床を歩くたびにきしむ「床鳴り」は、どんな家で発生するイメージですか?
床鳴りは「築何十年という古い家」でよくあるというイメージかもしれませんね。
でも、じつは新築の場合でも廊下やフローリングを歩くたびにミシミシ・ギシギシと床鳴りの音がすることはあるのです。
床鳴りの原因は様々です。
しかし「新築物件なのに床鳴りが鳴ると欠陥住宅じゃないの?」と心配される方もみえるでしょう。
そこで今回は新築物件なのに床鳴りがなる原因について解説していきます!
新築なのに床鳴りが起こる原因は?
床鳴りの正体は「木材が擦れあうことで発生する音」です。
では、なぜ木材が擦れあうのか?簡単に言うと、木材の膨張・伸縮が原因です。
木造住宅の場合、家を支える柱類は当然ながら木で出来ています。
ご存知の通り木材は吸湿・放湿を繰り返し、同時に膨張・伸縮を引き起こします。これが年数とともに湾曲・劣化することで木材が変形して「擦れあう」ことで床鳴りが発生するのです。
そして、床鳴りがする場所でいうと「床材を固定する釘」「床板の継ぎ目」「床組(大引、根太などの)」など、色々な箇所が考えられます。
つまり、床鳴りは床全体のどこで鳴ってもおかしくないのです。
ただ、新築の場合は施工に問題がある場合もあります。
新築の場合は「フローリングの接着があまい」ことも?
新築に住んで「すぐに床鳴りがなる場合」は、木材の乾燥が原因ではなく、フローリングと土台の接着があまいと可能性もあります。
1mmでも空間が出来たりすると、それだけで床鳴りは発生します。
フローリングの接着があまいことが原因での床鳴りは、コーキング剤を隙間に注入することで隙間を失くし、床鳴りを解消することができます。
床鳴りしたらどうする?
床鳴りがするのは「木が擦れあう」からです。
ですから、床鳴りの補修の考え方は「擦れあわないように隙間を埋める」ことになります。
具体的には、床下、床上からビスや接着剤を使って固定していきます。
こう書くと「床鳴りは簡単に直りそう」と思われるかもしれませんが、実際はそんなに簡単ではありません。
床鳴りは原因の特定が難しい!
床鳴りの補修は、そんなに簡単なことではありません。
なぜ補修が難しいのかというと「原因となっている場所の特定」が多岐に渡るからです。
フローリングの一枚が見た目に浮いている、隙間が空いているとなれば表面的なことなのでまだいいです。
しかし、床を支えるのは床板・根太などの木材が「こすれたり」となってくると、床板を剥がしたり床下に潜っての点検となるので簡単なことではありません。
見えない部分となるとやはりプロの業者さんにお願いするのが無難ですし、長期的に安心できます。
新築の場合は「保証期間」を要チェック!
また新築の場合は、とにかく早めにメーカーに依頼をかけましょう。
新築で床鳴りが発生するということは、もしかしたら他の木材も同様に乾燥から歪みが発生するかもしれません。
一時的に収まっている間に保証期間が切れれば、当然次は通常の補修となります。
床鳴りは「気にしなければ困らない」ので、連絡を先延ばしにしている間に保証期間が切れるなんてこともあるので注意して下さい。
そして、新築の保証期間が切れたら、どういった業者に出そうか考えてしまいますよね。
その際は「飛び込み業者」には気を付けてください。
飛び込み業者の床下点検には要注意!
普段から懇意にしている業者さんがあればいいのですが、そうではない場合、信頼できる業者選びは重要です。
数年前に比べて、今では飛び込みのリフォーム業者は少なくなりましたが、それでもニュースなどでも悪徳リフォームの被害がしばしば取り上げられます。
悪徳業者の営業パターンは特徴的で、まずは飛び込み営業で訪れ、床下の点検などを行い、老朽箇所を指摘し、価格メリットをちらつかせながら契約を急がせます。
すべてが悪徳とは限りませんし、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築いてから法外な価格の工事を実施するパターンもありますので一概には決めつけられません。
しかし、少しでも「不安をあおる」「モニター価格や特別価格をちらつかせる」などを感じたら、その場は名刺を貰って一旦帰ってもらいましょう。
と言ってもなかなか帰ってくれないのが悪徳たる所以なのですがそこは頑張ってお引き取り願い、後ほど会社ホームページを確認したり、他業者の相見積をとって価格の妥当性を確認しましょう。
特別割引といっても元の価格が高いだけで、割引価格も一般水準からすると充分に高いなんてことはよくあります。
床鳴りを防ぐために気を付けたいこと
床鳴りはいつ発生するかわかりませんし、出来ればなってほしくもありません。
普段からの予防策として気を付けることはないものでしょうか?
私たちが日常的に出来ることは、やはり湿気対策が中心です。
適度に通気・換気をする
やはり湿気がこもると木は傷みがちです。
天気のいい日は窓を開け放ち、家中に風を通すことにしましょう。
また梅雨などの多湿な時期には除湿機、冬の乾燥期には加湿器を使って湿度をコントロールするのもいいでしょう。
フローリングの水拭きは要注意
掃除の際の水拭きは直接的に水分を含ませることになるので注意しましょう。
固く絞って水気をしたたらせないことや、しっかり乾拭きするなどが必要です。
当然ながら飲み物などをこぼした際もすぐに拭き取るようにしましょう。
いつまでも放って置くと材木の内部まで染み込みます。
ワックス掛けやカーペットで保護
やはり剥き出しの状態では外敵要因に影響を受けやすいので、定期的にワックスを掛けたり、表面をカーペットで覆うことにより、保護に繋がります。
大事に至るまでに普段から心がけておきたいですね。
おわりに
いかがでしたか?
床鳴りの原因の多くは「木材の膨張や伸縮」なので、その場合はDIYで直すことは難しいです。
できるだけ信用のおける業者さんに点検を依頼して、まずは原因の特定をしてもらうのがベストですね。
また、新築なのに床鳴りが出る場合は保証期間内に出来るだけ補修依頼を掛けましょう。
床鳴りは季節的にフローリングの伸縮によっても発生することがあるので、鳴り止むこともあります。
そうして気にしていないうちに保証期間は過ぎていくので注意して下さいね。
以上、「新築なのに床鳴りする原因は?音が気になって仕方がない!」でした。
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