賃貸で部屋を借りる時に築年数って気になりますよね?
若い女性の方だと「新築じゃないとイヤ!」という方も少なくありませんが、新しい部屋ほど家賃は高くなります。
そんな中で「築浅(ちくあさ)」という言葉を聞くことがありますが、そもそも築浅とは何年くらいまでの物件を言うのでしょうか?
また、新築と築浅の違いや築浅のデメリットなんかも気になります。
逆に築浅では無い古い物件はどうなんでしょうか?
そこで今回は築年数ごとに物件写真を見比べつつ、築浅について解説していきます!
築浅とは?じつは何年か明確に定められてはいない!
じつは築浅は、どれくらいの年数で築浅になるのか定められていません。
実際にお客様からも「築浅って何年くらいまで?」」と質問されたことがありますが、私たち営業は「築5年未満」の物件を築浅と呼ぶことが多いです。
また、新築の場合は「竣工から1年未満」で「未使用」の物件の事を指します。
竣工から1年未満でも、一度でも入居者が入った部屋は新築とは言えません。
そのため、1年未満でも入居された物件は「築浅」になります。
築浅にデメリットはあるのか?
新築と築浅を比べた場合、やはり細かいところで「前に入居者が住んでいた」形跡はあります。
例えば、冷蔵庫の跡だとか多少キッチンやお風呂に使用感があるだとか。
また物件にもよりますが、意外と「新築と築浅で家賃に大きな差が無い」ことがあります。
例えば、新築(50,000円)と築3年(47,000円)の同じタイプの部屋。
この差額3,000円を「ほとんど新築みたいな築浅物件なのに3,000円安い!」と受け取るか、「一度誰かが住んだのに3,000円しか家賃変わらないの?」と受け取るかでメリットにもデメリットにもなりそうです。
「新築、築浅、築古」築年数で物件写真を比較!
築浅にもメリットやデメリットはありますが、やはり気になるのは「どんな部屋なのか?」でしょう。
新築と築5年で印象が大きく変わるのか?逆に変わらないのか気になるところです。
また、築浅(築5年まで)よりも築年数が経過している賃貸はどうなのでしょうか?
築年数に分けて順番に写真を見ていきましょう。
新築物件!賃貸の設備はかなり良くなっている!
さすがに新築物件は綺麗ですが、何が凄いって賃貸でも設備が凄いです。
いざ内覧に行かれる方は、パッと見の部屋の印象だけでは無く設備もきちんと見ることをお勧めします。
では居室から順番に見ていきましょう。
人気のカウンターキッチンで、フローリングの色も白っぽく部屋が全体的に明るく見えますね
寝室もエアコン付き!清潔感があります。
お風呂がでかい!
しかもオシャレで広い!
シャワーもかっこいいデザインですね。
キッチンも今風で3口コンロ付き!
エアコンも備え付けられているので自分で購入しなくて済むのがありがたいです。
引っ越しでも出費がかさむので助かりますね。
洗面台も大きく、シャンプードレッサーは忙しい朝に助かります。
結局のところ新築物件が一番綺麗です。
予算が合えば新築が良く感じてしまいます。
築浅物件(築2年)!ほとんど新築と変わらない!?
こちらは大東建託の築浅物件(築2年)です。
パッと見た感じは新築とほとんど変わりません。
大東建託や東建コーポレーションなどの大手はクリーニングもきちんと入れてくれるので、実際綺麗です。
賃貸も2010年くらいから一坪風呂が登場し始めたので、もはや賃貸の築浅物件では主流です。
シャンプードレッサーもあります。
トイレもウォッシュレットです。
築5年の部屋だとどうなる?
こちらは築5年のダイワリビングの築浅物件です。
フローリングの色が濃いので、少し古さを感じます。(今は明るい色が主流なので)
それでも収納スペースは多いですし、使い勝手は良さそうです。
設備面は十分だと思いますが、やはり新築と比べると「使用感」は写真からも伝わります。
築年数10~15年の物件を見てみる!
ここからは築浅(築5年)よりも古い物件を参考までに見ていきましょう。
こちらは築10年の物件です。
この物件はLDKから、もう1つ部屋が続いているので広いです。
物件の築年数とは関係ないですけど、これくらい広いと家具もたくさんおけますね。
収納も広いです。
フローリングの色合いは、この時期の流行りなのか、しっかりした木目やブラウン色が多いです。
お風呂は今と比べると小さく感じますが、当時では標準的なサイズです。
キッチンも大きいですね。
思いのほか綺麗なシステムキッチンだと思います。
洗面台はシャンプードレッサー付きです。
水回りの設備は、賃貸では標準サイズです。
むしろ、こうやって写真を見ると築年数10年は新しい方ですね。
築年数20年の物件だと、どんな感じ?
築年数20年くらいだと大家さんは「全然新しいでしょ!」と言いますが、やhり一般的には古い印象が強いでしょ。
居室はともかくエアコンに年季を感じます。
クローゼットの扉がアクセントになってますね。
この物件も一部リフォームされていますが、築年数20年でリフォームしない物件はありません。
こういったリフォームは退去に合わせて行うので、築15年目で退去がありリフォームした場合は「5年誰かが住んだ後」です。
しかし、ちょうど20年目で退去してリフォームしたならクロスなど新品ですから狙い目ですよね。
キッチンもタイル張りが年代を感じさせます。
全面タイルではなく、半分だけタイルとかアクセントとして利用するならオシャレなんですけどね。
「お風呂・トイレ」と、やはり年数相応という感じがします。
でも洗面化粧台は一度入れ替えされています。
まだ20年くらいだと大掛かりなリフォームをかけるほど部屋の中や設備も痛んでいないでしょう。
リフォームに力を入れるかどうか、大家さんとしても悩ましい時期ですね。
築年数25年(前後)の物件は?
築年数25年になると物件の古さはどうでしょうか?
築25年ということは「四半世紀」ですから、なかなかの年数です。
以下は2DKの和室・洋室の物件を見ていきましょう。
築年数は27年になりますが、退去の際の修繕でクロスの貼り替えなどしっかり行っているので、思いの外きれいですね。
お風呂に洗面台が付いているタイプです。
これは築年数の古さに関係はありませんが、寝る前の歯磨きの時とか「足が濡れる」ので不便なんですよね。
ワンルームの物件などによくあるので注意です。
トイレも流石に暖房便座はありません。
築年数30年の物件は?
ちなみにジャスト築年数30年だと、こういう感じです。
「あれ?むしろ25年よりも綺麗じゃない?」と思いませんか?
こちらの物件も簡単なリフォーム済みなんですが、築20年を過ぎると退去時に合わせてリフォームすることが多いので意外と狙い目なんですよ。
和室の畳も新しい。
キッチンは似たような感じです。
キッチンはサイズや配管の関係もありますし、あまり最近のタイプにガラッと変更するのは難しいです。(やるときはやりますけどね)
また、お風呂に関してはこちら「築30年の歴史」を感じる設備が備わっていました。
これ「バランス釜」と言います。
バランス釜とは、お風呂専用の給湯器です。
こういう物件(昭和初期のテイスト)が好きな人は一部見えるので、そういう方にはオススメです。
ちなみに私の実家にもバランス釜があったのですが、一度父親がガスに引火させて頭がコントのようにチリチリになったことがあります。
ちなみにお風呂に専用の給湯器があると言う事は、キッチン、洗面所にも「それぞれ給湯器が必要」です。
築30年を超える物件では?
築30年i以上の物件になってくると、グッと古さも出てきます。
それを昭和の良さと取るかどうか入居者さん次第ですが。
ちなみに写真の物件は築33年で、簡単なリフォームのみ行っています。
「ん?」
「あれ?」
「思ったほど悪くない?」
写真は「玄関」から「居室」「和室」の写真です。
日当たりもバツグンです。
キッチンに壁掛けの給湯器があるので、お風呂の給湯器とは別ですね。
築年数の古い賃貸物件は給湯器は本当にチェックですよ。
入居してから「お湯が出ない」と言っても、大家さんが買ってくれることは少ないですからね。
お風呂とトイレですが、ともに年代を感じます。
でも、そんなに悪くないと思いませんか?
むしろお風呂のタイルが良い味出してます。
インパクトありますよね。
築年数30年の物件(一部リフォーム済み)
この物件は洋室をリフォームしてエアコンも設置して、築30年ですがキレイにされてます。
築30年でもリフォームされている物件なのでクロスやフローリングもキレイですね。
そして、築年数がある程度経っていると必ずある和室。
次に、女性が気になる水回り関係へ。
物件は築30年なので付いている設備は古いですが年数の割りに綺麗です。
でも、お風呂は年代を感じますけどね(笑)
風呂桶がステンレスというのは、なかなかレアな気がします。
玄関もなかなかの古さを感じさせます。
でも、やはり築30年の物件ともなると、
家賃は安い
という大きな魅力があります。
とにかく家賃を安く抑えたい人は、場所よりも何よりも「築年数が賃貸物件の家賃を大きく左右します」から注目です。
また築年数が古くても間取りもガラッと変えてしまうリノベーションは家賃は上がってしまいます。
家賃の安い物件を探すなら「30年変わらないまま」の物件を探しましょう。
おわりに
今回は「築浅について」お伝えしてきました。
実際いろいろな築年数の物件写真を見て貰いましたが、築浅とそれ以上の年数を比べると「築浅は新しい」ということが分かると思います。
どうしても新築と比較されがちですが、家賃で考えても新築よりも安くなりますし、築浅物件は狙い目だと思います。
とはいえ、一度入居者がいたので「その人がどのように部屋を使用されたか?」で部屋の綺麗さは変わってきます。
実際にこの点がどうしても気になる方は、やはり新築を選ばれることが多いですけどね。
以上「築浅とは何年くらい?年数ごとに物件写真を見比べてみました!」でした。
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