よく天気予報で「台風が熱帯低気圧に変わりました」なんて言われますが、熱帯低気圧ってなんなのでしょうか?
「台風が弱くなったのかな?」くらいで考えていますが、それであっているのか自信はまったくありません。
また「温帯低気圧」というのも耳にしますが、一体何なんでしょうか?
というわけで、今回は天気予報を正しく理解するためにも「熱帯低気圧」と「温帯低気圧」の違い、あわせて台風についても解説していきます!
熱帯低気圧とは?
熱帯低気圧とは、亜熱帯や熱帯の海で、大量の水蒸気が上昇して渦をまく低気圧の事で、風速が17.2m/s以下の低気圧の事を指します。
熱帯低気圧は、天気図では「TD」と表示されます。
台風とは?
台風とは、熱帯低気圧が発達して、風速17.2m/s以上の低気圧となると台風と呼びます。
台風は、天気図では「T」と表示します。
温帯低気圧とは?
温帯低気圧とは、冷たい空気と暖かい空気が渦を巻くことにより出来きる低気圧です。
冷たい空気の前線を「寒冷前線」、暖かい空気の前線を「温暖前線」と呼びます。
温帯低気圧は、風速 17.2m/s 以上になっても台風とは言いません。
温帯低気圧は、天気図で「L」と表示します。
「熱帯低気圧」と「温帯低気圧」と「台風」の違いとは?
熱帯低気圧と台風は、低気圧の作られ方が一緒で、風速17.2m/s を境に熱帯低気圧と台風に分けられます。
空気は暖かい空気だけなので、温帯低気圧のように前線がありません。
「温帯低気圧」は、熱帯低気圧と低気圧の作り方が違い、冷たい空気と暖かい空気が混ざり合おうとすることで出来る低気圧なので、「寒冷」「温帯」の前線が出来るのが大きく違うところですね。
そもそも低気圧とは?高気圧についても解説!
では、さきほどから出てくる「低気圧」ですが、そもそも低気圧がわからないという方もいらっしゃると思います。
また、せっかくなので「高気圧」も、まとめて解説していきます。
引用:天気の部屋
まず気圧というのは、地表にかける圧力のこと言います。
- 低気圧…地表にかける圧力が周囲よりも低いところを指します
- 高気圧…地表にかける圧力が周囲よりも高いところを指します
低気圧
低気圧は、先述していますが「熱帯低気圧」と「温帯低気圧」の2種類があります。
上昇気流を起こして、雲を作り、天気が悪くなります。
高気圧
高気圧は、「温暖型高気圧」「移動性高気圧」「寒冷型高気圧」があります。
- 温暖型高気圧…天気を良くします。
- 移動性高気圧…天気を良くします。
- 寒冷型高気圧…冬に現れ雪を降らせます。
基本的には、低気圧が来ると天気が崩れて、高気圧が来ると良好になります。
低気圧や高気圧がわかるだけでも、天気図を見るのが面白くなりそうですね。
最後に
天気予報を見ても、今までさっぱりわからなかった方でも、低気圧や高気圧の事がわかるだけでも、随分理解が進むのではないでしょうか?
また「熱帯低気圧」や「温帯低気圧」とか、よくわからないと思っていましたが、低気圧はこの2種類しかないので楽勝ですね。
というわけで、今回は「熱帯低気圧と温帯低気圧の違いとは?台風についても解説!」でした!
おすすめの記事 と スポンサーリンク