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家の頭金は1000万円必要?じつは皆の頭金はもっと少なかった!

家を買うなら頭金は1,000万円は必要なんていう話も聞きますが、マイホームの購入を検討している時って「みんなはマイホームの頭金どれくらい貯めているんだろう?」と気になりませんか。

私なんて大した貯金もしていなかったので周りの人のことが凄く気になりました(笑)

それで友人に「ねえ、マイホーム購入の貯金してる?」と聞くと、「今●●万円貯めてるよ」としっかりした意見が返って来るのでまた焦るんですよね。

まだ当時は不動産業界で働いていなかったので「本当に1,000万円も頭金貯めないとマイホーム買えないのかな」とドキドキしていましたが、結論を言えばマイホームの頭金の平均はもっと低いです。

ただ、これも一戸建てかマンションなのかでも頭金の平均は変わります。

というわけで、今回は「家の頭金について」詳しくみていきましょう!

 

 

みんなは家の頭金いくら用意してるの?

一昔前は家の頭金は購入費の2~3割と言われていました。

こちらについては、

  • 諸経費は住宅ローンに組めなかったので必要だった
  • 家を売却した時にローン残債が完済できるように
  • 出来るだけ借入れを少なくした方が生活が楽だから

こういったメリットは変わらずありますが、今は住宅ローンも時代も大きく変わっているので一概に頭金は2~3割必要とは言えません。

むしろ頭金なしで家を買う方もたくさん見えるのが現状です。

ですが、実際のところ「みんな家の頭金はいくら用意しているだろう?」と気になるのも事実。

そこでまずは「住宅購入の頭金の平均」を見ていきます。

 

家の頭金は戸建やマンションでかなり違います!

戸建やマンションで頭金にどれくらいの違いがあるか表にしたものが以下です。

住宅種類 手持ち金(全国)
土地付き注文住宅 443.2万円
建売住宅 282.4万円
マンション 736.2万円
中古住宅 209.0万円
中古マンション 352.1万円

参照元フラット35利用調査(2019年)

まず新築の分譲マンションが凄く高いことに驚きます。

土地付き注文住宅で443.2万円なのに、マンションは736.2万円ですからね。

これはマンションの場合「管理費や修繕積立金など住宅ローン以外に毎月発生する支出がある」ので、出来るだけ初めに頭金を入れて月々のローンの支払金額を抑えたいことが理由かもしれません。

ちなみに2011年度のマンションの手持ち金は800万円を超えていました。

また建売では282.4万円とマンションの半分以下ですが、手持ち金は年々減少しています。

建売や中古戸建てを購入する方はファミリー層が多く、マンションは単身もしくは夫婦世帯が購入することで、家を買う際の預貯金に大きな差が出る傾向にあります。

 


 

フラット35の利用状況を見ても「家の頭金で1000万円も準備している方は少ない」ということが分かります。

確かにマンションを購入する夫婦の方だと1000万円の貯金をされていることもありますが、建売などを購入するファミリー層で頭金を1000万円も貯めている方は、実際に不動産業界で働いている私から見ても多くはありませんね。

 

 

家の頭金について真剣に考えてみましょう!

ここまで読んでいただいて「頭金の平均は分かったけど、自分に当てはめたらどうなんだろう?」と考えている方もいらっしゃると思います。

知恵袋などを見ていると「頭金を準備出来てないなら家を買うな」という意見をみかけますが、私はこの意見に賛同と反対が50%ずつという感じです。

住宅購入の頭金をいくらにするかは考えるべきポイントがあるからです。

 

そもそも家を買うのに頭金は絶対にいるのか?

家を買うのに頭金は絶対に必要なお金ではありません。

契約時に手付金は必要ですが「住宅ローンで借ることも可能」なので、頭金がなくても家は買えます。

ちなみに手付金とは、契約を結んだ後に契約当事者が自分都合で契約を解除した際に違約金として払う金銭です。

また、最近は「頭金を入れたらローンの支払いが楽だから」というよりも、今後の生活で何が起こるか分からないので手元に置いておく人が多いです。

 

家を買うなら1000万円は頭金がいると聞いたことがある!?

不動産では「頭金は絶対に必要なモノ」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それはバブル期の金利が8%台のような時代の話です。

金利8%の住宅ローンだと最終的に家が2軒買えるだけのお金を支払うことになり、利息が勿体ないので頭金を貯めてから買った方が良かったのです。

不動
しかし、今のような低金利時代であれば頭金を貯めるよりも「早く買ってしまう」方がむしろ賢いです。

住宅ローンの固定金利とは?今なら固定金利を選ぶのが正解でしょう!

 

年収400万円で家を買うことを考えてみる!

先述しました「頭金を気にしていたら家は買えない」の根拠にもなる話ですが、フラット35利用調査のデータを見ると私たちの所得は「2009年から低迷を続けている」ことがわかります。

その影響かフラット35を利用している方の年収を見てみると「年収400万円以下で利用している方が増えています。

年収が高くて住宅ローンの支払いを考えても貯蓄が出来るくらいの生活水準であれば良いですが、正直年収400万円だと給料から住宅ローンを差し引いて利用できるお金(生活費など)は楽ではないでしょう。

ということは、これからの生活で「突発的に何かお金が必要なことが起こったら工面が厳しくなる」ということが想像できます。

仮に貯金が300万円あったとして、それを家の頭金に入れてしまうのは賢明なのでしょうか?

貯金も難しいなかで、もしこれから先に現金300万円が必要となったら借りるのは至難の業です。

さらに返済も「住宅ローン+300万円の借り入れ分」となれば、ますます生活も厳しくなる可能性が出てきます。

ようするに「住宅購入のために頭金をいくら貯める必要がるのか?」よりも、今は「手元にお金をどれくらい残しておくべきか?」を考えるべき時代なんだと思います。

 

欲しい家の価格から逆算していこう!

とはいえ、購入する家によっては頭金を入れないと返済出来ない恐れも出て来ます。

例えば4,500万円の家が欲しいと思っていたとしましょう。

現在、住宅ローンで借り入れできる金額の目安は「年収の7倍」というのが一般的です。

仮に年収400万円だと、ざっくり2,800万円が住宅ローンで借り入れできる金額となります。

不動
つまり、4,500万円の家が欲しいのであれば「A君は1000万円以上マイホーム貯金をする必要がある」わけですね。(あくまでざっくりですが)

 

しかし、1000万円貯めようと思うと「毎月8万円の貯金を行って約10年」掛かります。

10年も経てば消費税も上がったりするわけで、実際には貯金しないといけない額は増えるでしょう。

そう考えると年収400万円で4500万円の家を購入したいのなら、親からの援助などがないと現実的ではありません。

 

でも2,500万円の家なら貯金なしでも購入できる!

あの手この手で節約して、無理してマイホームを購入しても、住宅ローンが支払えなくなれば家を手放すことにもなりかねません。

気に入ったから欲しい家を買うのなら、私も最上階のタワーマンションが欲しいです。

しかし、どれだけ気に入ったとしても高望みであれば諦めるのが賢明です。

ですが、マイホームが購入できないわけではありません。

400万円の年収であれば、2,500万円の建売なら頭金なしで購入しても住宅ローンの支払いは十分に可能でしょう。

4,500万円の家は年収が上がって射程圏内に入ったら検討して、その時には2,500万円で購入した家は売却しても賃貸に出しても良いわけです。

マイホーム購入は一生に一度と思わなくても良いのではないでしょうか?

 


 

今は住宅ローンで諸費用も借り入れできることもありますから、必ずしも家の頭金を準備しなければいけないわけではありません。

もちろん借入を少なくすれば支払いも楽になるのですから、オーバーローンを推奨しているわけではありません。

ただ、頭金が無いから家を買わないでは「家を買うということで得られるメリット」は享受できないわけです。

つまり、頭金を気にするよりも「無理なく支払える価格帯で家を選ぶ」ことがマイホーム購入で失敗しないポイントだと私は考えます。

頭金に関しては「余裕があれば入れる」で問題ないのではないでしょうか。

 

 

マイホーム貯金で「お金に対する意識」を向上させよう!

ただ、勘違いして欲しくないのは「貯金なんて気にせずに買える家を買えばよい」と言っているわけではありません。

貯金や節約はとても良いことです。

出来る節約や貯金はした方が良いですし、何よりもお金に対する意識が向上して「お金を守ろう」という意識が育ちます。

お金を守ろうという意識がなければ、どれだけお金を稼いでも湯水のように出ていき手元に残りませんから「とても大切な事」なんです。

というわけで、続いてお金を守る意識を育てるために「おすすめの貯金の方法」をお伝えしましょう。

 

銀行口座を3つに分けるだけで貯金ができる!?

私がお金の管理が出来ていなかった頃は「銀行口座は1つ」でした。

口座が1つだと「お、給料日まで余裕あるじゃん!」という感じで外食したりしていたので、まったく貯金になりません。

そして、これではいけないと彼女(今の奥さん)に「銀行口座を3つに分ける」ようにアドバイスされました。

  1. 光熱費など毎月決まった金額が引き落とされる口座 (給料振り込みの口座でOK)
  2. 食費など流動的なお金を入れる口座 (この口座で毎月やりくりする)
  3. 貯金口座 (毎月少なくても良いから必ず貯金する)

給料の振込口座には光熱費など「毎月引き落とされるお金だけ」を残して、あとは別の2つ口座に移動させます。

 

そうすることで、

  • 何にお金を使っているのかが分かる
  • 貯金口座の残高が増えていくと嬉しい

ので、お金に対する意識が変わってきたのです。

おやつ
ちなみに、貯金口座は「定期や個人向け国債などのローリスクな投資」でも構いませんが、あくまで貯蓄がメインであることを忘れてはいけません。

 

お金を節約するから「安全に増やしたい」と思える!

私が20代のころは「株やFXのようなハイリスク・ハイリターンの投資」に興味がありました。

貯金や節約が大変なので「楽する」ことばかり考えていたのです。

ですが、貯金や節約してお金が増えていくと「せっかく頑張ったお金を失いたくない」と思うので、出来る限りリスクの少ない方法でお金が増やせないか考えるようになりました。

これはとても大切なことで、貯金や節約だけでは生活水準は上がっていきませんし、どこかで「いつまで節約しなければいけないんだろう…」と行き詰ってしまうかもしれません。

でもお金を増やすことに興味を持てば「お金が増えたらこんなことがしたい!」というワクワクした気持ちになり、節約や貯金も毎月苦にせず出来るようになります。

貯金や節約で「お金を守る」ことの大切さを知ってから「お金を増やす」というステップがとても重要なことだと思います。

 


 

貯金や節約は嫌々やっても効果は出ません。

節約がストレスと感じれば、逆にお金を使いたい衝動に駆られてしまいます。

せっかく毎月コツコツと貯金を続けるためには、まずは「意識改革が重要」で口座を3つに分けるのは意識改革するための方法です。

なかなか貯金や節約が上手く出来ないかたは、まずは簡単なことから初めてみてはいかがでしょうか。

 

 

おわりに

今回は「家の頭金」についてお伝えしてきました。

フラット35利用調査を見ると全国平均で450万円程度ですが、みなさんはどれくらいマイホーム貯金されているでしょうか?

1,000万円なんて初めから諦めモードですが、正直450万円でも私みたいなズボラな人間だと結構な金額です。

本当にきちんと貯金の仕方から考え直さないといけないですね。

不動産業界で働く人間から言えば「頭金なし貯金なし」でも結構マイホーム購入されている方はみえます。

でも「頭金はあった方が良い」のは間違いないですから、貯金を頑張ってみてくださいね。

以上「家の頭金は1000万円必要?じつは皆の頭金はもっと少なかった!」でした。

 


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