こんにちは!おやつです。
私は4年間アメリカのミシガン州で駐在妻として旦那と娘と3人で暮らしました。
私は英語が話せない状態で渡米したので、アメリカの生活では色々なことに苦労しました。
私の中でとくに大変だったのは、以下の3つです。
- アメリカ人の生活スタイルに慣れること
- 病気にかかった時のこと
- 災害にあった時のこと
その他にも色々とアメリカ生活で困ったことはありましたが、あとは意外と「何とかなったな」というのが正直なところです。
結局私は帰国するまで英語はまともに話せませんでしたが、それも含めて何とかなった。
ただ、やはりアメリカ人の性格や文化の違いは慣れるまで戸惑いましたし、病気は災害などの突発的なことは色々苦労しました。
私の場合は旦那や周りのママ友の助けがありましたが、もし近くにそういった人がいなければ本当に苦労すると思います。
というわけで、今回は私がアメリカ生活で苦労した体験談も含めてお伝えします。
アメリカ人の生活スタイルに慣れるまで
私が渡米して、まず一番初めに感じたことは「良くも悪くも杜撰!」ということです。
これはアメリカ人の性格から来るものですが、良くもあり悪くもあります。
初めは日本との生活(性格)の違いにギャップを感じると思います。
私も渡米した初めの年はいろいろなことに戸惑いました。
日本人とアメリカ人の性格の違い
まず「悪い所」から先に言いましょう(笑)
とりあえず、アメリカ人は基本的に期日を守りません。(というか、世界的に見ると日本人の几帳面さの方が異常なのかもしれませんが)
例えば、家の家電が壊れて修理を依頼しても、来ると言っていた日に来ない。
次の日に「昨日は忙しくってさ〜」なんて悪びれも無くアポなしでやってきます。
その上、修理して帰ったと思ったら全然治ってない。
これ結構日常です(笑)
何回も「治ってないんだけど?」と連絡して、何度も修理に来てもらった記憶があります。
向こうにとっても2回も3回も来るのは2度手間であるはずなのに、1回で治さないのは本当に理解できませんでした。
また、病院でも必要な紙をもらえなかったり、プリスクール(幼稚園)でもお金を払ったのに払ってないと言ってきたり。(払ってないのに払い済みになっていることもありましたけど)
とにかく色んな面で「イライラする!」と叫びたくなる経験は山ほどしました。
でも、これは逆に言うと「おおらか」と捉えることもできます。
そんなアメリカ人の大らかさを感じたエピソードを1つ。
アメリカで日本人の性格を恥ずかしいと思ったこと
ある日私はショッピングモールで買い物をしてレジに並んでいました。
すると、大雪の影響かモール全体が停電してしまいました。
停電はすぐに復旧したのですが、レジだけがなかなか復活せずひたすらレジ待ちの状況に。
これがもし日本人ならレジ待ちの客は段々イライラし始め、店員は「お待たせして大変申し訳ありません!ただいま復旧中ですのでもう暫くお待ちください!」と慌てふためいている状況が脳裏に浮かびます。
しかし、アメリカでは違いました。
レジ待ちのお客さんからは「今のうちに店員さん、休んでおきなよ〜。コーヒーでも飲んできたら?」と言ったような半分ジョークも混じったような感じで話しかけ、店員さんも「ありがとう!もう少し頑張ってみるわ!」という感じです。
さらには外を見て「ほら!雪がすごいわ!」てな感じで店員と客が一緒にクリスマスソングまで歌い出しました!
もう、ハプニングをすっかり楽しんでいる様子を間近に見た私はもう衝撃でした。
レジでイライラしてるのは私だけ…。
なんだか恥ずかしくなってしまいました。
アメリカ人のスタイルを認めるとアメリカが好きになる
アメリカ人は、ハプニングやミスを消して責めたりせず出来た時はとことん褒めたり認めます。
こんなアメリカの文化はとても素敵だと思います。
精神的にギスギスしないですし、自分のミスも受け入れられるから、自分も何かミスをされた時も寛容になれる。
ミスが許されない、殺伐とした空気の日本は少し見習いたい所ですね。
こんな良い面を感じることが出来るようになってからは、ちょっとした杜撰な部分も受け入れられるようになった気がします。
元々文化が違うのだから、ちょっとやそっとの事は目を瞑る、軽く受け流す、まあいっかの精神はとても大事です!
ひとつひとつに目くじら立てていては、アメリカでは到底生活していけません。
日本にいる時の10倍くらいはなんでも許すつもりで、楽しく生活することに重点を置いてやっていけば、日本より楽しく生活できるかもしれませんね。
アメリカで病気になったら治療を受けるのも大変?
「アメリカで病気になったらどうすればいいの?」
これは渡米が決まった奥様なら誰しもが最初に不安に感じることだと思います。
とくに子供は、よく怪我をするし熱も出すので何かと心配です。
そうした場合に、
- 病状を上手く伝えられるだろうか?
- アメリカの病院のシステムがよくわからない
というのは不安ですよね。
実際に私も幼稚園に入る前の娘がいたので、もれなく病院(病気)については不安でいっぱいでした。
日本とアメリカの病院に対する考え方の違い
まず日本とアメリカでは病院に対する考え方が違います。
例えば、日本で熱があれば内科へ、耳が痛ければ耳鼻科へ、目が痛ければ眼科へ行きますよね。
しかし、アメリカの場合は「ホームドクター」に診察をお願いします。
ホームドクターとは、かかりつけのお医者さんのことです。
風邪をひいても耳が痛くても、目が痛くても、まずはホームドクターに相談します。
そして、その先生が「専門医に診てもらう必要がある」と判断したら紹介されるというシステムです。
なんだか二度手間に感じるかもしれませんが、慣れてくれば自分の体調をよくわかっているホームドクターに診てもらうというのは安心です。
ですから、まずアメリカの場合は「ホームドクターをどこにするか?」を考えなければいけません。
私たちの場合は、最初は主人の会社の専属である病院をホームドクターにして、その後で自宅に近い大きな総合病院にホームドクターを変更しました。
日本語専門ダイヤルがある病院もあります
そして、次に不安な要素としては、やはり言葉の問題だと思います。
しかし、私がホームドクターにした病院はどちらも日本人が多く住む地域にある病院なので、日本語通訳の方が常駐していました。
特に大きい総合病院では日本語専門ダイヤルがあり、そこに電話をして病状を伝えると「薬で対処できるレベルなのか」「すぐに病院へ行くべきなのか」というアドバイスしてもらえます。
これは大変助かるシステムでした。
ただ、多くの日本人が利用するため日本語通訳さんが全員予定が埋まってどうしても通訳がつけられないという時もありました。
そういった場合は、主人に会社を抜けてもらい先生の英語を聞いてもらいましたが、主人も医学的な用語はわからないことが多いので苦戦していました。
アメリカの医療費はとにかく高い!
アメリカでは医療費は日本に比べてとても高額です。
ですから、多くのアメリカ人は多少のことはドラッグストアで売ってる薬で治してしまうそうです。
そのためドラッグストアにも強い薬がたくさん売っているのでしっかりと選ぶことが大事です。
私も子供の熱の時はなるべく薬で対処するよう心がけました。
アメリカでよく言われるのは「タイレノール」でした。日本でいう解熱剤ですね。
どこに行っても熱には「タイレノール」と言われましたし病院に行ってもほとんどの熱は「タイレノール飲んどけ」と言われるだけです(笑)
ただ、タイレノールを飲んでも熱が下がらない、など病状が悪化するようなら確実に病院の出番ですね。
病院に連れて行くかどうかの判断としては
- 熱があっても食べられて水分が取れていれば様子見
- 熱があって「食べない、飲まない、ぐったり」は病院へ
と言われることが多くありました。
異国の地で子供が熱を出すとすぐにでも病院へ連れて行きたくなりますが、まずは慌てず冷静に、様子を見ることも大事だと思います。
命より大事なものはありませんが、アメリカでの請求書には驚かされると思いますので、心しておく必要アリです!
それぞれ入っている保険のランクによっても金額は変わってくるようなので、アメリカでの保険はどんなものに入っているのか確認しておくことは大事です。
救急病院に掛かるときの注意点
また、普通の病院ではなく救急病院にかかる時も注意が必要です。
救急病院のことは「アージェントケア」と言いますが、こちらもかなり病状が重い人が行きますので、よっぽどの事でなければ後回しにされてしまうそうです。
熱が下がらない、くらいで行くと夜に行っても朝方まで待たされて余計に悪化した…なんて話も聞いたことがあります。(半分冗談かもしませんが)
幸い私たちの家族はアージェントケアにかかる事はありませんでしたが、そういう話はよく聞いていたのでなるべく自宅で慌てず様子を見る事を心がけました。
とはいえ、悪化しすぎるのも怖いのでいざとなったら迷わず利用してくださいね。
周りのママ友の話では「熱性痙攣」や「アレルギーでひどい症状が出た時」などは救急車を呼んだりアージェントケアを利用したりしていました。
アメリカでは大きな災害に見舞われることも!?
アメリカの生活で苦労した話となると生活や文化などの違いに注目されますが、意外に忘れがちなのが「日本より災害が多い」ということです。
広いアメリカでは住む地域によって差がありますが、必ず災害が来ないと言い切れる場所はありません。
少し調べてみただけでも「寒波・大雪・竜巻・火山噴火・洪水・熱波・山火事・砂嵐・地震・落雷・ハリケーンなど」かなりの災害の種類があります。
火山の噴火などは地域も限られ滅多に被災しないとは思いますが、その他はアメリカでは起こりうる自然災害かと思います。
実際に、私も4年間のアメリカ生活の中で2度ほどホテル暮らしをするようなことを体験しました。
家のボイラーに雷が落ちて爆発!
「いくらアメリカでも災害なんて頻繁に起こらないでしょう?」と思われるかもしれませんが、私も4年間という短い間にトラブルがありました。
というのも、我が家のアパートメントのボイラーに雷が落ちて爆発が起きたのです。
幸い人がケガをするようなことはありませんでしたが、じつはアメリカでは毎年20人以上の人が落雷で命を落としています。
その時は主人が出張で不在だったので、私と娘だけでホテルに数日間滞在するという不安な数日間を過ごしました。
さらに、私が住んでいるミシガン州は寒い地域なので「大雪」でのトラブルもよく起こります。
アメリカでは停電が命に係わることも!?
アメリカでは停電もよくあります。
私の住んでいた地域はアメリカの北側でよく雪の降る寒い地域で、日本のようにしっかりとした電線ではなく電柱は木で出来ていたり、作りも大雑把なせいか停電が非常に多かったので大雪になれば簡単に停電してしまいます。
冬の停電は風物詩のようなものでした。
しかしそんな停電も私たち家族が住んでいる寒い地域では「命の危険が出てくる」こともあります。
というのも、停電で一番怖いのが「セントラルヒーティング」が機能しなくなることです。
セントラルヒーティングとは、床暖房の壁タイプのような暖房器具です。(壁に埋め込まれているわけではなくむき出しですけど)
私たち家族が住んでいる寒い地域では「凍死する恐れがある」ため、その日のうちにホテルを予約、避難しなければなりません。
冬の風物詩のような停電だからこそ、普段から避難しなければならなくなった時のことをシュミレーションしておくと、いざなった時に慌てないで済むと思います。
アメリカ生活では”災害対策”は必ず確認しましょう!
アメリカで生活するにあたって、どうやって災害対策するのかは確認しておきましょう。
未開拓の土地に初めて行く日本人ではない限り、大抵どうすればいいかの対処法はしっかり伝えられますので安心してください
まず公式には日本大使館が情報発信をしてくれています。
日本大使館のメールマガジンに登録すると「大規模災害用緊急一斉通報」が行われるので、こちらは登録しておきましょう。
その他に、日本の企業、日本人の行っている親子教室や日本語の補習校などでも対策を教えてもらえます、
とくに現地の方が教えてくれる情報はとても有益です。
具体的に言うと、ミシガンではもし冬の運転中、車が動かなくなったら凍死してしまう危険があります。
その為、必ずトランクには毛布を入れておくということ。
そして、緊急の時に連絡すれば24時間日本語でどんな困ったことでも対応してくれる24時間サービスがあり、そこの連絡先はいつも持ち歩いていました。(ちなみに店の予約までしてくれるきめ細かさです)
また、私は実際に被害に遭うことはありませんでしたが、ミシガンでも起こる確率があるハリケーンやトルネードへの対処法も教わりました。
アメリカではトルネードの時のためにシェルターも数多く用意されています。
ショッピングセンター内などにいた場合は、シェルターに案内されるので安心だと思います。
しかし、自宅にシェルターが無い(私の家にはありません)場合は、「浴槽」か「クローゼット」など、窓のない隠れられる場所へ避難するということを言われてました。
こういった具体的な災害対策については、現地の方から詳しく聞くことが出来ます。
日本と同じように防災の準備をしておく
アメリカは災害に合う頻度が日本よりも高くなる可能性があります。
ですから、日本同様に防災の準備はしておきましょう。
その中でも、
- 常にわかる場所に懐中電灯を置いておくこと
- 携帯の充電は常に満タンを心がけること
をオススメします。
お子様連れですと真っ暗闇で荷造りも大変ですので日頃からすぐに持っていける非常バッグを作って置いておくとさらに安心です。
日本とは違うハプニングも多く起こるアメリカですから、日頃から奥様同士で情報交換し、いざとなった時に慌てないようにできるよう対策をしておくと良いですね。
おわりに
いかがでしたか?
アメリカの生活で苦労したことは数えきれないですが、その中でも「病気・災害」は大変でした。
なによりも会話もままならないアメリカで一体どうすればいいのか不安でいっぱいになります。
これらについては「事前にしっかりと考えておく」ことが大切ですね。
あとは正直なんとかなると思いますが、それでも周りに助けてくれる人がいないと大変でしょう。
もし「まわりに知り合いがいない」という方は、こちらの記事も参考にしてください。
駐在妻だけど英語ができない!それでもアメリカで生活できた理由は?
私はこれでママ友を作りました(笑)
以上「アメリカ生活で苦労したことは?駐在妻として4年過ごした私の感想!」でした。
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