選挙権が18歳に引き下げられたことで、若者にも政治に関心を持ってもらおうという風潮が高まっています。でも政治の話って難しいですよね。
特に日本ではプライベートの場で政治の話をするのはタブーという傾向もあります。
今回は政治や経済を語る上で基本となる民主主義、社会主義、さらには共産主義に至るまでを解説します。
テレビやニュースで聞いたとき、誰かをお話をするときにも基本的な意味くらいは知っておきたいものです。
では見てみましょう。
民主主義とは
誰でも知っていることだとは思いますが、日本は民主主義の国です。
民主主義は現代国家を語る上では外すことのできない価値観となります。
日本に限らず、民主と名のつくものは国名や政党名などにもよく見られますね。
お隣にも「朝鮮民主主義人民共和国」と民主主義の名のつくお国もありますが。
民主主義とは簡単に言うと民衆(国民)が主人公ということです。
国民主権という言葉もよく聞きますね。
といってもそれでは漠然としすぎて国の運営が成り立ちませんので、選挙で代表を選んで、人民の意志を反映した国家運営をするのが民主主義国家ということになります。
選挙の際に候補者が「国民の声を~~」とか言っているのが民主主義の象徴ですね。
民主主義に対立する概念が独裁主義ということになります。
民衆の声など無視して独裁者が単独の考えで国の運営を司ります。
民主主義と資本主義
民主主義と同じようによく聞く言葉で資本主義というものがあります。
ちなみに民主主義は政治に対する言葉で、資本主義は経済に対する言葉です。
資本主義は国の主人公である国民一人一人が自由な経済活動(金儲け)をしてもいいということです。
そこに、より儲けたいという競争原理が働き、国としての成長にも繋がります。
しかし副産物として金儲けが何よりも優先されたり、貧富の格差や経済的勝者敗者などが出てきてしまいます。
そこで資本主義に対する考え方として社会主義が誕生します。
では次に社会主義について見てみましょう。
社会主義と共産主義
資本主義における格差や金儲け第一主義というデメリットを改善するために、経済(金儲け)はすべて社会(国)が管理をし利益を分配することで貧富の差をなくし、平等で調和のとれた社会を目指そうというのが社会主義の通念です。
これをさらに極め、個人の財産は一切認めない、すべてを共有して完全なる平等の理想社会を実現しようというのが共産主義となります。
ちなみにこれは考え方であって、実際に共産主義経済の国家は存在しません。
もうお分かりだとは思いますが、社会主義・共産主義は理想論であって、弊害として働かなくなる=国家としての成長が望めないことになります。
日本は民主主義であり社会主義国家
資本主義を否定する形で生まれた社会主義ですが、一方で日本は「最も成功している社会主義国家」と言われることがあります。
確かに日本は戦後アメリカに倣って自由経済を追従した資本主義社会ですが、それまでの村社会・共栄精神から、競争や格差という言葉に抵抗を感じてしまう集団的社会でもあります。
給料は年功序列に象徴される不完全な実力主義、労働組合や国民皆保険など見ていると頷けます。
意見は分かれるところですが、ある意味で民主主義と社会主義の理想を実現していると言えなくもありません。
おわりに
今回はとても難しい話となってしまいました。
ひとつひとつの言葉を掘り下げると、本が一冊かけてしまうくらいの大きな課題であり、個人の見解も分かれるところではありますが、まずは基本的な言葉の意味を知った上で、興味のある人はそこから掘り下げてみてください。
以上、「民主主義と社会主義の違いは?共産主義についても解説!」でした。
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