住まい

スカイバルコニーは後悔する?デメリットを理解して対策を考えよう!

最近は建売でも「スカイバルコニー」を見ることがあります。

スカイバルコニーとは、フラットルーフになっていてバルコニーとして使用できる屋根を指します。

不動
スカイバルコニー以外にも「ルーフバルコニー」や「陸屋根」とも呼ばれますが、ようするに屋上のことです。

スカイバルコニーの家であれば「屋上でバーベキュー」をやったり「ビニールプールで子供と遊んだり」と、庭が作れない家でも楽しく生活が出来ることが大きなメリットです。

一度は、そんな生活にあこがれた事があるのではないでしょうか?

しかし、そんなスカイバルコニーも残念ながらメリットばかりではなくデメリットもあります。

というわけで、今回は新しく家を建てたり買ってから後悔しないように「スカイバルコニー」のデメリットとその対策について解説したいと思います。

 

 

まずはスカイバルコニーの「メリット」について

まずデメリットの解説の前にスカイバルコニーのメリットをみていきましょう。

スカイバルコニーには以下のようなメリットがあります。

  • バーベキューや子供とプールで遊べる
  • 戸建の場合は、階段室(ペントハウス)でも洗濯物が干せる
  • マンションの場合は、部屋からの視界が広がる
おやつ
スカイバルコニーのメリットとして言えることは「生活の質が上がる!楽しい!」ということでしょう。

当然ずっと住む家なので、毎日楽しく生活の質を上げれるなら上げたいですよね。

しかし、問題はせっかくスカイバルコニーの家を購入したのに「思っていたよりも維持費など大変だった」と後悔しない為にも、しっかりとデメリットを理解しておくことが大切です。

 

スカイバルコニーのデメリットとその対策とは?

スカイバルコニーの家は「生活の質が向上する」かわりに、建築面でデメリットがいくつか出てきます。

ただデメリットといっても対策はあるので、大事なことは「知って備えること」になります。

というわけで、ここでは戸建のスカイバルコニーに住む場合の注意点と対策について解説します。

 

スカイバルコニーは雨漏れを起こしやすい!?

まずスカイバルコニーで心配なのは「雨漏り」です。

スカイバルコニーの家に限らず住宅にとって雨漏れはかなり厄介なトラブルです。

とくにスカイバルコニーの場合は「屋根に勾配がない」ので、大雨が降ると排水が追い付かずに溜まりやすくなっています。

不動
そのため雨漏れ対策として、防水工事をしっかり行うことをお勧めします。

 

スカイバルコニーの防水工事で多いのは「FRP防水」です。

FRP防水は、繊維強化プラスチックを使った防水方法で、歩行性が高いことや工期も短くて済むことから重宝されています。

FRP防水の寿命は10年程度と言われていますが、防水効果を長期間維持するためのポイントとして、トップコートを5年に一度塗り替えておくと良いでしょう。

トップコートは、FRP防水の仕上げで防水層を紫外線から守る効果があります。

そのため、トップコートを塗り替えて置けば防水層のダメージを軽減させて、防水効果を長持ちさせることが出来ます

 

防水シートの上にモルタルを被せるべからず!?

基本的に雨漏れの原因は「防水層の劣化」であることは間違いありません。

では、防水層が痛まないように何か対策は取れないのでしょうか?

実際にあるのが防水シートの上にモルタルを塗ることですが、じつはこれが結構危険なんです。

防水層の上にモルタル、コンクリ、セメントなどをかぶせると、真夏や真冬の温度差で「伸縮が起こり防水層が切れてしまう」ことがあります。

また、何よりも防水層が劣化していることに気が付きません。

そのため多くのケースで「雨漏れしてから防水層が劣化していることに気が付く」のです。

あすか
もしこれからスカイバルコニーの家を建てる予定の方は「防水層は見える状態にする」のをお勧めします。

 

スカイバルコニーは階下が暑くなりがち!?

スカイバルコニーは通常の屋根のように屋根裏の空間が無いため、階下の部屋が暑くなると言われています。

家の屋根や壁が濡れている状態と乾いて熱を持っている状態では、室内の温度は想像以上に違ってきてエコロジーハウスには外壁に打ち水できる仕組みの家もあるほどです。

そこでスカイバルコニーの家におすすめなのは、屋上に保水タイルを設置することです。

 

■TOTO バーセア保水タイプ

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引用元アマゾン

ひな
タイルなので見た目も良いですし、FRP防水を行った後で敷いておくと防水を傷めなくてよいのでお勧めです。

スカイバルコニーの最大のデメリットは、雨漏れを起こしやすいという点です。

そして、その原因になりやすいのが「防水効果が切れたまま放置」すること。

こういった起こる可能性の問題を理解していれば、あとは対策(アフターメンテナンス)を行うだけ。

雨漏れして後悔しないで済みますので、是非抑えておきましょう。

 

建売のスカイバルコニーはどうなの?

以前はスカイバルコニーのある家というと「鉄骨造」のイメージが強かったですが、最近では木造の建売でもスカイバルコニー付きの家を建てています。

ただ、先述したとおりスカイバルコニーは雨漏れの心配があるので「木造住宅には不向き」と言う方も多いです。

木造で雨漏れしてしまうと柱が腐る恐れがありますから、素人考えでも確かに不向きなのは一理あるように思えます。

しかし、木造でも鉄骨造でも雨漏れは起こるものですし、やはり大事なのは「雨漏れしないように注意する」ことでしょう。

 

 

おわりに

屋上が利用できるスカイバルコニーは私も正直憧れがあります。

天気の良い日はスカイバルコニーで読書をしたり昼寝をしたりのんびり過ごしたいですし、また屋上でバーベキューなんて考えただけで楽しそうです。

しかし、不動産営業マンという仕事柄「スカイバルコニーの家で多くの雨漏れを見てきた」こともありデメリットに対しては慎重になります。

ですが、事前にデメリットを知って対策を講じておけば後悔せずに済みます。

そのためにもデメリットをしっかりと理解して、合わせて対策のことも検討してくださいね。

 


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