突然ですが、私は今の不動産会社に勤める前は新車の販売を行っていました。
元々「どうしたら商品が売れるか?」ということを考えるのが好きで、今度は新車よりも高額な商品を売りたいと思って不動産業界への転職を検討しました。(歩合も魅力的でしたし)
ただ、そろそろ家の購入も考えないといけないと思っていたので「先に住宅ローンの審査を済ませてから転職する」ことにしたのです。
転職も給料が増えるのであれば、これからの住宅ローンの支払いも楽になりますし、自分自身のキャリアアップにも繋がるので悪いことではありません。
当時の私は不動産業界で働く前なので業界の知識も無く、正直住宅ローンも転職も簡単に考えているところがありました。
ですが、住宅ローンの審査前後の転職はタイミングを間違うと危険だなと不動産業界に勤めた今となっては思います。
というわけで、今回は「住宅ローンの審査と転職について」お伝えします。
住宅ローンの審査前後に転職を行っても問題ないの?
まず住宅ローンの審査前後で転職を行うのはタイミングが非常に重要です。
結論から言えば「住宅ローンの審査」段階での転職は基本的にNGと考えた方が無難です。
無難というのは「転職が出来ないわけではないけど住宅ローンの審査自体がやり直し」になり、メリットは1つもありません。
ですから、住宅ローンの審査前後で転職を考えるなら「住宅ローンの契約が完了」になります。
転職は最低でも「金銭消費貸借契約」が済んでから!
住宅ローンの流れを大まかに言えば、以下のようになります。
住宅ローンの流れ
- 事前審査 … 3~7日程度・本審査前の仮審査
- 本審査 … 1~2週間程度・本審査が通れば契約に移行
- 住宅ローン契約 … 正式には「金銭消費貸借契約」と言う
- 融資実行 … 物件の登記が完了すれば無事完了
この流れの中で「転職」を行うなら、住宅ローンの契約(=金銭消費貸借契約)が完了してからとなります。
金銭消費貸借契約とは、ようするに「住宅ローンをこの内容で締結しますね」というものです。
私が仲の良い銀行の担当マンに話を聞くと、通常金銭消費貸借契約が済めば金融会社が改めて勤務先の会社に「退職されませんよね?」というような確認を行うことはないそうです。
ですから、良い悪いを置いておいて「何もしなければ融資は実行される」ことになります。
ただ、念のために「融資実行」まで転職は待つべし!
ただ、不動産業界で働く立場から言えば「念のため融資実行までは転職を待ってもらいたい」です。
実際に私も家を買う時に転職を考えていて担当の営業マンに相談したのですが「念のため融資実行まで我慢してください」と言われました。
万が一融資が実行されなければ、家を買うと言ったのに買わない(買えない)「売主に対しての契約違反」となりペナルティが発生する恐れもあります。
私は金融機関(銀行)が融資の際に「給料振込みは当行というのが条件です」と言われましたが、転職まで半年間休みました。
そのため給料振込みもすぐに出来なくなりましたが何か言われることもありませんでした。
むしろ「住宅ローンを組んでいただいた方にお勧めしているフリーローンがありまして…」と営業されたくらいです。
勤め先が変わる場合は金融機関への連絡が求められる!?
契約書には「勤め先が変わる場合は報告する」というような記載があると思いますが、それも連絡しなかったことで契約違反だから一括返済させられるようなことはありません。
さすがにそれで一括返済だったら厳しすぎますよね。
金融機関の担当者も悪い意味ではなく「聞かなければ何もしません」というスタンスです。
一旦ここで話をまとめると、住宅ローンの審査から契約で転職するなら「融資が実行されてから」がベストです。
どうしても早く転職したいなら「金銭消費貸借契約」が完了してからでも問題が発生する可能性は低いです。
低いですが、万が一を考えるとやはり「融資実行」のタイミングまで待つことをお勧めします。
では、住宅ローンの契約前となる審査段階での転職はどうなのでしょうか?
住宅ローンの審査中に転職の準備を進めるとどうなる?
融資が実行されたらすぐに転職できるように、住宅ローンの審査段階で
- 先に転職活動をしておく
- 退職届を提出しておく
というのはどうでしょうか?
以下、考えられる可能性についてお伝えしていきます。
審査のやり直しのデメリットも!?
通常、金融機関が在籍確認を行う時に「退職予定かどうか?」までは聞くことはありません。
しかし、こっそり転職活動(現在の会社は知らない)のであれば良いでしょうが、退職届を提出していれば会社側が「何日に辞めますけどね!」くらいの話をするかもしれません。
そうなってくると審査の条件が変わってしまうので、事前審査・本審査に関わらず「再審査」ということになるでしょう。
住宅ローンは勤務年数を重視しますから、転職後すぐという内容になると条件的には不利になります。
また、金融機関としても印象は当然悪いものになるでしょう。
住宅ローンの審査前の転職はやめておきましょう!
先程もチラリと書きましたが、転職してからの住宅ローンの審査は不利です。
フラット35以外は、どこの禁輸期間も最低の勤続年数が設定されています。
ですから、住宅ローンは「審査前・審査中・審査後」であれば、どれもタイミングとしては良くないのです。
さらに、審査前に転職してしまうと「審査の土台にすら乗らない」可能性が出てきます。
おわりに
今回は「住宅ローンと転職について」私の実体験も踏まえつつお伝えいたしました。
実際に私も「住宅ローンの融資が実行された翌日に退職届を提出」して、現在も同じ金融機関で住宅ローンの支払いを行っていますが何も音沙汰無しです。(良い意味で)
また不動産業界に携わって融資実行後の転職で何かトラブルになったという話も私は聞いたことがありません。
ただ、これからも何も起こらないということを保証できるわけではありませんので、最終的には契約書の内容をよく読みつつ自己判断で転職して頂ければと思います。
以上「住宅ローン審査後に転職したい!ベストなタイミングはいつなの?」でした。
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