会が選出して選ばれる共和制国家の元首です。
引用元:freedesigne
元首とは、行政の長にして対外的に代表権を持ちます。
では「共和制とは何か?」というと、国民が主権を有していて、大統領はその国民から選出されることで政治の決定権を持つわけです。
しかし、アメリカのように大きな権限を持つ国もあれば、形式的な存在となっているイタリアなど国によって違いはあります。
総理大臣とは?
海外では「首相」と呼ばれる人を、日本では総理大臣と呼びます。
今は国会の議決から指名された議員が、天皇によって任命されます。
基本的には、与党の総裁が総理大臣になります。
首相と大統領の違いとは?
首相と大統領の違いですが、国によってその権限も変わるので、「日本の首相」と「アメリカの大統領」に絞って解説します。
議会(国会)について
- 日本の首相…議会から不信任を受ける。議会を解散させることが出来る
- アメリカの大統領…議会から不信任を受けない。議会を解散させることは出来ない。
選ばれ方について
- 日本の首相…国会議員の中か選ばれる。
- アメリカの大統領…国民投票により、国民の意志から選ばれる。議員である必要はない。
外交上の順位について
各国の大統領と首相、また国王が一同に集まった場合、誰が偉いのか?
じつは序列が決まっています。
- 第1位…国王
- 第2位…大統領
- 第3位…首相
首相と大統領では、基本的には大統領の方が偉い立場になるわけですね。
首相と大統領が2人いる国もある
日本では首相(総理大臣)が行政のトップであり、アメリカでが大統領がトップです。
しかし、中には首相と大統領2人がいる国もあります。
ドイツ・フランス・ロシア・イスラエル・韓国などが、それに当たります。
では、首相と大統領のどちらが偉いのかというと国によって変わります。
ロシアや韓国は、大統領がトップですが、ドイツやイスラエルは大統領は形式的なものであって、実質の権限は首相にあります。
そして、フランスに至っては半大統領制という内閣制をとりつつも、大統領も存在するという政治体制をとっています。
最後に
日本で暮らしているので日本の政治体制が常識のように考えてしまいますが、外国によって政治体制はいろいろあります。
日本の常識が世界の常識ではないと勉強させられますね。
今度、国会の見学にでも行ってこようかと思いました。
というわけで、今回は「首相と大統領の違いとは?総理大臣についても解説!」でした!
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