突然ですが、あなたは雨漏りはどういった原因で起こると思いますか?
ふつうは「屋根に損傷があって雨が降ったら雨漏りする」と思いますよね。
今回は、もう20年ほど前の話になりますが、私が経験した雨漏り(?)体験をお話しします。
その頃はまだ働き始めたばかりの社宅暮らしで、ある日、夜になって家に帰ると雨も降っていないのに雨漏りの跡がありました。
「あれ?おかしいな。」と思ったのですが、さほど気にせずそのままにしておいたら、また雨も降っていないのに天井から水滴が滴っているのです。
雨漏りが原因なのかもわからない。謎の蛍光色の液体
私が住んでいたのは社宅と言っても造りは低層団地で、築数十年はあろうかという古いものでした。
外観はもちろん、内装の壁紙や床のビニールシートなども劣化が酷く、あまり居心地のいい住まいではありませんでしたが、独り身でしたし家には寝に帰るだけだったので、家賃の安さもあって特に不自由は感じなかったものです。
ところがある日、夜も遅めに帰宅して部屋の電気を付けるとキッチンのシンクに何やら色のついた液体が垂れた跡があるのです。
なんと、その色が緑色!
しかもコケやカビのような深い緑ではなく、日常ではあまり見ることのない蛍光色系のグリーンなのです。
雨漏りよりもこの色が異常事態でしょ!?
少なくともキッチン回りにあるものでそのような色のものはありません。
またシンクの中だったので、そんな色でなければ気付かなかったかもしれません。
仕事終わりの疲れもあって、しばらくは夕食を食べながら悩んでいたのですが、ふと天井を見上げると何やら水が滴った跡があります。
ちょうどシンクの水跡と同じ位置に天井から蛍光色の水が滴っている!
「…天井裏にエイリアンの死骸でもあるのか?」
などと考えあぐねていましたが、その時に滴っているわけではなかったので、とりあえず拭き取ってその日は寝ることにしました。
そして翌朝。
昨晩ちゃんと拭いておいた天井とシンクの同じ位置に、またも蛍光色の液体があるのです。
夜になると悲劇が繰り返される!
気になりながらも会社に行かなければならなかったので、とりあえず簡単に掃除をして出勤しました。
そんなことがあったのでその日は仕事が終わるとすぐに帰宅し、まずは漏れ跡をチェックです。
とりあえずは何もありませんでした。
ちなみにこの日も雨は降っていません。
昨日の雨漏りはいったいなんだったのだろうと思いながらも普段通り過ごし、特にすることも無いのでそろそろ寝ようかと思った時です。
ベッドに入ってしばらくたつと、静まり返った部屋のどこかで「トン、トン」とゆっくりですが一定のリズムで何かしら音がし始めたのです。
それがシンクに跳ねる水滴と分かるまでしばらく時間が掛かりました。
急いで電気を付けてキッチンに向かうと、やはり昨晩と同様に蛍光色の液体が今まさに天井から滴っています!
その日はもう遅かったので、翌日に管理人さんに相談に行きました。
管理人さんも専門家ではないので「雨も降ってないのにおかしいねえ?」などと呑気なものです。
心当たりのない上階住民
私が住むのは5階建ての3階でしたので、上階に住む同系会社の先輩にも相談をしましたが、4階・5階ともにそのような現象はなかったのです。
私としては雨漏りもさることながら、その蛍光色の液体が気持ち悪くて、謎が解明するまではキッチンも使わず、なるべく家にいないように過ごしていました。
そんな日がしばらく続きましたが、数日して大家さんが業者を呼んで調べてもらったらしく、結果を教えてくれました。
なんと原因は「ひとつ上階に住む先輩宅」でした。
じつは、先輩が住む部屋の「ベランダの排水溝がゴミで詰まっていた」ことが今回の雨漏りの原因だったのです。
その団地は風呂の排水がベランダの排水溝に繋がっていたので、入浴後の排水時にベランダでオーバーフローを起こし、やがて階下の天井裏へと流れ込んだものらしいのです。
私の部屋の天井裏を伝った排水が天井板のヒビかワレによって室内に滴ろうとしたのが、ちょうどキッチンの上だったらしいのです。
では、なぜ緑色の液体が流れてきたかというと…。
その先輩は入浴時に、鮮やかな色の入浴剤を使っていたのです(笑)
「おいおい先輩の体を洗った入浴後の排水が、ベランダと天井裏のホコリをかき集めて我が家のキッチンに漏れ落ちたのか!」と気持ち悪くて仕方がなかったことは言うまでもありませんが、とりあえず謎が解明してひと安心しました。
先輩宅のベランダ排水溝の掃除をしてもらってからは、私にとっての怪奇現象も収まりました。
雨漏りって単なる建物の老朽化で、住む人間にとってはどうしようもないことと思っていましたが、ベランダなどの排水の詰まりが原因となることもあるんですね。
それからは自分でもこまめに掃除をするようにしました。
雨漏りの原因となる場所
現在は分譲マンションに住んでいるので管理会社による定期的なメンテもありますし、あまり雨漏りの被害を聞くこともありません。
しかし、戸建の場合は雨漏りは決して珍しいことでは無いです。
実際に水が滴り落ちるに至らずとも、雨の日には天井に染みがあることで気づくことが多いらしいです。
雨漏りの原因となる箇所は屋根の不具合だけと思っている方も少なくありません。
でも、じつはベランダや外壁、雨どいの詰りなど様々な箇所が雨漏りの要因となるのです。
屋根
- 瓦・スレートのズレ、割れ、ヒビ
- コーキングの剥がれ
ベランダ
- 床コンクリートのヒビ、防水塗装の剥がれ
- 排水溝の詰まり
外壁
- ヒビなどの損傷
- 塗装・シーリングの劣化
雨漏れというのは、どこに原因があるかは我々素人ではなかなか判別がつきません。
しかし、生活に影響が出るほどではない、ちょっとした染み跡だったとしても侮ってはいけないのです。
雨漏りは放って置くと被害は拡大する!
見た目には少しの雨漏りでも、そのまま放置しておくと大変なことになります。
滴る量は微量でも、それらは屋根や外壁の原因箇所から、家屋内部の柱などを伝って最終的に漏れ出るのを見ているだけです。
漏れ出ている量以上に家屋内には水が行き渡っているのです。
そして、水は電気系統の故障に繋がるほか、柱や天井など木造部位の強度が落ちて歪むだけでなく、腐ったりカビが発生したり、シロアリの巣窟となったり、家全体が取り返しのつかないことになります。
そうなってからの修理は大規模で高額となります。
雨漏り修理は「保険適用」で自己負担は0円に!
実際に雨漏りの被害が出てしまった場合、素人では原因箇所の特定が難しいので業者を呼んで修理となります。
そして調査から始めると修理費は総じて高額になりがち。
原因箇所がすぐに分かる簡単な補修なら数万円で済むこともありますが、足場を組んでの大掛かりな修理となると100万円を超えることもザラにあります。
「年数の経過している家であちこち傷んでいたから仕方ないか…」
とあきらめる前に、あなたのお家の火災保険を見直してください。
雨漏りでも火災保険が効くことがあるのをご存知ですか?
みなさんは火災保険に入られていることと思います。
その中に風災補償というものがあり「突風・強風・台風・豪雨など強い風が原因の災害に対して補償」されます。
もちろん単に老朽化が原因の場合は保険対象にはなりません。
しかし、ほとんどが老朽化に加え、突風などの衝撃で何かしら破損し、雨漏りへと繋がります。
そしてこういったケースはちゃんと風災補償の対象なのです。
また雨漏り以外でもカーポート・ベランダ・バルコニー・TVアンテナなどが台風や強風で壊れたなんて時も補償の範囲です。
そして、それを判断するのは「あなた」でも「保険会社」でもなく、第3者機関である「一般社団法人 日本損害保険協会の鑑定人」が行います。
ですから「雨漏れ」は修理をお願いする前に、まずは保険対応を相談すべきですね。
おわりに
いかがでしたか?
個人的な雨漏り(?)の思い出話から、実質的な雨漏り対応法まで紹介しました。
たぶん多くの方が雨漏りした時に火災保険を利用していないですし、利用できることも知らないと思います。
「火災保険=火事の時の保険」
そう思っている方がほとんどでしょう。
でも、私の体験談では流石に火災保険の適用は出来ませんが、雨漏りでも火災保険は適用できる場合があるので、こちらは是非覚えておいてくださいね。
基本的に雨漏れ修理は、かなりの工事費用になりますから。
以上「雨漏りの原因がわからない!なぜか家に帰ると蛍光色の水が?」でした。
【 最後にPRです 】
個人でも掲載可能!空き家マッチングサイト
ここ数年「空き家問題」が取り沙汰され、管理の行き届いていない空き家については固定資産税が6倍になるという話も聞きます。
しかし、築年数の経過した空き家や地方にある空き地などは不動産屋も積極的に取り扱ってくれないので「仕方なく放置している」という方もみえると思います。
そんな空き家で頭を悩ましている方にお勧めなのが「空き家コネクト」です。
空き家コネクトは個人・法人問わず「空き家・空き店舗・空き地・山林など」の不動産情報を無料で掲載できるマッチングサービスになります。
「こんなボロボロの空き家は誰もいらない」と諦める前に無料掲載してみましょう!(イエエエイ!を見たと伝えて貰うとトップページにピックアップ物件として紹介して貰えますよ)
おすすめの記事 と スポンサーリンク