WEBを見ていると「自動車ローンを住宅ローンにまとめることが出来た」という話を見かけることがあります。
しかし、これは通常の住宅ローンであれば契約違反。
ですが、自動車のローンを支払って、住宅ローンも払うとなると「正直きつい」というのも分かります。
そこで何か良い方法が無いかというと…、じつはお住まいの地域によってはあるんです!
というわけで「住宅ローンに自動車ローンをまとめたい」と考えている人は必読です。
自動車ローンを住宅ローンにまとめる方法とは?
ほとんどの金融機関では、住宅ローンと自動車ローンをまとめるようなことは出来ません。
ですが、裏技とかグレーな方法でもなく「一部の労働金庫(ろうきん)では住宅ローンに他行ローンをまとめることが出来るプラン」が用意されています。
「ろうきん」なら自動車ローンとまとめることが出来る!
一部の地域のろうきんでは、住宅ローンに500万円まで他金融機関のローンや家電などの購入費をまとめて借りることが出来るプランがあります。
- 北海道ろうきん…住きっと!500
- 新潟ろうきん…まるごと500
- 東北ろうきん…Change500
- 北陸ろうきん…まるっと500
- 東海ろうきん…住宅ローンとまとめトク
- 近畿ろうきん…住宅プラス500
- 中国ろうきん…住宅プラス500
- 沖縄ろうきん…まるごと500
※ ろうきんは全国に13ありますが、住宅ローンにまとめることが出来るプランが無いところもあります。
詳しくはお近くのろうきんにお尋ね下さい。
東海ろうきんの「住宅ローンとまとめトク」で解説!
例えば、どのようなものが住宅ローンとまとめられるのかというと、
- 引っ越し費用
- 家具家電購入費用
- 自動車ローン
- カードローン
- 教育ローン
などを住宅ローンと一緒にまとめることが出来ます。
東海ろうきんについて詳しく解説している記事もあります!
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東海ろうきんの住宅ローンの評判!審査が甘いと言う噂は本当なのか?
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金利は住宅ローンと一緒で借りられるのか?
住宅ローンの金利で借りられるという情報もWEBで見かけますが、正確ではないので正しくお伝えしておきましょう。
というのも、住宅ローンとまとめトクは、適用金利では無く「店頭金利での融資」となります。
店頭金利も住宅ローン金利と言えばそうなんですが、私たちが実際に融資を受ける際は「店頭金利から優遇金利分が引き下げ」されます。
例えば、令和3年5月の東海ろうきんの店頭金利は1.54%ですが、優遇金利が最大0.65%なので適用されると0.89%になります。
店頭金利(1.54%)- 優遇金利(0.65%)=適用金利(0.89%)
しかし、住宅ローンとまとめトクに関しては「優遇金利の適用が無い」ため、まとめトク部分は1.54%での金利計算になるので注意が必要です。
リフォーム費用もまとめられるのか?
リフォーム費用については「まとめトク」を利用しなくても、プラスリフォームで1,000万円以内まで借入れ可能です。
また、リフォーム費用については優遇金利が適用されます。
ただ、まとめトクと合わせて借入れする場合は「リフォーム費用とまとめトクを合わせて1,000万円以内」になります。
※ リフォームで1,000万円、まとめトクで500万円で合わせて1,500万円にはならないので注意して下さい!
色々なローンがあると「住宅ローンが●日に引き落とされて、自動車ローンは▲日、カードローンが■日で…」と、それぞれの返済日を気にしないといけない生活は精神的にくるものがあると思います。
しかし、ローンがまとまれば返済計画が立てやすくなりますし、また住宅ローンで返済期間が延びるので月々の負担も下げることが出来ます。
ただ、総支払い額で考えた時に得かどうかは計算してみなければ分かりません。
住宅ローンと自動車ローンはまとめた方が得なのか?
仮に自動車ローンで500万円を借入れするとして計算してみましょう。
銀行系マイカーローン
- 金利…2.0%
- 返済回数…120回(10年)
- 総返済額…5,520,756円
銀行やJAのマイカーローンのイメージで計算しましたが、だいぶ金利や返済回数も厳しめです。
ディーラーオートローン
- 金利…5.5%
- 返済回数…60回(5年)
- 総返済額…5,730,317円
5.5%だと借入れ期間を半分の5年にしても、先ほどよりも総返済額は増えます。
そして、35年の住宅ローンにまとめたとして計算すると
- 金利…1.5%
- 返済回数…420回(35年)
- 総返済額…6,429,637円
支払いを一本化することで月々の返済額は楽になりますが、金利が下がっても年数が延びれば総返済額が増える可能性は高くなります。
金利が低いと得する気がしますが、この点はよく計算することをお勧めします。
自動車ローンが残っていると住宅ローンに影響はあるの?
いろいろ計算してみると「まとめずに住宅ローンと自動車ローンの2本立てで返済していこう」と考える方もみえると思います。
その際に気になるのは「自動車ローンがあることで住宅ローンに何か影響があるのか?」ということ。
結論から言えば、自動車ローンがあるだけで審査に落ちるということはありませんが、住宅ローンの借入額には影響があります。
というのも、金融機関が「この年収なら毎月10万円返済しても大丈夫」と判断しても、そこに自動車ローンなど住宅ローン以外の借入れがあれば、その分は差し引かれます。
つまり、自動車ローンで月々3万円返済していれば「10万円- 3万円=7万円」になります。
そのため住宅ローンでたくさん借りたい場合は、審査に申し込む前に自動車ローンを完済してしまった方が多く借入れ出来ます。
じつは1万円の差はバカに出来ない!?
「月々1万円くらい対した影響ないでしょう?」と思うかも知れません、これが意外とバカになりません。
仮に35年ローンで年収400万円・金利2.5%で計算してみると
- 月々10万円返済…借入れ可能額 27,970,000円
- 月々9万円返済…借入れ可能額 25,170,000円
で、280万円の差になります。
住宅ローンを申込みした後、自動車はいつ買ってもいいの?
ここまで自動車ローンを持っている方向けの話でしたが、マイホーム購入に合わせて車も新しく購入したいという人も多いです。
その際によく頂く質問が、
- 住宅ローンと自動車ローンはどっちを先に申し込むべきか?
- 住宅ローン申込み後に自動車ローンを申し込むならタイミングはいつか?
という2点です。
こちらは自動車ローンを持っていない方の話ですが、せっかくなのでお伝えしていきましょう。
住宅ローンと自動車ローンはどっちを先に申し込むべきか?
住宅ローンと自動車ローンのどちらを先に申し込むかは「絶対に住宅ローン」です。
先にお伝えしたとおり、自動車ローンがあると住宅ローンで借入れ出来る額も少なくなるのでメリットがありません。
また「住宅ローンの方が額が大きいから自動車が買えなくなるかも?」と心配される方もみえますが、住宅ローンが理由で自動車ローンに落ちることは無いので安心して下さい。
住宅ローン申込み後に自動車ローンを申し込むならタイミングはいつか?
住宅ローンのヤマ場は大きく3つです。
- 事前審査
- 本審査
- 融資実行
になりますが、こちらも自動車を買うならズバリ「融資が実行されてから」です。
事前審査や本審査が終わっても、実行までに返済額が変われば融資取り下げの可能性もゼロではありません。
その際に内容が変わっていれば取り下げの可能性は十分にあります。
また、万が一そのようなことで取り下げになればローン特約も適用できずに、売買契約そのものが違約解除になる可能性が高いです。
慌てて自動車ローンを組むのはリスクが高いので、こちらも融資実行まで絶対に待ちましょう。
おわりに
今回は、住宅ローンと自動車ローンで「よく質問されること」をまとめてご紹介しました。
とくに、自動車ローンを含め複数のローンがある場合は「住宅ローンで一本化出来ないかな?」と思う方は多いです。
通常それは出来ないのですが、それが違法でも何でもなく出来る可能性があるのは「労働金庫(ろうきん)」になります。
ただ、ろうきんは全国に13ありますが「それぞれサービス内容が違う」ので、お近くのろうきんで今回ご紹介したプランが無いかもしれません。
詳しくはお近くのろうきんにお尋ね下さい。
以上「住宅ローンと自動車ローン!まとめて契約する方法はズバリこれです!」でした。
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