「木の家に住みたい」と住宅展示場に行くと、住友林業の名前は目につくと思います。
これが他のハウスメーカーだと「木造か鉄骨造か分からない」という方もみえると思いますが、なにせ「住友林業」は”林”が社名に入っていますから木の家って一発で分かりますものね。
(住友と言えば他にも「住友不動産」がありますが、住友林業とは別会社です。)
住友林業は元は住友財閥の林業部門が前身で「東京ドーム10260個にあたる社有林(47,977ha)」を保有しています。(2018年4月現在 )
そのため「木の家」をコンセプトにしており、工法については以下の3種類があります。
- マルチバランス工法
- ビッグフレーム工法
- 2×4工法(賃貸併用住宅のみ)
とにかく、木ありきという考え方で「工法については敷地調査してから決めていきましょう」というスタンスです。
あとは木造ハウスメーカーでは「トップクラスの坪単価」を誇っていることも特徴でしょうか。
今回は、そんな「住友林業の評判について」実際に家を建てた方たちにお話を伺いました。
住友林業の評判は?実際に家を建てた方に聞いてみた!
先程も少し触れましたが、住友林業は木造ハウスメーカーの中では「坪単価は高い」です。
それも「どの工法で家を建てるか?」で変わってきますが、住友林業の坪単価平均を上げているのが「ビックフレーム工法」です。
まずは、そんな「ビックフレーム工法」で家を建てたIさん(仮名)の感想を伺っていきましょう!
「間取りが自由」「柱が少ない」木造ラーメン構造が魅力!
私はコンクリート製ではなく木造製の住宅を希望していたので「木造住宅を前面に押しているメーカー」から選びました。
多くのハウスメーカーの中から選んだのは「住友林業」です。
私が住んでいるのは都市部で「土地面積があまり大きくない」こともあって「ビックフレーム工法」を採用しました。
外部の電気系統なども含めて「坪単価は100万円近く」になり他の安いメーカーに比べればだいぶお金は掛かりましたが、納得できる住宅を建ててくれたのでとても満足しています。
住友林業と最後まで迷ったのは「大和ハウス」です。
大和ハウスの売りは「高耐震・高耐久・省エネ」なのですが、どの性能も住友林業も同じくらいでした。
しかし、耐震性では住友林業のビックフレーム構造の方が良いと思いました。
また、住友林業の決め手になったのは「天井が高く広々とした空間を設計できた」ことです。
実際に完成した住宅に住んでみて、自分の理想に近い「柱の少ない広々とした部屋」にとても満足しています。
土地が広いわけではないので、少しでも大きく部屋を使えることに感謝しています。
日本で初めて木造住宅によるラーメン構造を実現したのが、住友林業の「ビックフレーム工法」です。(鉄骨には多いです)
そのメリットはIさんの言うとおり「間取りの自由度が高い」こと。
通常の木造住宅で必要な耐力壁が「ラーメン工法の場合は無しでOK」なので可能ですが、その代りに使用する柱は「通常の5倍以上」の幅を持たせています。
それだけ大きな柱ですから、ざらに「坪単価90万円前後」になるようです。
ちなみに、これだけの坪単価になると「スタッフの対応」はどうなのでしょうか?
住友林業の営業スタッフ対応が安心!
他の住宅メーカーに比べて住友林業は値段が高いイメージはありましたが、営業マンの人柄に惚れて決めました。
打ち合わせを進めるにつれて値段は高くなり、妥協せざるを得ないこともありました。
でも、結論から言うとやはり住友林業で良かったと思っています。
住友林業で良かったと思う最大の理由は「スタッフの安心感」です。
家を建てたらそのメーカーとは一生の付き合いだと思います。
営業マンをはじめ、設計士、インテリア担当、現場担当、下請けの業者、大工さん、全ての関わる方が親身になってくれました。
「これは住友林業の最大の武器なのでは?」と感じるくらいでした。
あとは家そのものも、とても気に入っています。
私は「平屋」を建てましたが、存在感がすごくあります。
設計士さんと長い時間をかけて打ち合わせをして、インテリアやエクステリアなども納得いくまで話をできました。
建築に入ってからも何度か見学して、気になるところは担当の方に全て確認できたことも安心感に繋がりました。
担当営業マンの対応が良かった!
住友林業で家を建てることに決めたのは、口コミや評判などについても好意的なものが多かったからです。
悪い内容のものはほとんどなかったといっても過言ではありません。
最終的には大和ハウスとどちらにするかを迷いましたが、最後は営業マンの人柄の良さが決め手となりました。
今回、私がマイホームを建てるにあたってこだわったのは「浴室」です。
全面ガラス張りという点とオシャレ感満載のバスタブだけは譲れないポイントで、足が伸ばせて更に身体にフィットするような滑らかなフォルムを望んでいました。(妻の要望ですが)
それでも予算の関係で「なんとか土地代込みで4,000万円で抑えて欲しい」と、多少無理とも思われるお願いをすることに。
そんな求めに対して住友林業の担当者は誠意を持って対応してくれました。
ギリギリとはなりましたが、予算内におさめてくれた住友林業にして良かったと思います。
車で言うと「レクサス」のようなイメージとでも言いますか、やっぱり「高いだけある」と思わせるスタッフ対応ですね。
ただ、WEBの評判の中には「サンダルとジャージで展示場に行ったら相手されなかった」などの意見もありました。
でも、それは住友林業のスタッフに問題があるわけではないのかなと思いますが、住友林業の家を見に行く際は「それなりの身なり」で見に行きましょう。
最後に積水ハウスと悩んだHさんの感想をみていきましょう。
住友林業と積水ハウスで悩んだHさんの感想
私が家を建てた時は住友林業と業界最大手の積水ハウスで悩みました。
給排水や電気設備を含めた坪単価は80万円ちょっとでした。
積水ハウスは75万円くらいだったのですが、それでもその価格に合うだけの家を建ててくれたので満足しています。
それと「住友林業は敷地調査が有料」でしたが、逆にこれが私は決め手に繋がったと思います。
まずは、敷地調査に設計者やコーディネーターの方も来てくれて詳しい調査をしてくれたこと。
そして、私自身「敷地調査でお金を払っている」という気持ちがあったので気兼ねなく色々言えたことは良かったと思います。
内容もわかりやすく、アフターサービスもしっかりしていたのがとても良かったです。
実際に完成した家は「夏は涼しく冬は木のぬくもりを感じられる」ので、とても快適です。
住友林業で家を建てて本当に良かったです。
住友林業の特徴や強み!やはり2つの構法は外せない!
住友林業は木造住宅を販売していますが、やはり他社と比べても特徴的なのは「ビックフレーム構法」と「マルチバランス構法」の2つの構法です。
まずは、それぞれの構法のメリット・デメリットを紹介していきましょう。
ビックフレーム(BF)構法のメリット
まず、ビックフレーム構法は「日本国内で初めて」梁勝ちラーメン構造を木造住宅で実現した構法です。
それまで木造住宅は「木材に凹凸を作って組み合わせていく」ことで家を建てていきました。(この凹凸を組み合わせる部分を「通し柱」と言います)
それに対して梁勝ちラーメン構造は「柱と梁を一体化させる」という構法です。
そのため、これまで鉄骨住宅の専売特許だった「大空間の実現」を木造住宅でも可能にしたのがビッグフレーム構法の特徴です。
参考元:住友林業
具体的には、一般の木造住宅では難しい「大きな窓」や「吹き抜け」を耐震性を損なわず確保することができ、さらには3階建てを建築することも可能となりました。
木造住宅の良さを残しつつ「大開口・大空間を可能にする」ことがビックフレーム構法のメリットと言えるでしょう。
ビックフレーム(BF)構法のデメリット
ただ、ビックフレーム構法にもデメリットはあります。
それはズバリ「価格が高い」ところ。
通常使用される5倍の大きさの柱を使用するので、「性能が高くなる分、価格も高くなる」のは仕方がないことでと思います。
しかし、家を建てる私たちからすると「予算は重要ポイント」ですから、やはりこの点はデメリットでしょう。
また、その点は住友林業も重々承知なので、戦略としては鉄骨の住宅メーカー(積水ハウスや大和ハウス、ヘーベルハウスなど)と競合した際は「積極的に提案する」というスタンスだと感じます。
そういった事情もあってか実際に住友林業の販売件数としては、次の「マルチバランス構法」の方が多いです。
マルチバランス(MB)構法のメリット
「マルチバランス構法」とは住友林業で最も販売されている構法です。
特徴としては、柱と梁に「きづれパネル」というフェンス状の木製パネルを用いて住宅をつくります。
メリットは、広く住友林業の構法として普及しているため、
- 建築実績が豊富で安心感がある
- ビッグフレーム構法よりもコスパが良い
ところでしょう。
また、マルチバランス構法は外壁や内装使用はBF構法と同じですので、できるだけコスパよく住友林業の家を購入したい方にはおすすめです。
マルチバランス(MB)構法のデメリット
マルチバランス(MB)構法のデメリットは「ズバ抜けた性能を感じることができない」という点です。
カタログには「きづれパネル」の強さや通気性を謳っていますが、個人的な意見を言えば「他メーカーに比べて特徴は少ない」と思います。
性能を重視する一条工務店や他鉄骨系の大手メーカーに比較すると構造的な部分で見劣りする感じも否めません。
「ビックフレーム構法」と「マルチバランス構法」の2つの構法をお伝えしました。
それぞれにメリットたデメリットがあり「コスパか?構造か?」何を優先させるかで選択は変わってきますね。
ちなみに、各ハウスメーカーと比べて住友林業の販売価格はどうなのでしょうか?
やっぱり住友林業は高い?展示場で話を聞くと…
まず、一般的に住友林業の販売価格は高いと言われています。
ただ、補足的な説明をしますと「大手住宅メーカーと比較するとあまり価格差はない」です。
住宅展示場で話を聞いても、住友林業は「建物本体価格で坪70~80万円くらい」と説明を受けます。
ただ、これは「大和ハウスや積水ハウスなどの大手住宅メーカーでも同様」です。(必ず70万円~80万円といったように幅を持たせて説明をするのが一般的です)
また、本体工事とは別になっている付帯工事(電気・上下水道等の接続など)を加えた場合「総工事費は坪100万円程度になる」こともあります。
住宅は家の面積はもちろん、形や内部の仕様によって金額が前後します。
また、地方と都心では人件費が異なりますし、また住宅需要が高い地域では意図的に販売価格を落として受注を拡大を図る戦略をとるケースもあります。
どうしても1棟1棟金額に差が生じますので、展示場で話を聞く際は鵜呑みにせず「少し価格帯に幅を持たせて考えて」おいた方がといいでしょう。
住友林業の美しいデザインには「厳しい設計ルール」があった!?
住友林業のデザインは、どの住宅を見ても統一感があり美しいです。
この統一感のある美しさを演出しいる秘密は「厳しい設計ルール」にあります。
例えば、外壁は吹付け仕上げにすることだったり、他にも屋根の形状(勾配含め)・窓の高さ・色合い・詳細まで厳しい設計ルールが定められており、設計士の方はこの設計ルールに基づきプランニングします。
結果、住友林業の家は特徴を失わずに「全国どこで建築する場合でも統一感ある美しさ」を演出することが可能になります。
住友林業には「外構工事担当」の会社があるので安心!
ちなみに、住友林業は住宅を建築する部門とは別に住宅の外構工事を請け負う関連会社として「住友林業緑化株式会社」があります。
住友林業の家の外構工事を責任施工してくれますが、やはり大手である住友林業がなせる業というのかセンスが際立ってます。
参考元:住友林業緑化株式会社
住宅メーカーの中には外構の提案をしてくれないところもありますが、家を建てる側からすると「外構工事の提案は必須」です。
家を外構がどうも合わなくて後悔される方もみえるので注意が必要です。
私たちは外構も含めて家と判断しますし、注文住宅でこだわって家を建てるからにはなおさら家と外構は切り離して考えるべきではありません。
その点で言えば「住友林業は外構工事のニーズにもしっかりと答えて」くれますし、庭と住宅を一体として提案してくれるので安心感もあります。
保証も含めて「安心して外構工事を任せられる体制が整っている」ことはポイント高いですよね。
おわりに
今回は「住友林業の評判について」実際の購入者さん達の感想をお伝えしました。
みなさんの感想を一言でまとめると「住友林業は高かったけど満足している」というものに集約されそうです。
また、住友林業の特徴として以下のものがありました。
- 住友林業にはビックフレーム(BF)構法とマルチバランス(MB)構法の2種類がある
- 住友林業の販売価格は大手メーカーで考えると標準
- 住友林業には外構工事の関連会社がある
- 住友林業のデザインには設計ルールが設けられている
住友林業は木造ならではの優しさを活かした上品なデザインは、やはり住宅展示場でも目を見張ります。
もちろん手の届かない金額のものを無理して買って後悔するわけにはいきませんが、予算があるのであれば是非検討されてみては?
以上「住友林業で後悔してない?建てた感想を実際の購入者に聞いてみました!」でした。
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しかし、築年数の経過した空き家や地方にある空き地などは不動産屋も積極的に取り扱ってくれないので「仕方なく放置している」という方もみえると思います。
そんな空き家で頭を悩ましている方にお勧めなのが「空き家コネクト」です。
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