このブログを読んでいる方の中には「これから家づくりを考えている」という方もみえると思います。
注文住宅で希望の家づくりを計画するのは楽しいと思いますが、これからどういった流れになるのか不安な気持ちもあるのではないでしょうか?
しかし、不安なのは「何がどういう流れになるかわからない」からなので、しっかりとポイントを抑えておけば何も問題はありません。
今回は、そんな家づくりの流れと合わせて「不動産営業マンが出来れば紹介したくないサービス」も3つお伝えします。(不動産営業マンの私が言うのもなんですが)
営業マンとしては「わざわざ紹介したくない」けど、自分でこれから家を建てるなら「絶対に利用したい」ので宜しければ参考にしてください。
というわけで、さっそく家づくりの流れの説明を行いたいと思うのですが、その前にはまずは「家づくりに必要な期間」を知っておきましょう。
その上で逆算して十分な期間をもって家づくりの望むのが失敗や後悔を防ぐことに繋がりますからね。
家づくりに必要な期間はどれくらい?
家づくりの期間は建物の大きさや建築方法、また内容によっても変わりますが、一つの目安として「30坪前後の木造2階建ての家」で工事期間はおおよそ4か月となります。
しかし、その前に設計の打ち合わせや住宅ローンの融資申し込みなどに2,3か月掛かることを考えると早くても半年ですし、少し日程がずれ込むことも想定しておくと10か月くらいの期間を考えておきたい所です。
さらに、建築会社を選ぶ期間も考えると遅くても1年前には動き出さなければいけません。
では、家づくりの流れは具体的にどういったものなのでしょうか?
あとで後悔しないために、しっかりとした家づくりのスケジュールを計画していきましょう。
家づくりの流れ!一体何から始めると良いの?
いざ「家づくりを計画するぞ!」と考えても、一体何から始めれば良いのかわからない方は多いと思います。
家を建てる会社が決まって着工に入れば、あとのスケジュールは担当の営業マンと打ち合わせしていくことになりますが、問題は「それまで」ですよね。
せっかくの家づくりで後悔しない為にも、まず初めに行うことは何なのでしょうか?
家づくりの第一歩!家族と「希望の家」を考える
家づくりは「家族と話し合う」ことから始まります。
この時点で完璧を求める必要はありませんが、出来れば「家の性能」についてしっかり話合うことをお勧めします。
「冬も暖かい高気密の家が良い」とか「地震が心配だから免震にしたい!」というような家の性能面を考えておくと、どういった建築会社を探せば良いのかという方向性がはっきりします。
もちろん楽しいのは「キッチンは対面にしたい!」というような話だと思います。
でも設備はどの会社でも選ぶことが出来るので、そういった話だけだと会社選びで凄く迷います。
資金計画を「自分で」考えてみよう
通常住宅ローンは建築会社の営業マンが相談に乗ってくれますが、出来れば早い段階で「自分で資金計画を立てる」ことをお勧めします。
やはり、自分で支払いができる許容範囲をしっかり把握することは「地に足の着いた行動」が出来ることに繋がります。
先に住宅展示場で「グレードの高いモデルハウス」を見ると、予算オーバーでも無理に頑張ってしまって入居してから厳しい生活を過ごすことになり後悔する方は多いですからね。
営業マンによっては「家が売れれば良し」という考えの人もいますから、お金のことだけに自分でもしっかり調べましょう。
とくに住宅ローンでは、営業マンに紹介された銀行だけしか審査を行わないのは勿体ないです。
「住宅ローンが通って良かった」ではなく、もっと金利や内容が有利な銀行を探すべきです。
今は住宅ローンの一括査定などのWEBサービスがありますから利用しない手はありませんよ。
情報収集は「第三者に相談」という手もあります
「どういった家に住みたいか?」というイメージが出来たら、次は情報収集です。
家づくりの情報収集は、
- 住宅展示場
- カタログ
- WEB(ブログなど実際に家を建てた方の体験談など)
などがありますし、こういった情報収集はもちろん大切です。
ですが、これらは自分で見て判断するので「ある程度の知識がないと理解するには至らない」場合もあるでしょう。
もちろん住宅展示場に行けば営業マンが詳しく説明してくれますが、やっぱり「自社商品の良い所」の説明になるので、いまいち信用して良いものか不安にもなります。
そんな時は「第三者の専門アドバイザーに無料相談できるサービス」などもあります。
【何度でも無料!電話相談】LIFULL HOME'S 住まいの窓口
「まったく家づくりのことが分からない」という人は話を聞くだけでも勉強になりますよ。
会社選びで迷ったら「営業マンの対応力」で決めるのもアリ!?
実際に建築会社を選ぶときは、なかなか「この会社だ」と絞り込むのは難しいかもしれません。
そんな時は、営業マンの「提案力」や「対応力」も合わせて考えてみましょう。
提案できるということは「それだけ多くの知識がある」ということです。
不動産業界は人の入れ替わりが激しく「他業種でも営業経験があれば採用される」ので、年はそこそこでも知識は素人同然という人もいますから、会社選びで迷ったら「人で決める」のもアリだと思います。
ここまでは「家づくりを考えだしてから会社を選ぶまでの流れ」を解説してきました。
とくに私がお勧めしたいのは「自分で資金計画をしっかりと立てる」ことです。
私も注文住宅の営業経験がありますが、やはりモデルルームの威力は凄くてお客様の半数くらいは「浮足立った状態」になります。
そういった時に畳み掛けるような営業を仕掛ける会社もありますから、お客様としては自分で色々と調べて知識を蓄えることは大切だと思います。
ちなみに記事の最後にPRで「注文住宅のカタログ一括請求」を紹介していますので、そういったWEBサービスを利用するのも良いですよ。
では、次は「建築会社が決まってからの流れ」をお伝えしていきましょう。
建築会社選びが決まってからの家づくりの流れ
家を建てる会社が決まったら、自分で決めることはグッと少なくなります。
ですが、すべてを営業マン任せにするのではなく要所では自分の意見をきちんと通すことも大切です。
そんな要所がどこなのか解説していきましょう。
住宅ローンの事前申し込み
住宅ローンの事前申し込みを行って、審査がOKであれば契約は目前です。
しかし、ここは焦らずに住宅ローンの内容もよく考えましょう。
住宅ローンには団体信用生命保険の加入が条件となりますが、出来れば通常の団体信用生命保険(ローン契約者が死亡・高度障害状態になった時に支払われる)ではなく「三大疾病特約・八大疾病特約が付いているものを選ぶと安心」です。
先日、知人が脳梗塞で半身不随になってしまいましたが、団体信用生命保険が通常だったので住宅ローンは残っているので生活がかなり厳しいそうです。
通常は金利が少しアップすることで契約できるのですが、銀行によっては金利アップなしで疾病特約がつくところもあるので、先述した「自分で資金計画を行う」はここで活きてきますよ。
地盤調査から着工まで
住宅ローンの事前審査がOKであれば、次は「地盤調査」です。
家を建てても問題の無い地盤なのかを調べて、最終的な家の設計図面が完成します。
着工の前には「地鎮祭」を行います。
地鎮祭とは、土地の神様にお祈りする祭事です。
それが終わったら、いよいよ新築の着工に取り掛かります。
きちんと家が建てられるか心配だったら
本契約が完了して着工が始まると、あとは営業マンがスケジュールを教えてくれます。
この段階で「施主」として自分が動くことは、上棟祭などです。
ですが今は「地鎮祭のみ」ということも多いので、引き渡しまでは時折「今はどんな感じで家が建っているかな」と見学に行くくらいです。
ただ、きちんと家が建てられるか心配であれば「ホームインスペクション」という第三者機関による住宅診断を依頼するのも良いでしょう。
費用は掛かりますが、建築中でしっかりと問題なく家が建っているか確認してもらえるので安心出来ます。
ただし、ホームインスペクションを依頼するに以下の2つはポイントです。
- 建築会社には住宅診断を入れることを事前に伝える
- 建築会社の紹介ではなく「第三者」の業者に依頼する
とくに建築業者からの紹介であれば「中立かどうか疑わしい」ですからね。
気になることがあったら「引き渡し=代金決済」を行わない
一般的には工事が完了して引き渡しが済むと残金の支払いが行われます。
しかし、少しでも気になることがあれば「残金の支払い」は全てが完了してからにしましょう。
というのも、建築会社のトラブルで多いのは「アフターサービスの悪さ」です。
「補修工事を頼んでいるのに一向に来てくれない」という話は、それこそWEBでよく見かけます。
ですが、これも残金の支払いが行われていないのであれば最優先事項で補修に来てくれることでしょう。
営業マンに「先に引き渡しだけ完了させて下さい」と言われれば人情も出ますが、そこは心を鬼にする必要もあるかもしれませんね。
以上、家づくりから引き渡しまでの流れをご紹介してきました。
家を購入する立場になって解説してきましたので、通常は営業マンが教えてくれないようなサービスもありましたが「検討の余地がある」ものなので、ぜひ参考にしてください。
あと今回は「土地がある」ことを前提に話をしてきましたが、土地も探している方も多いと思いますので、引き続き「土地探し」について解説していきます。
土地探しは「会社選び」と一緒に行う!
これから住む生活を考えると「立地」はとても重要です。
しかし「一戸建てを建築するのにちょうど良い土地」というのは、なかなか出回ることはありません。
というのは、ちょうど良い土地というのは「大きな土地を分譲する」ことで出来るからです。
そして、そういった分譲地では「建築条件付き」になっているケースがほとんどです。
「建築条件付き」とは?
建築条件付き土地というのは「建設会社が指定された土地」のことです。(というか、今はほとんどの分譲地は建築条件付きです)
つまり、家を建てる会社は選べません。
また、建てる家も注文住宅とは違って「ある程度決まった内容から選ぶ」というようなイメージです。
土地を優先するか? こだわりの家を優先するか?
ただ、土地と家がセットで販売されるので「土地のみ」と比べると価格は少し割安という所もありますから、悪い話ばかりではありません。
気を付けたい「定期借地権」について
一般的に家を建てるのは「自分の土地」ということが多いですが、なかには「借りた土地」に家を建てることもあります。
この土地を借りるのに「定期借地権」という契約があります。
最近は「土地を買うよりもお得な定期借地権」というような広告も多く見かけますが、実際のところは金額的にもさほどお値打ちでもないですし、なによりもせっかく建てた家を50年後には取り壊して更地で返さないといけません。
定期借地権が施行されてから「まだ50年経過していない」ので、今後土地の返却時にどういったトラブルが発生するのか分かりませんが、やはり気を付けたい契約ではあります。
定期借地権のメリットとデメリット!家を買う前に注意すべきこと
おわりに
いかがでしたか?
今回は「家づくりの流れのポイント」について解説してきました。
ただ単純に家の流れを説明するだけではなく「せっかくの家づくりで後悔しないために」いくつか利用したいサービスも紹介しています。
実際にこれらのサービスは「今から私が家を買うなら絶対に利用したい」ものです。
不動産営業マンとしての本音を言えば「いち早く契約して引き渡しを行いたい」ので、複数の住宅ローンを審査したり、ホームインスペクションを利用するようなことでアドバイスを送る人は少ないと思います。
そういった部分は家づくりの流れの要所で抑えておくと、最終的に「こうすれば良かった」という後悔を未然に防げますよ。
以上「家づくりの流れ!建築会社を決めるまでにやっておきたいこと」でした。
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