先日、友人から「家を売るのに相場が知りたい」という相談を受けました。
その友人はカーディーラーに勤めていて、車だとオークションブックと呼ばれる相場が分かる情報誌があるようです。
しかし、残念なことに不動産に関しては「相場情報誌」みたいなものはありません。
でも不動産の場合は「相場を調べるために利用するサイト」があります。
しかも、今から紹介するサイトは「レインズ」のような業者専門サイトではなく、一般の方でも利用可能なんです。
これから家を売ることを検討している方であれば、相場を知っていて損することはありません。
というわけで、今回は「家の売却相場を調べる方法」についてご紹介していきます。
家の売却相場を調べる時に私も使う4つのサイト!
まず私が家を売る相談を受けたら「今から紹介する4サイトを全てチェック」して相場を調べます。
どれか1つを見ればOKではなく「それぞれ見るべきポイントがある」ので、その点についても合わせてお伝えしていきましょう。
土地総合情報システム
家の売却相場を知りたいのですが、不動産は「建物と土地」それぞれに価値があります。
そのため、まずは「土地」に絞って相場を調べますが「実際にあった取引で坪単価などを調べる」のに便利なのが、国土交通省の「土地総合情報システム」です。
こちらは一般の方でも利用可能です。
参照元:国土交通省・土地総合情報システム
使い方も簡単ですが、ざっくり説明してきましょう。
まず「不動産取引価格情報検索」というバナーをクリックすると、検索画面に移動します。
期間などの条件を選択する項目がありますが「いきなり地図から絞り込んでいくのが早い」です。
仮に「東京・巣鴨」の情報を調べるとして、地図の「東京」をクリック。
そして地図から「巣鴨」をクリックすると6件の取引があったことが分かります。
「詳細表示」をクリックすると、以下のように細かいデータが表示されます。
例えば、一番上の55㎡の住宅が5,200万円で売買されたことが分かります。
ちなみに私は中部地区に住んでいるので関東の土地情報に疎いのですが、巣鴨って坪単価300万円以上もするんですね。(東京怖い!)
このように土地総合情報システムは「土地の価格」を調べるのに便利なサイトです。
ただ、相場が上がっているのか?下がっているのは分かりにくいですよね。
そこで便利なのが次のサイトです。
土地代データ(相場の動向を見るの便利!)
参照元:土地代データ
土地代データは「土地の相場が近年どういう動きなのか?」が分かるサイトです。
もちろん都道府県だけではなく、市町村単位まで絞り込みできるので大変便利です。
普通に見ているだけでも「ウチの土地は意外と相場が上がっているんだな」とか分かって面白いですよ。
レインズ・マーケット・インフォメーション
不動産業者が利用する「レインズ」というサイトを聞いたことがある方も多いと思いますが、こちらはレインズの取引実績を確認することが出来ます。
建物の築年数も記載されているのは密かに便利です。
リアルな売買の結果が分かるので参考になると思いますが、不動産屋が登録していない情報に関しては確認出来ません。
そういったことも考えると「現在の売買相場」として私が一番注意して見ているのが以下のサイトです。
スーモなどで今の類似物件の情報を調べる
今までにあった取引情報を調べることも大切ですが、もちろん「今」の状況を調べることも重要です。
そういった場合に私たち不動産業者でも確認するのが「スーモ」や「ホームズ」などのポータルサイトです。
参考元:suumo
今は家を探している方は、不動産屋に行くよりも「まずはWEBで調べる」のが一般的になっています。
ですから、そこで「ライバルになる物件があるか?」のチェックは重要です。
- 立地
- 最寄駅からの距離
- 広さ
- 間取り
- 築年数
などを見て「自分の家と似ている物件」は要チェックです。
また、築浅の物件を売りたいなら「中古物件だけではなく新築も確認」しておくと良いですね。
仮に「3,000万円で売りたい」と考えても、同じ条件の物件が2,800万円で売りに出されていたらタイミングとしては非常に悪いですよね。
でも、逆にその2,800万円の物件が比較的早く売れた(スーモから無くなる)なら「自分の物件も早く売れるかも?」「3,000万円でも売れるんじゃない?」というような仮説も立てやすいです。
ですから、ポータルサイトのチェックは「今の動向を探る」のにとても大切です。
まず自分で「どれくらいで売却できるかな?」と考えた時は上記のサイトを利用すると想定しやすいと思います。
他にも公的機関が評価した土地価格を調べるのに「地価公示・都道府県地価調査(土地総合情報システム)」がありますが、こちらは実際の取引相場とは違ってくるのであまり気にする必要はありません。
上記サイトは多くの不動産営業マンも利用しているので間違いないです。
ただ、せっかく相場を調べても「売却の仕方によっては相場よりもかなり安くなる」こともあります。
注意点として、そちらについても合わせて解説します。
家を売却する時の2つの注意点!
不動産の現場で働いていると「家は不動産屋さんが買ってくれるんじゃないの?」と思っている方も少なくありません。
ですが、不動産の売却には「買取」と「仲介」の2つがあります。
この2つ。じつは家を売る方法としてどちらを選ぶかで大きく販売価格は変わります。
ですから、まず買取と仲介の違いを簡単に説明しますね。
早く売りたいなら「買取」がおすすめ!
買取とは、不動産業者に家を買い取ってもらうことです。
メリットとしては「早く売れる」ということがありますが、デメリットとして売却価格が「相場よりも安い」という点があります。
一般的に買取の場合は「相場の2~3割安い」というところでしょうか。
家を売る理由というのは人それぞれで「もういくらでもいいから早く手放したい」という方も意外とみえます。
そういった方は買取が早くておすすめです。
但し、業者としては「買い取ったからには損は出来ない」ので売却価格は期待できません。
高く売りたいなら「仲介」がおすすめ!
仲介とは、買いたい人を紹介することです。
メリットとしては、売値は仲介業者と相談ですが「決定権は売主である自分」にあります。
ですから、少しでも家を高く売りたいのなら仲介がおすすめです。
但し、デメリットとして
- 売却までに時間が掛かる
- 内覧対応がある
という点はあります。
内覧対応に関しては頑張るしかありませんが、少しでも「早く高く売るコツ」としては、たくさんの不動産屋にアプローチして良い不動産屋に仲介してもらうということがあります。
不動産一括査定サイトは利用すべき!
良い不動産屋を探すためのに「地元の不動産屋を回る」のも良いですが、おすすめなのは月並みですが「不動産査定一括サイト」の利用です。
というのも「地元の不動産屋」といっても得意分野があり、売買の仲介に関しては苦手というところもあります。
ですが、不動産一括査サイトに登録している会社は「売買の仲介をメイン」にしているやる気満々の会社ばかりです。
そういった会社に複数査定および依頼をすることで、少しでも高く(早く)自分の家が売却される可能性は上がりますよ。
(その中でお勧めの不動産一括査定の会社は、この記事の最後で紹介します!)
おわりに
いかがでしたか?
今回は、家を売る時の相場の調べ方として「おすすめのサイト」を紹介しました。
とくに一般的にあまり知られていない、
プロも利用する!不動産の相場チェックにお勧めのサイト
- 土地総合情報システム
- 土地代データ
- レインズ・マーケット・インフォメーション
この3サイトは過去の取引情報が分かるのでかなり便利です。
また、今の動向を知るためにも「スーモ」や「ホームズ」などのポータルサイトのチェックも重要です。
相場を知らないと不動産の査定の際に「思ったよりも安いけど、そんなものかな…」と交渉にも腰が引けてしまうので、ぜひ相場チェックは行ってくださいね。
以上「家を売る相場が知りたい!プロも見ている便利サイトを紹介します」でした。
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ここ数年「空き家問題」が取り沙汰され、管理の行き届いていない空き家については固定資産税が6倍になるという話も聞きます。
しかし、築年数の経過した空き家や地方にある空き地などは不動産屋も積極的に取り扱ってくれないので「仕方なく放置している」という方もみえると思います。
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