住まい

ZEHで後悔するのは20年後?選ぶ前に考えたいポイントとは!

最近は住宅展示場に行くと「ZEH」という言葉を見かけます。

ZEHとは、住宅の断熱性能の向上と太陽光発電やエコキュートなどの設備を導入して、省エネの実現に留まらず「年間の一次エネルギー(空調・給湯・照明・換気)消費量の収支をゼロにしよう」という住宅のこと指します。

また、ZEH住宅を建築するハウスメーカーなどを「ZEHビルダー(登録制)」と呼び、ZEHビルダーで建築して、基準をクリアーすると補助金が貰えるのも魅力の1つです。

 

「毎月の光熱費が0円なんて最高じゃないか!」と思えるZEH住宅ですが、やはり初期投資は必要です。

それだけに「ZEHにして後悔した」では悲しすぎます。

というわけで、今回は「ZEHで後悔しないために選ぶ前に考えないといけないこと」についてお伝えしていきましょう。

 

 

ZEHで後悔しないために「リスク」を徹底的に考えよう!

ZEHというと皆さん以下のようなイメージを持っているのではないでしょうか?

  • 光熱費の削減が期待できる
  • 断熱性の高い快適な生活で居心地がよさそう
  • エコである

 

上記の中で「エコ」という点は私も間違いないと思いますが、他の2つに関しては「よく考えておかないと後悔する」かもしれないと考えています。

その理由について順番にみていきましょう。

 

ZEHはトータルコストで本当にお得なのか?

ZEHは大雑把に言えば「初期の設備コストは高い」けど「ゆくゆくの光熱費を削減しよう」というもの。

これと似たようなケースとしては、自動車のプリウスなどで採用される「ハイブリッドシステム」があります。

ここで、なぜハイブリッドシステムかというと「歴史は繰り返す」という視点。

こちらも通常のガソリンエンジンの車両よりも高いけど、ガソリンの消費量が下がるから「ランニングコストが安くなる」というものでした。

不動
しかし、実際に私もプリウスに乗っていますが「いざ年数が経過して必要な交換部品が発生するとコストが高い」のです。

 

例えば、駆動用のメインバッテリーの交換には「約30万円(ディーラーにて交換)」とのこと。

これでは、いくら毎月の光熱費を抑えても「トータルで安くなっているのか?」は微妙です。

こういった過去を振り返って、ZEHもハイブリッドと同じようなケースにならないのか考えてみると…

 

メンテナンスが無条件で増えてしまうんじゃ…!?

住居のメンテナンスは結構お金が掛かるから「購入と同時に考えておくべき」と言われます。

これにZEHであれば無条件に太陽光発電のメンテナンスが追加されます。

太陽光発電のメンテナンス(点検)は「目視+電気点検で費用は10~15万円程度」と言われています。

10年目はメーカーの無料点検ですが、15年目は有料というケースが多いので「築15年から」ランニングコストが増えると考えられます。

また、他の設備ではどうでしょうか?

 

エコキュートは20年は使わないと得じゃないじゃ…?

ZEHの給湯設備では「エコキュート」が一般的なので「都市ガス」と比較してみましょう。

といっても、大雑把に「設備の導入費」と「年間光熱費」をみると、

  • 「都市ガス」…設備費(10~15万円)年間光熱費(5万円)
  • 「エコキュート」…設備費(35~40万円)年間光熱費(3.5万円)

 

ですから、エコキュートは都市ガスよりも光熱費は安いですが「導入コストが2~3倍」します。

そのため「20年以上使ったらエコキュートの方が得かな~」という程度で、逆にそうそうと壊れたりすると都市ガスの方が安かったりします。

 

蓄電池は導入するか悩ましいですが…

蓄電池に関しては「導入しない」という選択肢もありますが、一応チェックしておきます。

使用回数などで変わるので「あくまで目安」ですが、寿命に関しては20~25年くらいと考えられます。

また価格もピンキリですが、買い換えとなると「現時点だと100万円~」という感じで決して安いモノではありません。

おやつ
「蓄電するくらいなら売電する」という方も多いと思いますが、年々下がっていく売電価格も要検討ポイントですよ。

 


 

ZEH住宅の設備はまだ色々ありますが「メンテナンス・故障対応・寿命」について十分に検討しないと、家を建ててから後悔することに繋がりかねません。

とくに「メーカーの保証対応」については確認して、補償延長などの制度があるのであれば有料でも加入しておいた方が安心かもしれませんね。

メーカー保証が切れて、設備が寿命となりそうな「20年後はどうなっているのか?」をイメージすると良いと思います!

 

 

ZEHの住み心地はどう?後悔しそうなポイントについて

住み心地については「個人差がある」と思いますが、ここでは後悔先に立たずとして「こういう点は注意しておきたい」という点についてまとめてみました。

 

機器がエラーを起こすとパニックに!?

私のようにテレビの予約も子供に頼むくらいの「機械音痴」だと、機器の1つがエラーを起こしただけでもパニックになりそうです。

取り扱い説明書を読んで自己解決できるのであれば良いですが、夜だとかサポート対応時間外だと翌日までイライラしそうです。

 

憧れのデザインは捨てざるを得ない!?

ZEHは補助金を貰うための条件などに「高い断熱性能を保つ」必要がとあります。

そのため「冬でも暖かい」というような、そういった居住性については高いといえます。

しかし、家を建てる時には「高い天井」や「大きな窓」などデザイン重視という方も多いと思いますが、ZEHに関しては「そこは捨てざるを得ない」ことになります。

あとで住んでから「やっぱり大きな窓が欲しかったな」というようなケースは大いに考えられるので、家づくりで最優先にすべきモノは何かハッキリさせておくことは大切ですね。

 

 

おわりに

今回は「ZEHで後悔しないために」というテーマでお届けしました。

これはあくまで私の考えですが、住宅に関わらず「設備や装備を増やすとコストも増える」のが定番だと思っています。

不動
そして、それに気が付くのは大体「何年か経ってから」です。

私もプリウスを購入して「ガソリン代が安い!」と喜んでいましたが、結局後々のメンテナンスを踏まえると「トータル高くなってない?」と最近は思っています。

 

また、ZEHでは設備投資が増える分「住宅ローンの借入金額も増える」ので利息も気にしたいポイントです。

それも踏まえて「大家族で毎月の光熱費が高い方にとってはZEH最高!」ですが、そうでもなければ「正直メリットはさほど大きくない」と思います。

「早く申し込まないと補助金無くなる!」と焦って決めずに、しっかりと20年後の状況もイメージして検討することをお勧めします!

以上「ZEHで後悔するのは20年後?選ぶ前に考えたいポイントとは!」でした。

 


【 最後にPRです 】

個人でも掲載可能!空き家マッチングサイト

ここ数年「空き家問題」が取り沙汰され、管理の行き届いていない空き家については固定資産税が6倍になるという話も聞きます。

しかし、築年数の経過した空き家や地方にある空き地などは不動産屋も積極的に取り扱ってくれないので「仕方なく放置している」という方もみえると思います。

そんな空き家で頭を悩ましている方にお勧めなのが「空き家コネクト」です。

空き家コネクトは個人・法人問わず「空き家・空き店舗・空き地・山林など」の不動産情報を無料で掲載できるマッチングサービスになります。

「こんなボロボロの空き家は誰もいらない」と諦める前に無料掲載してみましょう!(イエエエイ!を見たと伝えて貰うとトップページにピックアップ物件として紹介して貰えますよ)




おすすめの記事 と スポンサーリンク

 

-住まい

© 2024 イエエエイ!!!