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高校生の一人暮らしで部屋を借りたい!注意すべき事を解説するよ

先日、お店の方に「高校生だけど一人暮らしをする」ということで部屋探しに来た親子がいました。

通学に片道3時間も掛かるらしくて「これだったら部屋を借りた方が子供も楽かな」と思ったそうです。

もう私が高校生の時に一人暮らし出来るんだったら「イエス!イエース!」と喜んでいたと思いますが、一緒に来た子は神妙な面持ちでした。(一人暮らしが不安だったのでしょう)

今回は親御さんも同行しての来店ですが、なかには「高校生だけでも賃貸で部屋を借りられるのかな?」と考えている方もいると思います。

私も高校生の時に「友達とみんなでお金を出したって部屋を借りる計画」を立てて失敗に終わった経験がありますが、同じようなことを考える子供はいつの時代もいるもので「この間も親友の子供に相談」されました。

高校の時に一緒に計画したお母さんにチクッてやりましたけど(笑)

そんなわけで、今回は「高校生が賃貸で部屋を借りて一人暮らし出来るのか?」というテーマでお伝えしていきます。

 

 

高校生でも賃貸で一人暮らしは出来るの?

そもそも高校生の一人暮らしは可能なのでしょうか?

アニメや漫画だと気軽に高校生で一人暮らしをしているようですが、はたして現実はどうなのか?

わたし、気になります!

 

まずは法律的にどうなの?

まず法律的に「高校生が賃貸で部屋を借りて一人暮らしを行うのは認められるか?」みていきましょう。

結論から言えば「法定代理人に承諾があれば可能」です。

逆に言えば、高校生が親の承諾なしに勝手に部屋を借りることは出来ません。

高校生(=未成年者)は、法律的に「制限行為能力者」に分類されます。

難しい単語が出てきましたが、ようするに「単独での取引行為は制限されている人」のことで、ここでは「賃貸で部屋を借りる」という行為に制限が掛かります。

ですから未成年者が賃貸で部屋を借りる時には「親権者の同意書」が必要になってくるのですが、こう書くと「だったら偽造でもいいんじゃね!?」という若気の至りの高校生もいると思うので、もう少し突っ込んで解説していきましょう。

 

同意書の偽造は「刑事罰」の可能性もあります!

親権者の署名や捺印を勝手に行って同意書偽造した場合「有印私文書偽造罪」にあたる可能性があります。

ちなみに「3か月以上5年以下の懲役」となります。(とはいえ親権者が告訴したらですが)

また部屋を貸した貸主はどうなのかというと、法定代理人の同意なく未成年者と知りながら部屋を貸した場合「契約を遡って取り消し」となります。

仮に家賃を滞納されても親権者から「許可していない契約なので取り消しです」と言われると、貸主は滞納分の家賃を諦めることになります。

ですから、未成年者との契約は貸主も慎重になるので「親権者にも来店してもらう」というような条件を設けられることが一般的です。

 

未成年者でも「結婚」していたら成人です

基本的に未成年者が何かしらの取引を行う場合は「親権者の同意書」が必要です。

しかし、結婚していたら成人と見なされるので同意書は必要ありません。

ただ、結局は結婚する時に「親権者の同意書は必要」なので、何にしても一度は親権者の同意書は必要になることは間違いありません。


 

実際に「高校生で賃貸で部屋を借りて一人暮らし」している人もいるので可能ということは間違いありません。

しかし、それは基本的に「親権者が同意の上」のことで、実際に賃貸契約の名義は親であることが多いです。

高校生でも家庭の事情もありますから「高校生なのに一人暮らしは早いわ!」と頭ごなしに言うつもりはありません。

ですが、ただ単純に高校生が一人暮らしに憧れて「なんとか部屋を借りて…」というのは難しいでしょうね。(気持ちは分かりますが)

 

 

高校生の一人暮らし!始める前に考えたい注意点

なかには親と不仲で家に居づらくて「退学してでも一人暮らしを考えている」という高校生もいると思います。

でも、思い切る前に「一人暮らしも色々と楽じゃない」ということ少し知っておきましょう。

実際に私は成人になってから一人暮らしを始めました。

一人暮らしを始めて確かに楽しいこともありましたが、その分「大変だな」と思ったこともありましたよ。

 

一人暮らしに必要なお金は?

「一人暮らしを始めたい!」と思い立ったら、まず気になるのはお金のことです。

「一人暮らしで切り詰めればなんとか…」と思いますが、最低でも以下くらいのお金は出て行くと覚悟しておいた方が良いです。

家賃 50,000円
食費 40,000円
光熱費 10,000円
水道料金 5,000円
通信費 10,000円
日用品 15,000円
合計 120,000円

上記はざっくりですが、私が一人暮らしをしていた時の費用です。

おおよそ毎月12万円くらいのお金が出て行ってました。

「ちょっと食費が高いんじゃない?」とかあるかもしれませんが、まあまあ「平均的な一人暮らしの費用」だと思います。

まず、こういったお金が親から独立するということで始める一人暮らしなら必要ということ。

「学校に通いながらアルバイトで10万円以上稼ぐ」というのは、なかなか大変な気がします。

 

自炊は厳しい!まず食生活が乱れる

あと一人暮らしの節約で「自炊」というのは、まず初めに考えるところです。

しかし「昼は働いて(高校生なら学校)夜はバイト」という生活で自炊はまず出来ないと思っていた方が良いでしょう。

家に帰ってお風呂に入って洗濯もしなくちゃいけないし、さらにご飯作って食器洗って…なんてまず無理です。

それだったら寝たい

というのが現実だと思います。

結果外食やコンビニのご飯が増えて食生活が乱れるとともに「食費の節約が難しい」ことを知ります。

一人暮らしのお金に関しては「節約してなんとか…」と考えるのではなく、無理せずとも最低ラインを上回る収入があるくらいで考えないと厳しいですよ。

 

そもそも学校の校則は問題ない?

賃貸で部屋を借りるのは難しいのは分かったけど親も協力してくれるし、ただ「純粋に高校生が一人暮らしするのは問題ないよね?」というと微妙かもしれません。

それは「学校の校則」です。

学校によっては親元を離れて一人暮らしを禁止している高校もあると思います。

「ばれなければ問題ないでしょ?」と考えていても、友人と騒いで隣家からの苦情が高校に入るなんてことは私の高校では日常茶飯事でした。

高校生で一人暮らしを始めたら友人も遊びに行きたいとなるでしょうから、一人暮らしが学校にばれる可能性は考えておくべきです。

もし高校の校則で一人暮らし禁止なのであれば「内緒で一人暮らし」は退学覚悟になりますから要チェックですよ。

 


 

高校生の一人暮らしも「理由」は色々あるでしょう。

  • 一人暮らし面白そうだし
  • 親と不仲で家に居づらい
  • 学校が遠方で通学が大変

ただ高校生を置いといても「一人暮らし」というのは、思っているよりも楽しいことばかりではありません。

辛いというか「やることが増える」のです。

「掃除・洗濯・炊事」など家事全般も自分でやらなければいけませんし、病気になった時も看病してくれる人が近くにいるとは限りません。

そういったことも考えつつ、それでも一人暮らししたい理由が勝つなら「周りの大人としっかり相談して」みてはいかがでしょうか?

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は「高校生の一人暮らし」について解説してきました。

まず賃貸や法的な観点で言えば、

  • 高校生は「制限行為能力者」なので単独で賃貸契約は出来ない
  • 但し「親権者の同意書」があれば高校生でも賃貸契約は可能

そして「じゃあ親の同意書偽造しちゃう?」というのは、ありがちな発想ですが「有印私文書偽造罪」にあたる可能性があるのでやめておきましょう。

どちらにしても「一人暮らしを始めてから」も大変なことはありますし、一人暮らしをやりたい理由があるのなら、当然親も含めた周りの大人にきちんと理由を説明するようにしましょう。

新社会人の大人でも一人暮らしで「ヒーヒー」言っている人もいる(当時の私)ので、人生の先輩として一言「無理すんなよ」と伝えたい。

というわけで、以上「高校生の一人暮らしで部屋を借りたい!注意すべき事を解説するよ」でした。

 



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