新築一戸建ての内覧会というと、
- 完成物件をモデルハウスとして宣伝のために使わせてもらう
- 引渡し前に購入者に物件確認してもらう
という2つの意味で使われますが、ここで言う内覧会は後者で「竣工検査」のことになります。
では、この内覧会ですが具体的に何をするのか?
建売を購入した際に行われる内覧会について詳しくお伝えしていきます。
どうして建売の内覧会をするのか?
注文住宅であれば「自分が希望したとおりに建築されているか?」気になる所です。
しかし、建売の場合は「完成している(完成形が決まっている)家を買う」のに何を確認するのでしょうか?
具体的に、建売の内覧会は次の3つがポイントになります。
- 境界の確認
- 設備の説明
- 傷や不具合のチェック
順番に解説していきましょう。
境界の確認
購入した土地の範囲を確認するために「境界標」を見ていきます。
上記の写真は新築戸建ての境界ではありませんが、ピンやプレートで隣地と自分の土地の境が分かるようになっています。
とくに分譲住宅の場合は、ブロック塀の中心に境界標が施工されていることもあり、この場合ブロック塀は隣の家との「共有物」になります。
きちんと説明を聞いておかないと後々トラブルに発展しかねないので注意しましょう。
設備の説明
最近の建売は設備も充実していて、宅配ボックスや電子キーなどが付いていることも多いです。
そういった設備の操作方法も内覧会でしてもらいます。
- キッチンの換気扇
- 食器洗い乾燥機
- 宅配ボックス
- 電子キー
など、いざ自分が使うときに操作が分からないものは、積極的に確認しておきましょう。
傷・へこみ・不具合の指摘
内覧会で一番気になるポイントかもしれないのが、傷や汚れ、建て付けの不具合などの指摘です。
まず建て付けの不具合の確認ですが、とりあえず「開閉できるところは全てチェックする」ようにしましょう。
また、クロスが剥がれているような箇所や、フローリングに傷やへこみがあれば、引渡しまでに修繕して貰います。
設備や建具の不具合は1年後の点検でも対応して貰えますが、傷やへこみの修復に関しては「内覧会で指摘したもの」に限ります。
目をこらさないと分からない傷まで探す必要はありませんが、建売は完成してから見学で利用されていることもあり「目に付く傷やへこみ、クロスの伸縮による目地切れは大体ある」ので、一通り見るようにしましょう。
建売は新品同様にして引き渡すのが当然?
じつは、建売の内覧会でも「新築なんだから新品同様にして引き渡すのが当たり前」という考えの方もいらっしゃいます。
しかし、不動産は「現況有姿」で渡すのが一般的な考えです。
例えば、車でも「未使用車」という展示で使用していた車を「少しお値打ちに販売する」ことがあります。
実際に展示で人が乗ったりするので、多少の傷が付くこともありますが、それも含めて納得できる方が買うわけです。
ただ、車よりも高額なマイホーム購入で傷やへこみがあるまま引渡しをされても、さすがに買主として納得できるものではないでしょう。
ですから、建売の売主は傷やへこみがあれば修復して引渡ししてくれます。
でも、だからといって「直すのが当たり前」ではありません。
この点を勘違いして横柄な態度を取る方もみえますが、内覧会では「この傷の修復お願いしますね」というスタンスが好ましいですね。
建売の内覧会における注意点
内覧会は入居後に不具合を発見してトラブルに発展させないためにも、きちんとチェックしていくことが重要です。
ここからは内覧会に必要な持ち物や見るポイントなどをお伝えしていきましょう。
内覧会に必要な持ち物は?
- メモ
- メジャー
- 懐中電灯
- スリッパ
があれば、とりあえず内覧会で困ることはないでしょう。
また、家の傾きが心配な場合は「水平器・ビー玉」などを準備しましょう。
注意点として内覧は明るい時間帯に行うことが多いですが、季節的に「夏・冬」はもの凄く暑い(寒い)ので、対策はしっかりしておきましょう。
夏であれば、タオルや水分は必須ですし、冬は靴下も重ね履き用を準備して冷え込み対策が必須です。
内覧会でとくに注意してチェックしたいポイント
内覧会では傷やへこみのチェックに時間が掛かると先述しましたが、入居後に困らないためにも次のポイントは必ず確認していきます。
- 電源
- 床下(水漏れがないかチェック)
- 建て付け
電源は一通り入れて試運転を行う!
入居後に「電源が入らない」というトラブルは意外と多いです。
内覧会で試運転できるものは必ず試運転しておきましょう。
水道を一度流してから床下の確認!
床下はキッチンの床下収納を外せば覗き込むことができます。
ただ、床下の確認はキッチンや洗面所など「先に水を流してから」行うことをお勧めします。
入居後に水道を使って「気が付けば配管が外れていて床下が水浸し」ということがないようにしたいですね。
全て動かしてみる!
とりあえず、目に付くものは全て触っていくと良いです。
扉や引き戸などはもちろん、固定されているかを確認していく意味でも「本来動かないもの」もチェックしていきます。
部屋も建具も外壁も順番にすべて見ていく!
内覧会が初めだと「どこから何を見れば…」となりがちですが、焦らず1つずつ見ていけば良いです。
例えば、クロスなら
- 全体的に傷や剥がれがないか?
- 隅の目地が切れていないか?
というように「全体→繋ぎ目」を見ます。
これは天井もフローリングも外壁も同様です。
建具は、
- 全体的に傷は無いか?
- 隙間が無いか?
- 開閉に違和感が無いか?(必ず動かしてみる)
で、やはり「全体→繋ぎ目」を見て、次に「動かして確認」する。
これを全て行っていきます。
内覧会できちんと確認できるか不安の人は?
「そもそも家のことは見ても分からない」という方は、ホームインスペクターに同行してもらうのも手です。
費用は5万円くらいしますが、住宅診断のプロが依頼者に代わり隅々まで家をチェックしてくれます。
内覧会で寸法を測っておくと入居がスムーズ!
ちなみに私も新築一戸建てを購入して引渡し前の内覧会を行いましたが、夫婦二人で私が「傷などのチェック」をして、妻が「カーテンやエアコンなどの寸法チェック」の二手に分かれました。
じつはカーテンはすぐに購入出来るものでもなく、柄を選んで作って貰うの1~2週間くらい掛かります。
そのため、引渡しされてから寸法を測ってカーテンを購入していると「2週間くらいは外から丸見えの生活」になるので、出来ればカーテンや必須の家電は早めに購入しておきたいところです。
また、スムーズな入居という意味では「ネット回線」などの工事も早めに手続きを進めるようにしましょう。
時期によっては工事が2.3ヶ月先ということもあるので、注意が必要です。
おわりに
新築一戸建ての内覧会についてお伝えしてきましたが、大きく分けて
- 売主からの説明を受ける
- 物件のチェックをする
という2つのことがあり、私たちが気を付けることは物件のチェックにあたる部分になります。
ただ、いきなり「好きに見て下さいね」と言われても、はじめての内覧会では何をどうすれば良いか分かりません。
ですが、基本的に「全体から端まで傷をチェックする」「取り付けてあるものは触る(動かす)」ということを、天井から床まで全て行うと考えればシンプルではないでしょうか?
1つ1つチェックリストを作成しても、やることは上記の2つなので焦らず内覧会にのぞみましょう!
以上「新築一戸建の内覧会!入居後のトラブルを避けるためにやるべきことは?」でした。
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