ヨモギは「ハーブの女王」と呼ばれて、高血圧、肥満、抗アレルギー、便秘、美肌などに効果があるといわれています。
そんなヨモギですが、春になるとヨモギ狩りのシーズンを迎えます。
今までにヨモギ狩りに行かれて、持って帰ってきたヨモギで、よもぎ餅を作って食べたり、よもぎ蒸しにトライされたという方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、ヨモギ狩りに行くときに注意したいのが、トリカブトとの見分け方!
ヨモギとトリカブトが思いのほか似ているとのことで、これは絶対に間違って持って帰りたくないですね。
よもぎ餅と間違えて、トリカブト餅とか作りたくもありません。
というわけで、今回は「ヨモギ」と「トリカブト」の見分け方について解説します!
ヨモギ
ヨモギは、キク科の多年草です。
ヨモギはお灸のもぐさにもなりますし、ニオイを嗅げばアロマ効果もあり、ヨモギをお風呂に入れたり、食べたり、すれば便秘や美肌効果もあるとされています。
こちらは、ヨモギの花です。
トリカブト
トリカブトは、キンポウゲ科の多年草です。
ご存知の通り植物で最強の毒性を持つトリカブトですが、素人が葉っぱを見ただけではヨモギと区別がつきません。
こちらがトリカブトの花です。
花があると間違えることはないですね。
ただ、花が咲くのは夏以降ですから、ヨモギ狩りに行く春先のシーズンでは花で見分けることは出来ません。
ヨモギとトリカブトの見分け方
では、ヨモギ狩りで間違ってトリカブトを取らないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
それぞれ写真ではわからない「葉っぱの特徴」があるので解説していきましょう!
葉の裏に産毛がはえているか?
ヨモギの葉の裏には産毛が生えているのに対して、トリカブトは産毛が生えていません。
葉の光沢はどうか?
ヨモギは葉に光沢はありませんが、トリカブトには光沢があります。
葉っぱの香り
ヨモギは葉っぱから香りがしますが、トリカブトはちぎっても香りはしません。
※トリカブトは、根っこに強い毒を持っていますが、花や葉っぱの部分にも毒性を含んでいます。トリカブトを触った手で口や目など触るのは危険なので、すぐに手洗いは行ってください。
その他のトリカブトと似ている野草
ヨモギ以外にもトリカブトと似ている野草はあります。
毎年、間違ってトリカブトを食べてしまい中毒症状になってしまう方が5~10名ほどみえます。
その中で特に間違えやすいのが…
ニリンソウ
ニリンソウも、トリカブトと一緒のキンポウゲ科の多年草です。
花を見れば、ヨモギ同様トリカブトと間違えることはありませんが、葉っぱだけを見ればトリカブトにとても似ています。
また非常に怖いのが、ニリンソウとトリカブトは同じ場所に生息していることも多々あります。
引用:厚生労働省
黄色の矢印がトリカブトで、周りの葉っぱ全てニリンソウとのことです。
これは、素人には区別が難しいですね。
根っこを見れば
モミジガサ
モミジガサは、キク科コウモリソウ属の多年草です。
葉っぱをよく見ると、形やヨモギのように産毛がはえていることから間違えなさそうですが、ニリンソウのように混生しているので間違って一緒にとってしまいます。
引用:食品衛生の窓
野草狩りをする場合は、きちんと丁寧に見てとるようにしないといけませんね。
ゲンノショウコ
ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の多年草です。
ゲンノショウコも、ヨモギ同様に薬草としても優れており、濃いめにして飲めば下痢に、薄めなら便秘に効果があるとされています。
こちらも葉っぱには産毛があるので、その点でトリカブトと見分けは付きやすいですが、実際に間違った事故はあるので注意は必要ですね。
最後に
ヨモギ狩りなんて楽しそうだなと思っていましたが、何も知識が無い状態で行くと恐ろしいですね。
ただ、結構ヨモギは河川の土手なんかにも生えているので、野草の本など片手に探してみても面白いのではないでしょうか?
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というわけで、今回は「ヨモギ」と「トリカブト」の見分け方についてでした!
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