新聞などを読んでいると目にする「五輪」ですが、「オリンピック」の事を指すということはわかります。
しかし、なぜ「オリンピック」と書かずに、わざわざ「五輪」と書くのでしょうか?
今回は「オリンピック」と「五輪」について、解説していきます!
「オリンピック」と「五輪」の違いについて
じつは「五輪」を「オリンピック」と同義として使用しているのは日本だけなのです。
そもそも「五輪」が使われるようになったのは、1936年のベルリンオリンピックの際に、読売新聞の記者である川本信正氏が「オリンピックというのは新聞の見出しとして長い!」という事から、宮本武蔵の「五輪書」とオリンピックの「五輪のマーク」から「五輪」として、オリンピックの代わりに使われるようになったのです。
ですから、「オリンピック」と「五輪」に違いは無く、新聞の見出しの表記として使用する際に、オリンピックだと長いということで使用されるようになりました。
「五輪マーク」を考えた人は誰?考案された由来は?
では、オリンピックのシンボルである「五輪マーク」は、一体だれが考えたのでしょうか?
じつは、元々オリンピックがギリシャの「オリュンピアの競技大祭」が発祥と言われているのは有名な話ですが、なにも古代ギリシャの時代から続いているわけではありません。
現在の近代オリンピックは、19世紀後半にフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が復興させました。
(ちなみに誕生日は1月1日の元旦です。)
また五輪のマークもオリンピックの創立者である、クーベルタン男爵がデザインしました。
5つの輪は、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカ、ユーラシアの5つの大陸を象徴し、色も青、黄、黒、緑、赤と白地の合計6色は、当時参加している国の全ての国旗の色が表現出来たとされています。
五輪マークの由来は、素晴らしいですね。
オリンピックは年に2回ある!?
今まで「オリンピック」と言ってきましたが、忘れてはいないでしょうか?
オリンピックは「冬季オリンピック」もあります。
ちなみに、夏季オリンピック、冬季オリンピック共に、国際オリンピック委員会が開催する世界大会で、夏季オリンピックと冬季オリンピックは2年ずらして開催されるので、オリンピックは「2年ごと」に行われる事になります。
ただ、どうしても冬季オリンピックは降雪のある北半球でしか開催されないため、規模は夏季オリンピックに劣りますが、冬季オリンピックの方が好きな方も多いのではないでしょうか。
最後に
「オリンピック」と「五輪」に違いはなくて、それよりも「オリンピックって長いから五輪に縮めよう!」という発想が驚きましたね。
また五輪のマークに込められた由来は、まさに世界の平和の祭典にふさわしいものでした。
2020年は東京オリンピックです。
五輪のマークに込められたメッセージにふさわしい、素晴らしいオリンピックになることを期待しましょう!
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