こんにちは、不動です。
「木の家を建てよう!」と思った時に、建築方法として
- 在来工法(木造軸組み)
- 2×4(ツーバイフォー)
のどちらにしようか悩む方は少なくありません。
在来工法は、家を「柱」で支える工法に対して、2×4工法は「壁」で支える工法です。
「なるほど。軸になるのが柱か壁で違うのか」ということが分かったものの「それで、具体的にメリットやデメリットはどうなの?」というのが本当に知りたいところではないでしょうか。
というわけで、今回は「在来工法と2×4を色々な角度から徹底比較」してみましょう!
在来工法と2×4のメリット・デメリットを比較!
家を建てる時に気になるポイントをピックアップして、在来工法と2×4(ツーバイフォー)で比較していきます。
まずは「家の性能」で見ていきましょう!
「耐震性」が良いのは2×4!?
耐震性に関しては、在来工法と2×4を比較すると「2×4の方が耐震性が高い」と言われてます。
しかし、最近では在来工法でも耐震金物を使って柱が抜けないように作る工法もあり「耐震性能については大きな差は無い」というのが私の見解です。
ただ、耐震性は「しっかりと建てられている」ことが大前提なので、そのために「耐震等級」という基準で判断すると良いでしょう。
耐震等級とは?
耐震等級とは「地震に対する建物の強さを表す等級」のことで1~3等級まであります。
3等級が最高等級になり等級が高くなるほど耐震性は高く、また地震保険でも割引きが適用されるというメリットもあります。
注文住宅であれば「耐震等級3で建てたい」ということを伝えれば、2×4でも在来工法でも関係なくその基準をクリアーできる家を建ててくれます。
「通気性」は在来工法が良い!?
昔から日本の建築工法として通気性に関しては、在来工法の方がよく湿気がこもりにくいです。
日本は湿気の多い国なので、その点は昔から日本の建築で採用されてきた在来工法が良さそうです。
ただ、最近は「気密性や断熱性を重視する」傾向もあります。
気密性や断熱性を考えると、一般論で言えば「2×4」です。
しかし、在来工法でもお金を掛ければ気密性や断熱性の高い家にすることは可能です。
気密性や断熱性を重視するなら
気密性や断熱性を重視するなら「在来工法 or 2×4」という選択よりも、
- 断熱材がどれだけ入っているか?
- 窓の大きさや性能はどうか?
という点の方が大切です。
また、気密性や断熱性を重視される方は「基準となる数値もある」ので以下の記事も合わせてご覧ください。
間取りの自由度はどっちが有利!?
間取りの自由度に関しては「在来工法」の方が自由なデザインで設計できます。
2×4では「全面窓」のような開口の広い間取りや設計は出来ません。
徹底的にこだわった家を建てたい場合は2×4は不向きですが、一般的な家(それでも十分おしゃれ)であれば問題は無いと思います。
ただ、全面窓など開口の広い間取りに出来ないのは「壁」で建築強度を保つためです。
それゆえにリフォームのことも考えると2×4は在来工法に比べて不利になります。
2×4はリフォームには不向き!?
例えば「子供部屋の壁を取り壊して1つの大きな部屋にしたい」など、壁を取り壊す工事は2×4だと出来ない場合があります。
2×4は別名「木造枠組壁工法」と呼ばれ、建物を「壁」で支えているからです。
そのため、大掛かりなリフォームは2×4は不向きです。
但し、水回りなどのリフォームであれば2×4でも問題はありません。
在来工法と2×4で家の性能を比較してみました。
2×4工法が出た当時は耐震性が高いなど言われていましたが、それも在来工法もピンからキリまであるので「どこと比較したのか」というのはポイントだと思います。
ただ、後述しますが「耐火性」は2×4の方が良いとされています。
面で構成されている分、家が燃え尽きる(倒壊する)までに在来工法に比べて時間が掛かるわけですね
そのため「お金の面」で違いがあるので、次は費用の角度からみていきましょう。
在来工法と2×4の費用面を比較してみる!
家を建てる場合に気になるのは、やはり「お金」ですよね。
家を購入する際の費用は、建築費以外にも火災保険など色々とあります。
在来工法と2×4工法で掛かるお金について比較していきましょう。
在来工法と2×4はどっちが高い?
ローコスト住宅のホームビルダーは軒並み在来工法を採用していますので「在来工法=安い家」と思われている方もみえると思います。
ハウスメーカーの価格設定にもよるので一概に言えませんが、2×4の住宅を建てている大工さんに直接聞いた話では「材料費や職人さんの人工代などを考えると在来工法の方が高い」そうです。
では、なぜローコスト住宅のホームビルダーが2×4を採用しないのかというと「建て方が在来工法と違う」ので日本全国で職人さんを確保するのが難しいとのこと。
とはいえ、最終的には「ハウスメーカーの設定する価格=お客様の購入価格」なので、在来工法と2×4のどっちが高いという議論も難しいところです。
あくまで個人的な意見ですが「2×4はもうちょっと安く販売されても良いのかな」という気がします。
ツーバイフォー(2×4)住宅の欠点は?適正な建築単価も教えて!
火災保険は2×4が安い!
火災保険については「省令準耐火住宅」になる2×4が安いです。
- 外部からの延焼防止
- 各室防火
- 他室への延焼遅延
という、ようするに「燃えにくい住宅」としての措置がとられていれば良いのですが、基本的に2×4は省令準耐火住宅になります。
保険料で言えば「在来工法の半分くらい」の値段で済みます。(※ 但し在来工法でも「省令準耐火住宅」はとれます)
火災保険も何十万円とするので50%くらい違ってくると金額的には大きいですよね。
建築費用に関しては一概にどっちが高いとは言えず、やはり「建てる会社がどこなのか?」という点が大きいです。
しかし、価格の幅で考えると
- 在来工法…安いものから高いものまで幅が広い
- 2×4工法…いわゆるローコスト住宅はない
ので、イメージ的には2×4の方が高く感じます。
ですが、材料費や人件費など今後コストダウンできる余地はあると思うので「2×4の家を建てる会社が増える」と価格競争が起こるのではないでしょうか。
ズバリ!在来工法と2×4はどっちが良いのか?
木造建築の建て方として、在来工法と2×4で迷った時は「何を優先すべきか?」で考えると良いでしょう。
在来工法
- ローコスト住宅を検討している
- ゆくゆくはリフォームも考えている
- 開口を広くデザインを思いっきり重視したい
価格やデザインを重視したい場合は「在来工法」で、
2×4工法
- 耐火性
- 高気密
- 高断熱
家の性能面を重視したい場合は「2×4」が良さそうです。
ただ家の性能やデザイン面に関しては「お金をかければ何とでもなる」という所もありますけどね。
2×4はリフォームに不向きといっても「いずれ子供部屋を失くそう」と初めから検討しているのであれば、はじめから大きな部屋を造っておき「仕切り壁」で2部屋に分けるようしておくのも1つの手です。
アイデアやお金でカバーできる面もあるので、予算が十分にあるなら「絶対にこっちが優れている」という大きな違いは正直ありません。
ただ、安さを追求すると現時点では「在来工法の方が選べる会社は多い」です。
おわりに
いかがでしたか?
今回は木造住宅の建築方法として代表的な「在来工法と2×4(ツーバイフォー)工法」を比較しました。
私の見解では「どちらもお金を掛ければ欠点を補う方法がある」ので、これから新築を建てるならどちらも性能面で大きな違いはないというのが正直な感想です。
2×4を採用している建築会社では「震災でも2×4の家は倒れませんでした」と言いますが、築年数の新しい在来工法の家も倒れていませんからね。(在来工法でも新しい家は耐震基準をクリアーしているわけですから)
個人的には、どうしても「譲れない何か」があるならそれを基準にして考える。
とくに何もないなら「工法よりも会社や営業マンの対応で選ぶ」ことが後悔に繋がらないかなと思います。
以上「在来工法と2×4の違い!ズバリ木の家を建てるならお勧めはどっち?」でした。
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