結婚してからすぐの住まいは「購入するか?賃貸にするか?」新婚の方は悩むところだと思います。
私自身結婚してからすぐは賃貸でしたが、実際に「新婚の9割は賃貸暮らし」だそうです。
ただ、逆に言えば「新婚ですぐに家を購入する方は10人に1人はみえる」ということ。
私の弟は、結婚後すぐに家を購入しました。ちなみに23歳の時でした。
一般的に「賃貸で頭金を貯めてから家を買う」という話はよく聞くところですし、なかなか若い時にマイホームの頭金まで貯めれる方は少ないです。
むしろ結婚してすぐに家を買う方は「マイホームを購入できるだけの頭金の貯蓄に成功した」方かもしれません。(それが10人に1人の割合かも!?)
とはいえ、結婚してすぐに家を買うのも何かしらのリスクはありそうです。
はたして新婚で家を買うのは無謀な行為なのか?
今回は「結婚してすぐに家を買うメリット・デメリット」についてお伝えしていきます。
結婚して家をすぐに買うメリット!
結婚して家をすぐに買う方は少数派ではありますが、仮に買えるのであれば思い切ってマイホーム購入してしまうメリットはあります。
考えるに「金銭的なメリットが大きい」ので見ていきましょう。
家賃分を住宅ローンに充てることが出来る
賃貸を借りれば家賃が発生します。(当たり前ですけど)
また、その他にも部屋を借りる時に「初期費用」の支払いもありますし、契約更新の際には「更新料」もあります。
それらは基本的に掛け捨てのようになります。
仮に新婚にお勧めの間取り(2LDK)で家賃が7万円の部屋を5年間借りたとします。
- 初期費用…25万円
- 家賃60か月…420万円
- 更新料・火災保険…10万円
ざっくりですが、約450万円くらいは賃貸で支払います。
しかし、家を購入すればこの支払い分を「住宅ローン」に充てることが出来きます。
賃貸用に家具家電を購入する必要はない
また新婚となると家具家電にもお金は掛かります。
冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなどの家電にテーブルやソファーなどの家具。
さらにカーテンや食器なども意外とお金が掛かります。
これを賃貸を借りればその部屋用に揃えますし、いざマイホームを購入したら「買い直す」ので家具家電でもお金が余分に掛かります。
また場合によっては賃貸を転々とすれば引っ越し代も重なり、家を購入すれば総額で考えると2~300万円くらいの削減になるのではないでしょうか。
結婚して家をすぐに買う・若いうちに家を買うのは、失敗したら大変という意見が多いです。
しかし、そういったトラブルがなければ「金銭的なメリットは大きい」と言えます。
私も新婚当初は「とくに何も考えずに賃貸」でしたが、不動産業界で働くようになって冷静に考えれば早く家を買えばよかったなと思っています。
ただ家を早く買うことに何も問題が無いわけではないので、続いてデメリットについてお伝えしていきましょう。
結婚してすぐに家を買う「デメリット」について
結婚して早めに家を買うのは金銭的なメリットがある反面「生活に関してのデメリット」があります。
マイホーム購入は勢いも必要ですが、だからといって勢いだけで購入すると後悔もしがちです。
考えられるデメリットはどういったものでしょうか?
転勤や子供の学区で簡単に引っ越しできない!
家を購入すると転勤や子供の学区変更などで簡単に引っ越しすることが難しくなります。
私の友人でも転勤のため単身赴任したり、学区変更のために家を賃貸に出したり売却する人もいます。
「そうなったら売れば良い(貸せばよい)」というのも一理ありますが、賃貸や売却というのは「相手が見つからない」という可能性を考えておかなければいけません。
仮に引っ越し先で家を買いたいとなったら、それこそ早く持ち家を売却しなければ話が進みません。
ですから生活スタイルがはっきりするまで賃貸住まいにするという方もみえますが、それはそれでアリな考えだと思います。
離婚したら困る!
早く家を購入しても離婚してしまうと色々と大変です。
最近は夫婦の収入合算で住宅ローンを組んだり、ローン名義が共同だったりするとトラブルになりがちです。
出来れば離婚と共に家のこともスッキリさせたいと思っても、売却額がローン残債を下回ってしまうと売買が出来ません(売値<残債というケース)
その他にも持ち分割合の問題など「解決できないことは無い」ですが、いろいろと心身ともに大変になることは間違いありません。
そのため、結婚してすぐに家を買うよりも「お互いの性格を理解する期間」として賃貸住まいを勧める方も多いです。
新婚で家を買うデメリットは「生活に関すること」を心配することが多いです。
他にもマイホームの購入となると「貯金がなくなる」「失業したら困る」などネガティブな意見も多く、また躊躇してしまう方も大勢みえます。
しかし、あまりネガティブに囚われるのもどうでしょうか?
マイナスなことが起きる可能性を想定することは大事です。
しかし、それに対して「起こったらどう対処するのか?」を決めてしまえば十分。
「あれが起こったらどうしよう」と心配になる気持ちも分かりますが、プラス思考で考えれば「悪いことは起こらない」という可能性もあるわけです。
デメリットについて知ることは大切ですが、そこからは心配するのではなく「対処を考える」のが重要です。
結婚して家を買う!ベストなタイミングはいつ?
実際家を買うには勢いが必要で、賃貸に住んでしまうと「まあいいや」と先延ばしになりがちです。
そこで結婚してから家の購入を考えるタイミングについて考えていきましょう。
結婚と同時(その前)に家を買う
新婚生活のスタートと同時に新居での生活を始めるなら、結婚する前から準備が必要です。
ある程度の預貯金がある方では実際に入籍する前に家を購入する方もみえますが、今までのデメリットの解説通りに問題もあります。
そういったデメリットが起きてしまうかもしれない可能性を考えた上であれば、金銭的には良いタイミングだと思います。
子供が生まれたら家を買う!
子供の出産と合わせて入居できるように家を買う方も多いです。
結婚後のイベントとしては家の購入への気持ちも高まりやすいタイミングで、私の友人はこのタイミングで家を購入しました。
ですが、友人は子供が小学校にあがると同時に家を売却して引っ越ししましたすることになりました。
子供が生まれたら少なくとも幼稚園や保育園での友達(ママとも含む)関係をみてからでも良いかなと思います。
これから長く付き合っていくのに人間関係が悪いのは辛いですからね。
また子供が小さいうちはクロスへの落書きなど「家も傷む」ので、私は子供の出産と合わせて家を買うのはあまりお勧めしません。
子供の進学に合わせて家を買う!
新婚生活は賃貸で過ごした場合、子供の進学に合わせてマイホームを購入するのはタイミングとしてはベストだと思います。
子供やママ友などの人間関係も分かるので、良い地域であればじっくりと土地などを探せます。
また肌に合わない地域であれば引っ越しも賃貸からなので気軽に行えます。
実際に私は子供が小学校にあがるタイミングで家を購入しましたが、ただ「家を購入する地区が限られる」のは問題でした。
同じ市内でも「土地が高い」地域だったため、本当に高い買い物となってしまいました。
最近は40代や50代で初婚という方も少なくありませんが、もちろんそういった方は「思い立ったが吉日」で家の購入をするのも良いでしょう。
また逆に「賃貸を転々とする」というのもお金の面から言えば必ずしも損とは言えません。
間取りも2人暮らしで2LDKでよければ賃貸だと物件もかなり選べますし、住宅ローンの支払いよりも家賃は安いと思います。(固定資産税なども払わなくて済みますし)
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まずは平成28年3月に国土交通省から発表された住宅市場についての最新データを見てみましょう。
すると、注文住宅(新築)と分譲戸建住宅では30代が50%程で最も多いです。
ちょうど結婚やお子さんの誕生・子育てと行った時期でしょうか?
次に多いのは40代で、その次に20代です。20代の割合は15%ほどに留まります。
一方で建て替えやリフォーム住宅となると60歳以上が5割程度になります。
いわゆる老後の住み替えですが、やはり一般的な住宅購入のタイミングとなるとこの二極化が目立ちます。
ただ、住宅ローンは35年で組まれる方がほとんどだと思いますので、30歳で住宅ローンを組んでも完済は65歳です。
40歳であれば75歳で完済となります。
これだと在職期間を過ぎても住宅ローンに追われることになるのです。
まず家の購入を出来るだけ若いうちにしたい理由の1つがこちらです。
頭金を貯めるよりも「家族の安心」
次に金額については土地込みの注文住宅で平均4,176万円、分譲戸建・分譲マンションで3,786万円、3,903万円となります。
もちろん土地の価格は都市部と郊外では大きく変わりますので一概には判断できませんが、やはり新築で家を購入するとなると3,000~4,000万円は必要ということになります。
持ち家は資産になりますから、場合によっては高値で転売できることもあるかもしれません。
しかし、基本的には長く住むほどに価値も目減りしていきますので、やはりそう何回も購入出来るものではありません。
だからこそ慎重に考えて「賃貸でお金を貯めてから家を買おう」という方もみえます。
しかし「頭金を貯めて家を購入する」と頑張っているうちに病気や事故にあってしまうと残された奥さんや子供は賃貸で家賃を支払いながらの生活となります。
賃貸の営業を行っているからこそよくわかりますが、母子家庭での賃貸暮らしは決して楽なものではありません。
ですが、早めに家の購入を行い、住宅ローンを組んでおくと「団体信用生命保険」の加入を義務付けられます。
団体信用生命保険とは、簡単に言うと「住宅ローンの支払う方(一般的に旦那さん)が亡くなったら、ローンは保険で払います」というものです。
つまり、残された家族は住宅ローン無しで家に住めます。
それだと奥さんが働きに出たお給料でも生活はなんとかなるでしょう。
ですから、早く家を買うのは「何かあった場合に残された家族にとって安心」なのです。
私の考えとしては、
- 完済年齢が早く迎えられるのはメリット
- 団体信用生命保険に加入することはメリット
だと思います。
とくに「団体信用生命保険」の加入は、家族への愛ですよ。
あまり慎重になるよりも思い切って若いうちから家の購入に踏み切るのは大きなメリットがあります。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「結婚して家を買うメリットやデメリット」についてお伝えしてきました。
私は賃貸の営業マンですが、個人的には「家は早く買った方が良い」と思っています。
というよりも、お金の問題もあるのですぐに買える買えないはありますが、それでも家の購入に対して色々と調べたりすることは大事だと思います。
賃貸生活もとくに困ることが無いと家の購入も先延ばしに考えがちで、周りが家を買いだしたりすると焦って「ウチも買わなきゃ!」と動き出す。
その結果「ああ、失敗したな」と後悔する方が大勢みえます。
後悔の内容も「事前によくよく考えれば失敗しない」ことが多いので、何かしらのタイミングできちんと行動できるように事前の勉強だけはしっかりしておきましょう。
以上「結婚して家をすぐに買う!メリットやデメリットを詳しく解説するよ」でした。
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